ワクワクする気分にさせるシトラスやグレープ・フルーツ、トロピカルなフレーバーが口いっぱいに広がります。爽やかな酸がフィニッシュまで続き、飽きない味わいです。

■モリードゥーカーについて
南オーストラリア/マクラーレン・ヴェールに、2005年に立ち上げたモリードゥーカーは、オーストラリアのスラングで「左利き」を意味します。自分たちのビジネスのすべてを、家族みんなで楽しむため、ラベルの絵からネーミングまで細部にこだわり、その一つ一つに大切な思い出が込められています。

オーストラリアでカルト・ワインの域にありながら、求めやすいその価格を大きく上回る価値を提供するワイナリーとして、右に出るものはいないでしょう。ワイン・スペクテイターでは設立以来、すでに2度もTOP10入りし、平均94点の高得点を打ち出しています。

イチジク、グレープフルーツ、レモンシャーベットに青葉の香りが混じり、マッシュルームとラノリン（油脂）が複雑さを加える。オリとの接触に由来する豊かなテクスチャーのなかに、溌剌とした酸とわずかなタンニンが感じられ、旨みが強調されている。

桃、オレンジ ママレードのアロマにローストナッツやハチミツの香ばしい風味が複雑に混じる。厚みのある口当たりのもと、溌溂としながら長い余韻にほのかなオークの風味が伴う。手摘みしたブドウを全房圧搾し、ステンレス槽で発酵した後、樽内でＭＬＦ、１６ヶ月間熟成（新樽５０％）。

赤スグリ、ザクロの赤系果実に甘草、スパイスやドライハーブが落ち着きを与え、粉っぽいオークに混じるタール、湿土、海草のニュアンスで深みがあり、複雑。カベルネ ソーヴィニヨンに、少量のプティ ヴェルドとカベルネ フランを品種ごとに９ヶ月間樽熟成し、各品種をブレンドしたのち２２ヶ月間樽熟成。

新鮮なイチゴやサクランボを中心とする果実味はフルーツサラダのように表情豊かで、ピュアな酸とかすかな苦みを伴う旨みが味わいのバランスをとり、フィニッシュはすっきりとドライ。アデレード ヒルズのなかでも冷涼な高地（標高５００ｍ）に位置する自社単一畑ピノ ノワールを低温発酵、ステンレス槽で数ヶ月熟成。

柑橘やキウイの青みを帯びた香りが爽快で、ピュアな果実と豊富な酸が調和しながら口中を満たし、フィニッシュは清々しくクリーン。冷涼なアデレード ヒルズの自社単一畑ブドウは２００４年に植え付け、１０－１５℃の低温で時間をかけて発酵。

ブラックチェリーや黒スグリの濃厚なアロマに黒オリーブやミントのタッチ。ピュアな果実と滑らかなタンニンがほどよいボディを構成し、余韻に伴う樽由来のバニラやスパイスが心地よい。１９９８年に植樹したアデレード ヒルズの自社単一畑ブドウをフレンチおよびアメリカンオークで１８ヶ月間熟成。

レモングラス、カモミールの優しいアロマに続き、グレープフルーツやレモンジャムの風味がシャーベットのような爽やかさで口中を豊かに満たす。フィニッシュは、ハンター セミヨンらしくすっきりドライ。１９６０年代に植え付けられた火山性赤土土壌の単一畑のブドウをステンレス槽発酵後、澱との接触を避け早めに瓶詰め。樽不使用。

緑がかった鮮やかな藁色で、フレッシュなグレープフルーツ、リンゴ、イチジクの香り。フルボディで柔らかく、舌の奥にハチミツの甘みと収斂性を感じる。熟成向きなクラシックな味わいであるが、現時点でもフレッシュで、柔和な味わいが楽しめる。できれば、セラーで少なくとも５年寝かせ、第２次的味わいが出てくるまで待ちたい。

イチゴやチェリー、プラムのアロマにムスク、土、スパイスの香りが香ばしく層をなす。しっかりと緻密なタンニンに覆われた赤い果実は豊かな酸に支えられ、フィニッシュまで滑らかに口中を満たす。樹齢４２～４９年となるブドウは手摘みし亭々に選果、フレンチオーク樽（新樽２３％）で１９ヶ月間熟成。

核果の風味にライムやナッツ、クレーム　キャラメル、蜂蜜が複雑に混じる。冷涼年らしい溌剌とした酸が豊かな果実を貫き、キャラメルやオークの風味、タンニンがバランスした優雅なフィニッシュ。手摘みブドウは全房圧搾、発酵途中でステンレス槽からフレンチオーク樽に移してＭＬＦ、一度ステンレス槽に戻してブレンドした後、フレンチオーク樽で１８ヶ月間熟成（新樽５０％）。

よく熟したレッドチェリー、ブラックベリー、プラムの豊かな果実にアメリカンオーク由来のスパイスやバニラが溶け込んだリッチな味わいで、余韻はアデレード　ヒルズの冷涼気候を反映し、すっきりクリア。バロッサ　ヴァレーの樹齢約１００年の古木シラーズから取った穂木は植え付けから２３年が経過し、豊かな風味を湛えている。アメリカンオーク樽で１２ヶ月間熟成。

赤と青の新鮮な果実にほのかなスパイスがピリッとした風味を加える。クラシカルなミディアムボディで、バランスのとれた清らかな酸と伸びやかな余韻が特徴的なハンター　シラーズ。現在の英国女王夫妻が１９５４年、即位後初めてオーストラリアを訪問した際にインスピレーションを受けて造られ、フィリップ王配にちなみ命名。

青リンゴ、イチジクに梨のコンポート、シナモンのニュアンスが複雑さを加える。完熟リンゴや花梨の豊富な果実の中に溌剌とした酸と僅かなタンニンが感じられ、旨みのある滑らかな余韻が長く続く。１９７３年に植え付けた自社畑無灌漑栽培のセミヨンから。

桃、オレンジ　ママレードなどの生き生きとしたアロマ。厚みのある口当たりのもと凝縮した果実味が口中を満たし、溌溂と伸びやかな酸がほのかなにオークの風味を伴う長い余韻に導く。手摘みしたブドウを全房圧搾し、ステンレス槽で発酵した後、樽内でＭＬＦ、フレンチオーク樽で１４ヶ月間熟成（新樽５０％）。

レモンシャーベット、リンゴ、イチジクにグリンピースの香りが混じり、ラノリン（油脂）が複雑さを加える。豊かなテクスチャーのなかに溌剌とした酸と僅かにタンニンが感じられ、旨みのある余韻が長く続く。

青リンゴ、イチジクに梨のコンポート、シナモンのニュアンスが複雑さを加える。豊かなテクスチャーのなかに溌剌とした酸と僅かなタンニンが感じられ、旨みのある滑らかな余韻が長く続く。１９７３年に植え付けた自社畑のセミヨン１００％から造られる。

ほの甘いレッドベリーにスパイスやバラの花が香り高く、ダークベリーの豊かな風味を緻密なタンニンが引き立てる。豪州最古のピノ ノワールとされるマザーヴァイン オールド ヴァイン ピノ ノワール（1921年植樹）と複数の自社畑のシラーズからなるブレンドは、1937年創立者モーリス オシェイが初めて造った豪州独自のスタイル。90年代後半に復活後、カルトワイン的人気を博す。

完熟いちじく、レモン、リンゴのアロマにマッシュルームが混じり、オレンジピールやレモンジャムを思わせる凝縮した果実の風味をしっかりした酸とかすかなタンニンの収斂性がバランスよく支え、フィニッシュはクリーン。１９７３年に植え付けた自社畑無灌漑栽培ブドウは手摘みし、全房圧搾、ステンレス槽熟成。

赤と黒のベリーのアロマにスパイスやハーブ、ダークチョコが重なり、繊細に複雑。ブラックベリーやブルーベリーの果実を新鮮な酸と凝縮したタンニンが支え、ハリのある長い余韻に続く。主体となるカベルネは１９６９年と１９７１年に植え付けた古木から手摘み、フレンチオーク小樽（新樽１７％）で３０ヶ月間樽熟成。２０２０年は春に雹が降り、収量は例年の６０％に留まった。