カリフォルニアワインとニュージーランドワインのオンラインWassy’s 受注担当 です。
本日はJのカリフォルニアワインツアー最終レポート!テキストブックです。
ナパは小さなワイナリーが多く、78%が1万ケース以下。
そのほとんどが家族経営で、テキストブックもそのなかのひとつです。
テキストブックのオーナーのジョナサンさんに畑を案内していただきました。
まずはホームズヴィンヤード。
ナパヴァレ―のマヤカマス山脈側にあり、オーパスワンとパラダイムに隣接し、
ハーランエステイトの斜面を下ったところにあるテキストブックのメルロの主なブドウ畑。
ここは地中海性気候(地球全体の2%)、雨が11~2月に降ります。(この時期ブドウは冬眠中。)
5月に入ると10月までは雨は降りません。
乾燥しているので、病気が少なく農薬を散布することが少なくてすむのです。
フランスは10日毎に雨が降る。
(昔ジョナサンさんはフランスに住んで醸造を経験されているので
苦労されたのだなということがうかがえます)
ホームズヴィンヤードは午後に風が吹きます。
昼は熱くても、朝・夜は涼しくなる。8月の気温昼30℃、しかし夜は10℃になるのです。
これがブドウにはとっても良いことで、
昼の太陽で色・テクスチャ、そして夜の涼しさで酸がしっかりできるのです。
750m位の標高。日本同様地震があります。
それによって土地が隆起し、土壌がいろいろに分かれます。
もともとここは川だったとのことで、100種以上の異なった土壌がボルドーの品種を良く育てます。
サンフランシスコに近くなると寒くなるので、シャルドネとピノが良く育ちます。
しかし、ここではシャルドネは難しい。暑いものね(@_@;)
ジョナサンさんは大学でやってきたとおりのことを伝え、
このホームズの人たちに作ってもらっていますとのこと。
作量は非常に少ないです。
さて、ここでご案内いただいているジョナサンさんについて・・・
ジョナサンさんとスーザンさんご夫妻はそれぞれ30年にわたってワインに携わってきました。
17年前にテキストブックを設立。
どのようなスタイルのワインにするかと考えたとき、
自分たちが飲みたいワインを造ることに決めたそうです。
世界中をみてみると、ファクトリーメイドとハンドメイドがありますが、
テキストブックではハンドメイド。
剪定や収穫は手で行います。
9月10月の収穫時期に目で選んで1房ずつとるのです。
フランスの光学式の機械も駆使して厳しくチェックします。
大事なのは、一粒たりとも不完全なものは入れないということ。
料理と同じで、変な材料を入れないことです。な、なるほど・・・
フランス産の樽で造ります。フィルターをしないで清澄は卵白で行います。
徹底した品質管理。但し価格は適正。
これにはスーザンさんの功績が大きく、彼女が携わってきたワインビジネス、
レストランでの価格をよくわかっていたからこそ、
手はかかっていても、あまり高額なワインにしたくなかったといいます。
さて、畑のお話に戻ります。
ブドウの樹はYの仕立てで風通しを良くしています。
今とても葉が元気なので、このまま10月までいってほしいとジョナサンさん。
地質は粘土質・砂礫室、ローム層。この地は1回雨が降ると4週間もちます。
次に車で2~30分移動してボールダーブロックヴィンヤードへ。
地図が小さくてごめんなさい<(_ _)>左側の山々が連なっているのがマヤカマス山脈。
右側の山々がヴァカ山脈。
ホームズランチヴィンヤードは地図の左下の赤丸のところです。
地図の右下の赤丸がボルダーブロックヴィンヤード。
ボルダーブロックヴィンヤード
ナパヴァレ―のヴァカ山脈側にありスクリーミングイーグルのすぐ隣にある畑で、
テキストブックのカベルネソーヴィニヨンの主なブドウ畑。気温高く、水が少ないです。
(ホームズヴィンャードと違って1回雨が降っても1週間しかもたないとのこと)
非常に暑く、30分ほど前に訪れたホームズヴィンヤードよりも体感温度は高く感じました。
ブドウの房と房の間はこぶし大の間隔をあけています。
非常に乾燥している為、虫は少ないのです。
樹齢は32年。樹齢が古いので、下まで値が張っており、
8月頃に水を1回だけあげるだけ。
水は与え過ぎないようにしているためつぶは小さい。
畑の土をみたときに、乾燥して固そうなのに、水をやらなくてもいいのかなあ?と思ったのですが
見た目は葉っぱが青々と元気だし、不思議でした。
そうか、根っこがうんと長くて何とか踏ん張っているのですね。えらいぞ!ブドウくん(^○^)
実はこの日ジョナサンさんは予定していた訪問時間も短く、
質問をしっかりすることができませんでした。
質問をいただいた皆様ごめんなさい<(_ _)>
共にワイナリーをやっていらした奥様のスーザンさんが3月に急逝されたのです。
まだ落ち着いていいらっしゃらないにも関わらず、畑の案内をしていただいたのですが、
しなければならないことが多く、時間は短いけれどとの前置きでの訪問でした。
英語が得意でない私が聴いても、スーザンさんのお話をされる時は現在形。
ジョナサンさんにとってはまだスーザンさんは隣にいらっしゃるかのよう。
ご冥福を祈ります。
とはいえ、ワインはどれも力強く、
特にテキストブック カベルネ ソーヴィニヨン ミゾン プラスは
別格に感じました。
ベリーの香り溢れ、土のニュアンス、スパイス、今飲んでも美味しい。
勿論、もうしばらくおいてもおいしくなりそうな1本。
是非お試しください!
最後までご覧いただき、心から感謝しております!!
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コメント
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