カリフォルニアワインとニュージーランドワインの オンラインWassy’s
受注担当Jです。
シェーファーと言えば、父と息子が二人三脚で造り上げた、と
ナパの開拓者のサクセスストーリー的なニュアンスを感じていました。
実際にはそうなんですが
それよりなにより、
私がシェーファーを飲んでいつも思うのは
とても美しくて、
カベルネもレッドブレンドもシャルドネも
お値段以上に美味いってこと。
とはいっても安いワインではありませんから
ちょいちょい飲むってわけにはいかないですが・・・。
それは1972年、48歳で脱サラした父ジョンさんが、
当時はそれほど有名でなかったナパヴァレーに家族とともに移り住み、
丘陵の荒れ果てた土地で
ぶどう栽培をはじめたことから始まります。
ジョンさんは素人でした。
だからめちゃくちゃ勉強し、人のアドヴァイスも乞い
失敗もしながら、進んだのですね。
人生を懸けた挑戦は息子ダグさんに引き継がれ
極上のカルトワインが生まれていった、という
要は、どうやって今のシェーファーになっていったか?というお話。
畑やブドウや醸造についてだけではなく
人間模様、ナパのAVAが決まっていく様、
フィロキセラがどうやって広がっていった?などなど
歴史的なことが当事者ダグさんの目を通して描かれています。
しかも伝説か?と思うようなナパの超有名人たちがごろごろ登場します。
面白すぎて
まるで自分がその渦中の人になった気持ちになってしまう本。
なので、ダグさんにはまだお目にかかったことはないのに
親近感半端ないのです。会いたいなあ・・・ダグさん。
今読んでいる章は「リレントレス」
リレントレスとは「容赦のない」という意味。
長年ワイナリーを支えてきた敏腕ワインメーカー、イライアス・フェルナンデス氏の
妥協のない姿勢を表しているんだそうです。
この商品とは別ヴィンテージですが、2008年ヴィンテージは、
Wine Spectator誌における最高の栄誉である
「Wine of the Year 2012」に選ばれ世界の注目を集めました。
品種はその頃はあまりナパでは植えられていなかった南仏で有名なシラーがメイン。
そこに元々ナパでもたくさん植えられていたプティシラーをブレンドして
スペシャルなワインに仕上げてあります。
このスペシャルなワインにダグさんはイライアスさんへ
「一緒に長く働いてきてくれた大切な仲間イライアスさんに因んだ名前をつけてリリースする」
という何とも粋なプレゼントをします。
そのことを知ったイライアスさんは
普段の物静かさからは想像もつかないほど大声を出したり、ガッツポーズをとったりと
子どものように喜んだのですって!
なんかいいな。私はちょっと泣きました。
この本のそこここにかけられている魔法のスパイスは「愛情」
読んでいると温かな気持ちになります。
読後はシェーファー記念日にして飲むつもりです。
今回ご紹介した シェーファー のご案内はこちら↓↓↓
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