このソーヴィニヨンブランは野生酵母により起こった自然な発酵によって、複雑かつ豊かな味わいに仕上がりました。アプリコットやライム、マーマレード、クリームブリュレの様な甘いバニラ香のブーケにタイムやローストしたセサミのニュアンスが感じられます。豊かなコクと複雑な香りに満たされミネラルと共に余韻が長く残ります。
クラウディ・ベイの元醸造長ケヴィン・ジュッドは、クラウディ・ベイの上級キュヴェ「テ・ココ」に似たワインを造ろうとはしませんでした。樽発酵という点は同じですが、ワイルド・ソーヴィニヨンは完熟度の高い葡萄を使い、野生酵母にて発酵を行います。このワインを通して、テ・ココとは異なり、ソーヴィニヨン・ブランの果実味を活かしたフレッシュかつ表現深いワインを造りました。
完熟した状態にて収穫され、軽くプレス。その後、発酵までの間、果汁を落ち着かせ、また温度変化を避ける為に、一時低温状態で保管。野生酵母のみを使い、フレンチオーク古樽にて発酵。発酵は12か月以上続き、その間、時々、澱の攪拌を行い、全体の2/3にMLF(マロラクティック発酵)が起きます。更に5か月、澱とともにステンレスタンク熟成を行い、瓶詰めしています。
■グレイワッキについて
「クラウディ・ベイ」で、創業から約25年チーフ・ワイン・メーカーを務めてきたケヴィン・ジュッド氏が 「価格はクラウディ・ベイと同等で品質はそれ以上」を目標に掲げて2009年にスタートさせたワイナリーです。
ケヴィン・ジュッド氏と言えばクラウディ・ベイのオーナーであるデヴィッド・ホーネン氏と共に クラウディ・ベイを創立した人物といっても過言ではない人物で、ニュージーランドのソービニヨン・ブランを世界に広めたうちの一人と言っても良いでしょう。また、ケヴィン・ジュッド氏は醸造家の傍らニュージーランドのワイン造りに関わる風景を20年間取り続けた 「プロのカメラマン」としての顔を持っています。
- Greywacke Wild Sauvignon Marlborough[2021]
- ニュージーランド/マールボロ/ワイラウヴァレー
- スティル ワイン色: 白ワイン甘-辛: 辛口
- ソーヴィニヨンブラン100%
- 750ml