カリフォルニアワインとニュージーランドワインの オンラインWassy’s
受注担当Jです。
写真を見て、
「ガーギッチやん」
と思われた方、はい、その通りです(笑)
この日は何本か試飲していたので、
隣にはガーギッチ・ヒルズも並んでいますが、
今回はその横にいるセンシーズをご紹介させてください。
というのも、このワイン。
試飲したのはもうだいぶ前なのですが、なぜかずっと印象に残っていたんです。
そして先日、ふと思い出して在庫を確認してみたところ、
あれ、まだあるやん。
2019年が、ほんの少しだけ残っていました。
てっきり、とっくに売り切れていると思っていたので、なんだか発掘したような気分。
せっかくなので、改めてご紹介したくなりました。
幼なじみ3人から始まった「Senses」
センシーズ(Senses Wines)は、
ソノマ・カウンティ西部のオクシデンタルで育った、
クリストファー・ストリーター、マックス・シエリオット、マイルズ・ローレンス=ブリッグスという
3人の幼なじみが2011年に始めたワイナリーです。
しかも彼らの家族は、この土地でブドウ畑を育ててきました。
大人になった3人が、自分たちが育った土地と家族が築いてきた畑から
ワインを造ろうと始めたのがセンシーズです。

ラベルを見ると「SENSES」ではなく、
2つ目の“E”を数字の“3”にした「SENS3S」となっています。
この「3」は、3人の創業者へのオマージュ。
シンプルなラベルなんですが、背景を知るとちょっと見え方が変わります。
そして、2013ヴィンテージからセンシーズの醸造を担っているのが、
トーマス・リヴァース・ブラウン。
ナパ・ヴァレーを中心に数々の高評価ワインを手掛け、
何度も100点評価を獲得してきた、カリフォルニアを代表するワインメーカーのひとりです。
その彼が、センシーズではピノ・ノワールとシャルドネを手掛けています。
ただ、センシーズの面白いところは、
「有名な醸造家が造っているからすごい」
だけではないんです。
むしろ彼ら自身が、
「最大の財産はブドウ畑」
と考えている造り手。
ブドウをきちんと育て、ワイナリーではなるべく手を加えすぎず、
その畑が持っている個性をワインに表現することを大切にしています。
センシーズには、いくつもの単一畑ワインがあります。
ワッシーズにも現在、
センシーズ シャルドネ チャールズ・ハインツ・ヴィンヤード ソノマ・コースト 2021
があります。
チャールズ・ハインツ・ヴィンヤードは、
ハインツ家が100年以上所有してきたソノマの名高い畑。
成熟したブドウ樹、ゴールドリッジ土壌、暖かな昼と冷涼な夜という環境を持ち、
カリフォルニアを代表するシャルドネの畑のひとつとして高く評価されています。
センシーズの2021年も97点という高評価を受けています。
……となると、そちらを紹介したくなるところなんですが。
今回の主役は、もっとベーシックなこちら。
センシーズ シャルドネ ロシアン・リヴァー・ヴァレー 2019 です。

センシーズのラインナップでは、
単一畑ものではなく、産地名を冠したアペレーション・キュヴェ。
いわば、センシーズを知るための入口になるシャルドネです。
でも私がずっと覚えていたのは、このワインでした。
「スタンダードで、これなんや」
2019年は比較的冷涼で安定した生育期となり、ブドウがゆっくりと成熟した年。
センシーズの資料によると、
このシャルドネはフレンチオークで14か月熟成されていますが、新樽はわずか10%です。
樽を前面に押し出すというより、ブドウそのものの味わいを活かした造りです。
ワイン評論家ジェブ・ダナックは93点を付け、
洋梨やリンゴ、スパイス、ブリオッシュなどのニュアンスとともに、
豊かな質感がありながら重たさを感じさせないシャルドネと評価しています。
細かなテイスティングコメント以上に、私にとってこのワインは、
ずいぶん時間が経っているのに、まだ記憶に残っている。
そこなんです。
仕事柄、いろいろなワインを試飲します。
もちろんその場で「おいしい!」と思うワインはたくさんあります。
でも、時間か経ってからふと、
「あのワイン、よかったなあ」と思い出すものは、それほど多くありません。
このセンシーズは、私にとってそんな一本でした。
まさか、まだ残っていました
そして今回、在庫を調べてみると、
2019年があと1本。
さらにヴィンテージ違いの
2021年もあと2本。
本当に、それだけです。
大量にあります!というワインではありません。
むしろ今回ブログを書こうと思ったのも、
「まだ少しだけあるなら、なくなる前に一度見てもらいたいな」
と思ったから。
単一畑の華やかなセンシーズももちろん魅力的ですが、
まずこの造り手を知ってみたいという方には、
私はこのロシアン・リヴァー・ヴァレーからおすすめしたいです。
幼なじみ3人が、自分たちの育ったソノマで始めたワイン。
名醸造家トーマス・リヴァース・ブラウン。
そして何より、畑を大切にするワイン造り。
そんなセンシーズの世界を覗いてみる、最初の一本として。
倉庫から発掘(?)した2019年、よかったらぜひ。
なくなってしまっていたら、すみません

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