カリフォルニアワインとニュージーランドワインのオンラインWassy’sのフジイです。
少し前のことになるのですが、スペイン・アンダルシア地方の
老舗ワイナリー、アルベアル社のメーカーズディナーに参加させていただきました。
新人フジイにとって、初めての経験です。
アルベアル社は家族経営のワイナリーで、その歴史は300年を誇るそうですが、
1999年には、ポルトガル国境近くに新たなワイナリー、パラシオ ケマドを設立し、
自然に即したワイン造りにも取り組んでいます。
当日は、創業者一族のMaria Alvear様、そしてRocio Orbea de Arriba様が来日されており、
ワインとともにアンダルシアのお料理をいただきました。
アルベアル社は、シェリーのようにソレラシステムで造られる白ワインが有名で、
会社のあるアンダルシア州モンティーリャ モレリスの街中には
いたるところにアルベアル社のワインが置かれているそうです。
そのワインは、シェリーと同じように造られていますが、
糖度の高いペドロヒメネス100%で造られており、酒精強化をしていない点が特徴だそうです。
■アルベアル フィノ セーべー NV
上の写真のフィノ セーベーは、黄色がかった琥珀色のような色調。
トーストやカラメルのような香りがあり、味わいに丸みやボリューム、コク、
そして、ナッツのような風味を感じました。
日本食と相性が良く、塩味や酸味、油にもよく合うそうで、メインにもぜひ合わせて、とのこと。
確かに、コースの甘海老のカルパッチョや塩鱈によく合い、
牛テールにも負けないしっかりとした味わい。
シェリータイプのワインは、食前や食後のイメージを持っていましたが、
ホントにおいしかった! 嬉しい新発見です。
そして、アルベアル社のもう一つのワイナリー、
パラシオ ケマドで作られるワインの中で印象的だったのは、このワイン。
■パラシオ ケマド ロス アシラテス[2010]
こちらは、テンプラニーリョとポルトガルの固有品種であるトリンカディラ、トウリガナシオナルから造られています。
濃いガーネット色でブラックベリーや華やかな香りがし、
時間が経っても香りがしっかりと持続していました。
味わいは、2010年ですが果実味などのフレッシュさを感じ、
濃いけれど重すぎることはなくゆっくりと楽しめそうです。
ワインだけで飲んでも充分においしいのですが、
お肉と合わせるとよりおいしさが増すように思いました。
畑では、殺虫剤や化学薬品を使用せず、シナモンやローズマリー、
セージなどのハーブ類で防虫し、硫黄の使用も最小限にとどめているのだそうです。
味わいからも丁寧に造られていることがじんわりと伝わってくるワインでした。
来日されていたお二人は笑顔がとても素敵で、
スペインを訪れた際にはぜひワイナリーに来てくださいと話されていました。
「おいしかったなぁ、行きたいなぁ」とワインの余韻に包まれながら、
まだ訪れたことの無いスペインの地に、ふわぁっと思いを馳せました。
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