≪スタッフ・コメント≫:ホークスベイの今のリーダーは間違いなくビランチャの醸造家ウォレンです。ちなみに、ホークスベイで最も有名なワイナリーの一つトリニティヒルも彼が作っていますが、どう考えてもビランチャの方が、、、、と地元ではささやかれていました。
ギンブレット・グラベル地区のラ・コリーナ・ヴィンヤードはホークスベイの西に位置し、北西側はロイズヒルの斜面に面した急勾配のヒルサイドにあります。このヒルサイドは南西から吹く冷たい風を遮り、ブドウ生育期にたっぷり太陽を浴びられるようになっています。土壌は砂礫質と石灰質から成り、乾季以外は灌漑を必要としません。霜害を受けることもなく、病害にも強い土壌です。ブドウは小粒で収穫量も少ないですが、その分たいへんアロマに溢れ、高品質のブドウが取れます。プロヴァンスのハーブの香り、タイム、ローズマリーやラベンダーの香りがあるのが特徴です。
シラーのブドウは4月に二回に分けて収穫されました。ヴィオニエも同じように二回に分けて収穫されシラーといっしょに醗酵されました。果皮がついたまま白ワイン用のものとは別にプレスされたフリーラン果汁とともに全体の1%ほどがブレンドされています。ブドウは除梗され上部の開いた醗酵機に入れて醗酵期間中、手作業でかき混ぜられました。そして樽内でマロラティック醗酵をしました。時折、丁寧に澱引きをしながら100%新樽のブルゴーニュ産、フレンチオークの中で21ヶ月熟成しました。ワインが樽の中で休んでいる間、極力介入をしない方がワインにとって良いという考えから澱引きの回数を減らしました。フレンチの新樽をうまく使い、ラ・コリーナ・ヴィンヤードの特性を最大限に生かしたワインを造ることに心がけました。2008年はラ コリーナ シラーとして6年目のヴィンテージですが、年々このワインが進化している事を実感できる素晴らしい出来です。
ヴィオニエが少しブレンドされたこのシラーはラ・コリーナのヒルサイドで育ったシラーならではの濃厚で胡椒を思わせるペッパリーな香り、味わいが特徴です。 まるでアルコール度が高めのたいへん高価なローヌのワインを飲んでいるかのような味わいです。清涼感のあるハーブの香り高く、スパイシーで濃密ですが、エレガントな余韻がどこまでも続きます。 ジビエ料理、ラムを使ったお料理といっしょに。
- Birancia la collina Syrah Hawke's bay[2008]
- ニュージーランド/ホークスベイ
- スティル ワイン色: 赤ワイン軽-重: 重口
- シラー99%、ヴィオニエ1%
- 750ml