離婚を経て様々な苦難を味わいながら一人の男として成長を続けるヤウマのジェームスアースキン。しかしながら別れた元嫁に纏わるアートワークやキュヴェは修正を加える事を余儀無くされ、皮肉にも増えた仕事へと注ぐ情熱は彼の作品群に大きな変化を齎しました。
元々レインドロップを作る為にジューシーなグルナッシュを収穫しようと契約をしたフォアマンブロック。折角ならシラーズも是非、とオーナーから懇願されて始めた「鋭意的なシラーズ」へのアプローチはヤウマに於ける初めてのSO2フリーワインとなったのです。それこそが2014年に生まれたアレッサ。同じくSO2フリーで誕生したビグルズグルナッシュと共に今迄に見せた事が無いような表情を見せてくれた2つのキュヴェは素晴らしいインパクトを世間に与えたのですが、共に元嫁デニスの一族から由来した名前。ジェームスは2015年から新しいアートワーク等を考えなければならなくなりました。
全体の約70%を全房発酵。若干のマセラシオンカルボニックを経ていますが、このプロセスがとても興味深いものです。ドライアイスやガスに頼りたくない為、発酵中の他グルナッシュを少しだけ足すのです。こうする事で自然発生した炭酸ガスで古樽の内部と満たし、色や香りを自然と引き出す訳ですが非常に理に適っています。
ジェームスの祖父から名を頂いた特別なキュヴェです。ゴクゴク飲んで頂ければ幸いです。
- JAUMA Archie’s Shiraz[2017]
- オーストラリア/南オーストラリア/マクラーレンヴェイル
- スティル ワイン色: 赤ワイン
- シラーズ
- 750ml