オンラインWassy’s受注担当 です。
先日サトウワインズの佐藤さんがワッシーズにいらっしゃいました。
ニュージーランドでワインを造っている日本人のひとり。
今は8人くらいいるけど、僕が始めたころは3人だった・・・とぽつり。
先駆けでいらしたのです。
先駆けってやはりいろんな苦労を伴うものですが、
佐藤さん然り、でもいつもやるべきことをひとつひとつクリアしていく。
その真摯な姿勢はお目にかかるたびに
こちらもぴっと背筋が伸びる・・・そんな佐藤さんがつくるワインは
やっぱりまじめなのです。
これまでは畑を借りて、そこで育てたブドウを使って
ワインを醸造されていたのですが
いよいよご自分の畑を手に入れられたそう。
セントラルオタゴには変わりないけど、標高が300~350mと高い東向きの畑。
ここを選んだのはやはり理由があります。
ニュージーランドのセントラルオタゴでは日中の寒暖差が激しく
従来の生産では
ジューシーで厚ぼったいピノノワールができがちだと思っていたそうです。
その解決策として、高いところで生産するという選択。
勿論、好みはあるのでその従来のピノノワールが良いという方もいらっしゃる。
かくいう佐藤さんの奥様もその方がお好きだそうです。
そして東向きの畑に拘ったのは、
北向きの緩やかな斜面はアサヒは浴びるけれど、
日中の暑い光は浴びないでいられるということ。
とにかく日中の光はとても強い。
さて、その畑はぶどう以外の作物からの転換というわけではなく、
一からの開墾。
そしてその畑の中にはワイナリーも建設されています。
地中からは岩がごろごろ、合計800トンも出てきて、
思っていたよりコストがかかったこと、
スムーズに交渉が進まなかったことなどなど・・・
大変な労力であると思うのです。
新しい畑からの待望のリリースは2019年ヴィンテージから。
今までやってきたことが実を結ぶヴィンテージ!!
と力強く語っていらした佐藤さん。
すごくすごく楽しみです\(^o^)/
さて、今回は短い時間で無理をきいていただいていたので
ピノグリに特化したミニセミナーでした。
試飲はピノグリとピノグリを使ったオレンジワインの比較。
サトウ ピノ グリ S[2016]
ピノグリは個人的にも大好きな品種の一つで、
肉・魚問わずいろんな料理に合わせやすいと思っているのです。
サトウ ピノ グリ ラティピック S[2016]
オレンジワインって少し前からよく耳にするけど、
どんなワインかご存じですか?
果物のオレンジでできたワイン?
いえいえ、オレンジワインは
≪白ブドウを赤ワインと同じ方法で醸造したワイン≫です。
つまり白ブドウを果皮や種子と一緒に時間をかけて醗酵させたものです。
この時間をかけて・・・というのが大切で、
その間にゆっくり果皮の色がでたり、
熟成していくうちにオレンジワインと言われる所以の色に仕上がっていきます。
色の濃淡は様々。
白ワインのシュールリーのような複雑さ、それが旨みとなって
好きな人にとってはそれはそれは堪らない魅惑のオレンジワイン。
とはいいつつ、苦手な人がいるのも事実
サトウさんのオレンジワインは???
ピノグリの果皮の色が上品に移り、
味わいは驚くほどエレガント。
フレッシュでイキイキとした酸、
ドライほど凝縮されていないけどアプリコットの甘みを楽しみながら
後に残るやわらかな塩味。
もともとピノグリは料理を選ばないなーと思っていたけど、
このオレンジワインはさらにカジュアルからフォーマルまでいける!!
是非試していただきたい1本。
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