このワインは、ムーリラの上級キュヴェです。
明るく快活な白ワイン、グラスの中は若干金色がかっています。最初の感じは少し控えめですが、温度が上がるにつれ甘く肉厚な黄色い果実や酸味の高いマンゴーが口の中に広がり、滑らかでクリーミーなオートミールの風味と、ほんのりスターアニスが現れます。今飲んでも美味しいですが、あと数年寝かせればもっと美味しくなるでしょう。あまり冷やしすぎずにお飲みいただくことをお勧めします。
タスマニアのテロワールを最もよく表すよう醸造されたシャルドネ。張りのある酸とタンニンがワインに素晴らしいミネラル感を与えており、マロラクティック発酵を行わないことで、そのままのフレッシュさが保たれています。
果実味や野生酵母による発酵、オーク樽の個性がしっかりとした骨格となりそれぞれが調和しています。若いうちからバランスの良い味わいですが、時間と共に熟成することによって味わいが柔らかくなります。果実の重厚さ、引き締まった酸、バトナージュによる丸みとバランスのとれたオーク樽と石灰のようなミネラル感をお楽しみください。
■ムーリラについて
オーストラリア/タスマニア島にあるムーリラのオーナーは、プロのギャンブラーであり、ポーカーで稼ぎに稼ぎ、巨万の富を手に入れた大富豪デイビット・ウォルシュ氏です。自閉症だったデイビット・ウォルシュ氏は特異な記憶力を持ち、トム・クルーズとダスティン・ホフマンの主演する映画「レイン・マン」さながらに、出されたカードを全て記憶し、頭の中で勝率を導き出し、大勝ちを続けるという信じられない逸話を持っています。
また、アートに興味を持ち、オーストラリア/タスマニア島に住み、美術館「Museum of Old and New Art」(通称MONA)を所有しています。「Cult&Sex」をテーマとした、この美術館は、今もっともクールな場所と言われているそうです。ワインのラベルにもアート性があり、クールなものが多いのは、この美術館に由来しています。
1995年に、デビッド・ウォルシュ氏は、ムーリラを購入し再建します。2007年には、ジェームズ・ハリデイから紹介されたカナダ出身の醸造家コナー・ヴァン・デル・リースト氏を説得して、ムーリラの舵取りを任せることにします。コナー氏のワイン造は、新世界の果実味と旧世界の複雑さを合せ持つワインに加え、ムーリラのテロワールを表現するように仕上げられています。
- Moorilla Muse Chardonnay St. Matthias Vineyard Tasmania[2019]
- オーストラリア/タスマニア/テイマーヴァレー
- スティル ワイン色: 白ワイン甘-辛: 辛口
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- 750ml