カリフォルニアワインとニュージーランドワインの オンラインWassy’s
受注担当Jです。
前回のアタランギに引き続きパリサーエステートのご紹介です。
1984年に最初のブドウ樹を植樹して以来、
40年にわたりマーティンボローからプレミアムワインを届けてきた、
地域を代表するワイナリーです。
2015年からは、10年にわたりワイナリーを支えてきたピップ・グッドウィン女史がCEOに就任。
醸造責任者のガイ・マクマスターさんとともに、オーガニック農法への転換を本格的に進めています。

ガイさんは、環境への思いや持続可能な栽培への情熱を持ち込み、
土地に寄り添うワイン造りと、品質の高さへのこだわりが両立された、
ニュージーランドを代表する造り手のひとりです
パリサー・エステートの畑は、
マーティンボロー・テラスと呼ばれる段丘上に位置し、砂利質で水はけが良く、
40~50mにもおよぶ深い礫層が特徴です。
また、この地域はパリサー湾から吹く風の影響を受けることで、
ブドウの粒が小さく、果皮が厚くなるのも特徴。
凝縮した風味を持つ高品質なブドウが育つ環境です。
また、ガイさん曰く、
その土地のイースト(天然酵母)で発酵を行うことで、
テロワールの個性をより鮮やかに表現しているとのこと。
畑ごとに選別し、ワインとしての魅力を最大限に引き出す丁寧な造りが印象的でした。
パリサー・エステートは、カジュアルからプレミアムまで3つのシリーズレンジを展開しています。
「ペンカロウ」シリーズ
自社畑の若木ブドウを主体に、早くからバランスに優れた親しみやすい味わいを実現、
「エステート(マーティンボロー)」
自社畑の高樹齢・低収量ブドウのブレンドで造られるエレガントなワイン
「シングル・ヴィンヤード」
有機栽培の単一畑の選りすぐりブドウで造られ、その土地を優雅に表現する最高級レンジ

ワイナリー全体から感じられるのは、
「土地の個性を大切にし、飲む人に寄り添うワインを造りたい」というやさしくも芯のある想い。
ガイさんの語るひとつひとつの言葉に、その哲学がしっかりと込められていて、
こちらも自然と笑顔になるようなひとときでした。

実際に試飲したおすすめのワインはコチラ。

■お取寄せ パリサー エステート マーティンボロー リースリング [2023]
やや甘みを残したスタイルで、アルコールは11.3%と軽やか。
レモンを思わせる爽やかでフルーティな香りに、ほどよい酸味が心地よく寄り添います。
スッと染みわたるようなやさしさがあり、一杯飲むとほっとする、そんな癒し系リースリングです。
食前酒や、軽やかなアジアン料理とも相性がよさそうです。
そして

■お取寄せ パリサー エステート マーティンボロー ピノ ノワール [2022]
粒が小さいのでタンニンは出やすいが、果実の繊細さを表現するのは難しい、と、
ガイさんが静かに語ってくださいました。
それでもこのピノ・ノワールは、
きれいな酸味としなやかな果実感がしっかり感じられる仕上がり。
チェリーやスパイスのニュアンスに、なめらかなタンニンとふくよかな厚みが加わり、
バランスの良さが光ります。
マーティンボローのテロワールをしっかりと映し出した、
クラシックでありながら温かみのある1本です。
パリサー・エステートのワインは、どれも丁寧で誠実な造りが伝わってくる味わいでした。
それぞれのスタイルに合わせて、食卓での楽しみ方も広がります。
パリサーエステートの他のワインもぜひご覧ください

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