思った以上に楽しかった! キムラのアルバリーニョとスモール・フォレストのロゼを中華に合わせてみました【今回はちょっと長編です(笑)】

j の日々
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カリフォルニアワインとニュージーランドワインの オンラインWassy’s
受注担当Jです。

少し前のことですが、
友人の中華のお店で、ワインとのペアリングを楽しんできました。
中華といっても、
麻婆豆腐!
餃子!
チャーハン!
……という感じではありません。
いや、それはそれで大好きなんですけどね(笑)。

今回は、まるでフレンチのフルコースのように、ひと皿ずつ丁寧に出てくるスタイル。
ヌーベルシノワ、とでもいうのでしょうか。
見た目はとても繊細。
でも食べてみると、甘い、辛い、酸っぱい、苦い、香ばしい……。
そこに、
ぷりっ。
こりっ。
さくっ。
とろっ。
味だけじゃなく、食感までいろいろ。
中華って、ほんまに忙しい(笑)。

でも、それが最後にはちゃんとひとつの美味しさになっているんですよね。
そんなお料理と一緒に、この日は何本かワインを楽しみました。
今日はその中から、
キムラ・セラーズ アルバリーニョ ネルソン 2024
と、
スモール・フォレスト シラーズ・ロゼ アッパー・ハンター 2017
の2本を。

まずは、いきなり中華マジック

最初に出てきたのは、立派な鯛のお刺身。
大皿いっぱいに美しく盛り付けられていて、
まわりにはナッツや香味野菜などの薬味がいろいろ。
「きれいやなあ~」なんて見ていたら……
その美しい姿が、次の瞬間・・・薬味と一緒に豪快に混ぜられていくではありませんか。
「あ、あ、あーーーー💦も、もったいない……!」
と心の中で叫ぶ私(笑)。

せっかく、あんなにきれいに盛り付けてあったのにー。
でも、ひと口食べたら納得です。
鯛の旨みに薬味の香りやナッツの香ばしさが加わって、
いつものお刺身とは、まったく違う美味しさになっている。
美しい姿を、いとも簡単に崩してしまう。
そして、もっと美味しいものに変えてしまう。
これぞ中華マジック。

キムラ・セラーズのアルバリーニョと前菜

ここで飲んでいたのが、
キムラ・セラーズ アルバリーニョ ネルソン 2024。
キムラ・セラーズの中でも人気の高い一本です。
オレンジピールや白い花の香りに、ほんのりハチミツを思わせるニュアンス。
やさしい甘みと心地よい酸のバランスで、私の中では、
「癒し系アルバリーニョ」です。

アルバリーニョというと、
もう少しキリッとシャープなタイプもありますが、これはどこかやわらかい。
そして、このやわらかさが中華にいいんです。

前菜は3種盛り。
海老は、たしか酔っ払いエビのようなお料理だったと思います💦
紹興酒かな?中国のお酒を思わせるような香りがあって、
口に入れると、まずエビの甘さ。
そこに中華らしいスパイスや酸味が重なります。
甘い。辛い。酸っぱい。
でも、どれかひとつだけが飛び出すわけではない。
「なんでこんなにいろんな味がするのに、ちゃんと美味しいんやろ」
中華って、ほんまに奥深い。
そんな複雑な香りの料理にも、キムラのアルバリーニョはすっと寄り添ってくれました。
料理をひと口。
ワインをひと口。
また料理。
こういうのが楽しいんですよね。

アワビは、宝探し

そして、これはたしかアワビの砂金仕立て。
カシューナッツをはじめ、いろいろなナッツや香ばしいものが細かく砕かれていて、
その中にアワビが入っています。
……というか、
最初は、
「アワビ、どこ?」なんです。

でもスプーンを入れてみると、
おっ、いた。
またいた。
まだいた(笑)。
まさに宝探し。
しかも、けっこういっぱい入っているんですよ。
夢のようです
アワビは、ねっとり、こりこり。
噛んでいると、じわーっと旨みが出てきます。
そこにナッツの香ばしさ。
スパイシーさ。
甘さ。
食感も味もいろいろあるのに、最後はちゃんとひとつになる。
なんとも不思議なお料理です。

こういう複雑な料理にも、キムラのアルバリーニョは意外としっくり。
酸が強すぎず、やわらかな果実味があるので、
ナッツの香ばしさやアワビの旨みにも寄り添います。
このワイン、思っていた以上に守備範囲が広い。

黒いスープの中から……

料理が進んでいくと、今度は黒っぽいスープのような一皿。
表面にはネギがたっぷり。
「これ、なんやろう?」とスプーンですくってみたら……
出てきたのは、シェフ渾身の豚の角煮。
これがまた、すごかった。
角煮はちゃんと姿を保っているんです。
ところが、ひと口かじると、ほろほろっ。
と、ほどけていく。
そして口いっぱいに、八角や五香粉を思わせる中華スパイスの香りが、ふわーっと広がります。
派手というより、じんわり。
なんとも滋味あふれる味わいです。
そこに、どこかやさしい甘さもあって、
「この甘さ、きび砂糖かな?」
なんて思いながら食べていました。
豚の旨み。
甘み。
中華スパイス。
そして、たっぷりのネギ。
見た目からは想像できないほど、奥行きのある一皿でした。

ここで、スモール・フォレストのロゼ

ここから合わせたのが、
スモール・フォレスト シラーズ・ロゼ アッパー・ハンター 2017。
まず目を引くのが、この色。オレンジがかった濃いサーモンピンクです。
淡くてかわいらしいロゼというより、
「これは、ちょっとしっかりしてそうやな」と思わせる色。
香りには、かわいらしいイチゴ。
そこからオレンジ、梨など、いろいろな果実の香りが重なってきます。
そして飲んでみると、これが驚くほど複雑。
なめらかな質感があって、味わいもしっかり。
ロゼではあるのですが、どこか赤ワインに近い感覚もあります。
最初はローズのような華やかさ。
フィニッシュにはオレンジ。
そして最後に残る、心地よい苦み。
この苦みが、中華とすごくいいんです。
角煮の甘みやスパイス感にも負けず、
しっかりした果実味で受け止めてくれる。
でも赤ワインほど重たくならない。
「あ、ロゼってこういう料理にも強いんや」
と、ちょっと嬉しくなりました。

さくっ。トローリ。うまっ!

そして春巻き。
これがもう、
さくっ。
トローリ。
うまっ!
でした(笑)。
中にはフカヒレ。
外はカリッと香ばしく、噛んだ瞬間はサクッ。
そのあと、中からトローリ。
この食感の差がたまりません。
軽い春巻きというより、ちゃんと「ごちそう」です。
ここにもスモール・フォレストのロゼ。
春巻きの香ばしさや油分に、ワインの果実味がしっかりついてきます。
そこに、オレンジのようなニュアンスと、最後のほろ苦さ。
これが料理の余韻といい感じに重なります。
中華にロゼ。
やっぱり、ありです。
というか、
かなりありです。

中華って、見た目からもう一回裏切ってくる
今回改めて思ったのですが、
中華って、本当に面白い。
美しく盛られた鯛は、豪快に混ぜられて別の美味しさになり、
アワビは、ナッツの中から宝探しみたいに出てきて、
黒いスープの中からは、ほろほろの角煮。
春巻きは、さくっのあとにトローリ。
見た目から想像した味を、
いい意味でどんどん裏切ってくるんですよね。
だから、合わせるワインも
「魚だから白」
「肉だから赤」
だけでは、ちょっともったいない。
やわらかな果実味と酸で料理に寄り添う、
キムラ・セラーズのアルバリーニョ。
そして、
果実味も複雑さもあって、少し赤ワインのような力強さも持つ、
スモール・フォレストのロゼ。
まったく違う2本ですが、
どちらも中華のいろんな表情を楽しませてくれました。
とはいえ、
そんなに難しく考えなくてもいいんですけどね。
美味しい料理を食べて、
美味しいワインを飲んで、
「お、これ合うやん」
で十分(笑)。
そして帰りながら、
「次は麻婆豆腐に何を合わせようかな……」
結局、そこに戻るんかい・・・
Jでした。

キムラセラーズ

スモール フォレスト

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