リベラ、デル、ドゥエロの丘陵地を彷彿とさせるシエラ、ネヴァダ山脈の麓に位置する斜面に植えられた畑に新世界におけるテンプラニーリョの新たな可能性を感じたエヴァンは2011年よりそのブドウでワインを造ってきた。品種と土地の個性をどこか表現しきれていないと感じていた彼はこのワインにはさらに時間が必要と考え、スペインの伝統製法にインスピレーションを得て樽での長い熟成を行い、さらにヴィンテージの個性を押しやるため3つの年、2016 (10%)、2017 (45%)、2018 (45%)をブレンドする事を決めた。古くて新しいこのスタイルについて、エヴァンは日本のプロからのコメントや質問があればぜひ教えて欲しいと述べている。契約畑/発酵:ステンレスタンク熟成:フレンチオーク(10%新樽)、アメリカンオーク(10%新樽)にて平均36ヶ月以上
■ワイナリーについて
醸造家エヴァン、フレイジャーは南仏ルションのモーリーでワイン造りの修行を積み、その後ナパに移った彼はその腕を見込まれコングスガードのGM兼アシスタント、ワインメーカーに抜擢。モダン、カリフォルニアの旗手として完璧なワイン造りでその名を轟かせる名匠ジョン、コングスガードの右腕として活躍する傍らその醸造設備を使い自身のオリジナルワインを造り始めた。彼が選んだブドウはナパではなくカリフォルニア内陸部に残るスペインの伝統品種。新樽を控え極力シンプルな醸造を行い食事とともに気軽に食卓で楽しめる、土地の風味が香る染み込むような味わいのワインをごく少量手がける。近年広まるカリフォルニアにおける新たな潮流を感じさせるワイン。
- Ferdinand Reserva Tempranillo[NV]
- アメリカ/カリフォルニア
- スティル ワイン色: 赤ワイン軽-重: 重口
- テンプラニーリョ95%、グラシアーノ5%
- 750ml