オンラインWassy’sのフジイです。
先日、NZから帰国されていたフォリウムヴィンヤード・岡田岳樹さんのランチセミナーに参加させていただきました。
姉妹店のレストラン「スープル」にて、輸入会社の方と、社長ワッシー、実店舗スタッフと和やかな雰囲気の中でのセミナーでした。
岡田さんと言えば、笑顔の写真の少ないことでちょっと有名(?)なのかもしれません。
けっして無愛想なわけでは無く、「人見知りなんですよ~」とのこと。
けれど、お話を伺っていると、ものすごくおもしろいんです。
お話の内容もお人柄も。そして、もちろんワインも美味しいんです。
「前に出るのは苦手」とおっしゃる岡田さん。
フォリウムと岡田さんの魅力をもっと皆さんに伝えたい!
というのが、社長ワッシーや我々スタッフがいろいろ考えているところなのです。
そこで、今日は実際にお話を聞いた私が「スゴイ」と感じたところをご紹介させていただきたいと思います。
◆「スゴイ」その1
2010年の創業以来、6ヘクタールの畑を一人で(!)管理し
ソーヴィニヨン・ブランとピノノワールからワインを造っています。
(最近は、パートタイマーのおじいちゃんと癒し係の子ヤギちゃんが加わったそうです)
→岡田さんは「ワインを造るより売る方が大変」と言います。
ワイナリー名を自身の名前ではなく「フォリウム」(ラテン語で「葉」の意)
とした岡田さん。その理由は、ワイン造りで一番大切な仕事をしているのは
ぶどうの樹だから、ぶどうの樹に敬意を表して、と。
◆「スゴイ」その2
2010年に創業したのち、2011年には灌漑をストップしたそうです。
→雨がずっと一定に降っている状況を人工的に造ることになるので、
おかしいんじゃないかな、と思ったから。
そして、全然降らないわけではなく、フランスのちょっと乾燥した年くらいの雨は
降っているから、とのこと。
今では、灌漑をやめた年よりも、ぶどうが青々としているそうです。
これは、無理して根を伸ばすことをしない怠け者のぶどうの樹が
「新しいオーナーが何かおかしいこと始めたぞ」と気づいて、
生き残っていくために頑張ったからじゃないかなぁ、と。
◆「スゴイ」その3
畑は、NZの有機農業認定機関BioGro(バイオグロ)認証を取得されています。
ほぼ一人で管理されているのに大変では!?
→大変ではないそうです。
灌漑をやめたことが結果的に良い方向へ繋がって、雑草対策も
ずいぶんと楽になったそうです。
「怠け者の僕でもできるんだから、誰でもぶどうを育てられますよ」とも。
そんなことは決してないと思うなぁ…。
◆「スゴイ」その4
有機農法で認められていることでも、おかしいと思うことはやらない。
→きっとものすごくいろんなことを勉強されているんだと、
言葉の端々から感じました。
ぶどう栽培やワイン造りをしている人は、基本的にみなさん
ものすごく勉強家なのだと思います。
岡田さんは、有機農法の認証は取得しているけれど、それにこだわることは
無いですとのこと。灌漑をやめていることも、何が何でもしないわけではなくて、
いろんな手立てを講じた後に、最後の手段として最低限行うこともあります、と。
何かルールがあって、その中でやっていくのは安心できて
楽でもあると思うのですが、自分の判断でもって物事を進めていくのは、
判断するための知識や決断力など、なかなか大変じゃないのかなぁ、と思います。
◆「スゴイ」その5
そんな岡田さんは、社長ワッシーとマニアックな質問で話題が弾んでいました。
→私たちからの普通の質問や社長ワッシーからのマニアックな質問に
岡田さん独特のたとえ話などを交えて分かりやすく答えてくださいました。
たとえ話が、ピリッとスパイスが効いた感じで、キレがあって面白いんですが、
とっても正直な方なので、これはオフレコかな?ということも。
岡田さんのお話は、1本すとーんと筋が通っていて、しっかりとした考えの方なんだなぁ
と思いました。
社長とのマニアック話は、「このままじゃ止まらんくなるから、この辺でやめとこうか」
と、ほどほどになりました。
◆「スゴイ」その6
前に出るのが苦手で笑顔が貴重といわれる岡田さん。
とびっきりの笑顔の写真がFBにあがったことがありました。
使っていいよと言ってくださったので、こちら↓
→社長ワッシーが驚いて急いでシェア。
そして、オンラインのスタッフは「めっちゃ笑顔の岡田さんや、珍しい!」とざわつきました。
先にちらっと書いた、癒し係の子ヤギちゃん。
岡田さん曰く、あまりに可愛すぎてアップしちゃいました、とのこと。
子ヤギちゃんはぶどうを食べてしまうので畑には入れてもらえず、
敷地内の雑草を食べたり、癒しに徹しているそうです。
社長ワッシー曰く、「今まで出たことが無かったツンデレの『デレ』が出たな」
そんなわけで、岡田さんの印象を書いてきましたが、
肝心のワイン。
ワインについて岡田さんに伺うと、
「人それぞれ感じることがあるから、皆さんの好きなように感じてもらえれば」
とのこと。(岡田さーん、もっとアピールしてください。-オンラインスタッフより-)
けれど、灌漑をしていないことで、
その年の気候、VTの差を面白く感じていただけると思います。
スタンダードとリザーブは畑の違いからくる果実の凝縮具合も
感じていただけるんじゃないかな、とのこと。
フォリウムのワインは、よく「フランスとNZの間のワイン」と
言われるそうで、岡田さんご自身も「NZっぽくないですよ」と言われていました。
フォリウム ヴィンヤード マールボロ ソーヴィニヨンブラン[2014] \2,970(税込)
私個人の印象としても、パーンとくるフルーツやハーブっぽさは
あまり感じられないんだけれど、香り控えめながら、ふわっと柑橘や
洋ナシのような香りが広がりました。
口に含むとキリッとした酸とうまみのようなコクを感じました。
フォリウム ヴィンヤード マールボロ ソーヴィニヨンブラン[2015] \3,996(税込)
上の’14に比べると、パッションフルーツのような香りが加わり、
味わいにもより厚みと凝縮感がありました。
今回、食事とともに試飲させていただいて感じたことは、
どのワインもお料理との相性が良かったということです。
もちろん、スープルの岩田シェフがワインに合うように
お料理を作ってくれたこともあるのですが、
岡田さんのワインは、前に出て主張するわけではないけれど
しっかりとした存在感を放つ、岡田さんの印象そのもののような
イメージを受けました。
お料理の邪魔をすることなく、すっと後ろに控えてお料理の良さを
押し上げてくれるワイン。
ぜひ食事とともに楽しんでいただきたいと思います。
他に、リザーブやピノもあります。
フォリウム・ヴィンヤードのワインはこちらからどうぞ
ずいぶん長くなってしまいました。
最後までご覧いただきありがとうございますm(__)m。
コメント
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