【ドルーアン研修ばなし番外編】菩提樹とスイカズラ

フジイの日々
この記事は約4分で読めます。
記事内に広告を含む場合があります
スポンサーリンク

 

オンラインWassy’sのフジイです。

 

さて、今回はドルーアンばなしの番外編。
菩提樹とスイカズラを初めて見た話。

 

ワインの勉強を始めた頃、びっくりしたのは
知らない香りがたくさんテイスティングの表に並んでいたこと。

 

例えば、菩提樹やスイカズラ。
特に「スイカズラ」なんて
どう発音したらいいのかもさっぱりわからず、
周りの人がさらりとコメントに加えていて
驚愕したものです。

 

どこかに植わってないかな、匂ってみたいなと
常々感じていたところ、ドルーアンツアーで
同行メンバーが菩提樹のお茶を頼んだ際、
何の気なしに「菩提樹とかスイカズラってこちらには
普通にあるんですか?」と聞いてみると、
偶然にもちょうど花が咲いている時期とのことでした。

 

菩提樹はホテルのすぐ近く。
ボーヌの街なかの広場にありました。

 

 

ただ、訪れた時はちょっと遅かったのか
1960年代ぶりという猛暑の週だったからか
花も香りも急激にくたびれてしまっていました。

 

前の週まではむせ返るほどの香りだったそうです。
その時に匂ってみたかった…。

 

菩提樹の木の下で、かすかに漂う香りを
思いっきり吸いこんで感じたのは
キンモクセイの香りをもっと優しくマイルドにして
軽さと爽やかさを加えたような香り。

 

そして、お茶用に乾燥させた葉と花は、
爽やかにしたカモミールみたいな感じがしました。

 

大きくざくっと言うと、
芳香剤にありそうな香り。

 

「菩提樹」と言ってもいくつか種類があるようで、
デジタル大辞泉によると
「1 クワ科のテンジクボダイジュの別名。釈迦がその下で悟りを開いたとされ、原産地インドでは無憂樹(むゆうじゅ)・娑羅双樹(さらそうじゅ)とともに三大聖木とされる。
2 シナノキ科の落葉高木。葉は三角状卵形で、裏面は白い。夏、香りのある淡黄色の小花を下向きにつけ、実は球形で堅い。中国の原産で、寺院で1の代用として植える。」

 

とありました。私が現地で見たのは、
おそらく「2」のシナノキ科の方だと思います。
葉の裏が白かったので。
「夏、香りのある淡黄色の小花を…」とありますが、
できれば、どんな香りかも書いててほしかった。

 

そして、スイカズラは見れずじまいかな、と思っていると
ボーヌでの最後のディナーの時、ドルーアン家の
ゲストハウスの中庭で咲いていたんです。

 

ただ、こちらも猛暑のせいかシナシナ。

 

wikipediaにあった元気な状態を参考に。

 

スイカズラはハニーサックルや忍冬(ニンドウ)とも呼ばれて、
ハニーサックルと検索すると赤い花も出てきますが、
スイカズラと呼ばれるときは、主に白い花と思っていて良いようです。
花は白から黄色へ色を変えることから、
中国では金銀花といって漢方薬として使われたり、
お茶として飲まれることもあるそうです。

 

今回は、グッタリしおれていましたが、
かろうじてひと房の白い花。
あとはみんな黄色くなっていました。

 

本来の香りではないんだろうなと思いつつ…、
匂ってみると、弱々しいながらも
白い花を想起させます。

 

白いユリやクチナシにも通じるような、
けどちょっと違う…甘やかな香り。
なんだろう……。

 

家に戻って調べてみて、「そうだ!」と
合点がいったのがジャスミンです。

 

いずれにしても白く柔らかいイメージにつながるような
甘いお花の香り。

 

テイスティングの時のボキャブラリーの無さに
我ながら凹む日々ですが、実際知らない香りの名前は
書けないし、いろいろ匂ってみるしかないかな、と思っています。

 

今回は、菩提樹もスイカズラも本来の香りではなかっただろうけれど、
何となく、大まかなイメージを知れただけでも良かったです。

 

「スイカズラ」を感じられるワイン。
↓↓↓

■メゾン ジョゼフ ドルーアン ペルナン ヴェルジュレス ブラン[2014]

 

私個人の心もとない感覚ではあるのですが、
同じく「菩提樹って?」「スイカズラって??」と悩むハテナの
参考になればな、と思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました