【モンダヴィ家の新章】世界が絶賛する香り高きピノノワール・レイン

“カリフォルニアワインの父” ロバート・モンダヴィの孫がソノマで造るレイン飲まなきゃソノマ
この記事は約9分で読めます。
記事内に広告を含む場合があります
スポンサーリンク
お得なポイント5%還元デー ワインの通販オンラインワッシーズ

こんにちは♪
オンラインワッシーズ ひのみです。

今回ご紹介するのは、わたし自身も
すっかりファンになってしまった 『レイン』

当主カルロ・モンダヴィさんの来日セミナーで伺った
レインの熱い想いと濃密な情報を、余すことなくお届けいたします!

レイン ワイナリーとは?

レイン の3つのポイント

“近代カリフォルニアワインの父” ロバート・モンダヴィの孫
 カルロ&ダンテ兄弟がソノマで造るワイン

・ルフレーヴやDRCに触れて辿り着いた、全房発酵にこだわるピノノワール

環境保全への本気度がすごい!!
 世界でわずか50ワイナリーだけの ロバート・パーカー グリーンエンブレム 受賞

『レイン』 は、カルロ&ダンテ・モンダヴィ兄弟が
ウエストソノマコーストで造るワインです。

レイン ワイナリーの当主 カルロ&ダンテ・モンダヴィ兄弟

画像引用元:RAEN winery Instagram

偉大なモンダヴィ家で生まれ育った彼ら。

祖父ロバートからは、哲学や美学、クオリティへの追求心を。
『ロバート モンダヴィ ワイナリー』『オーパス ワン』 で活躍した
父ティムからは、醸造技術や化学の知識をしっかりと受け継いでいます。

また、祖母マージョリーからは、ワインのある食卓の大切さや
食事を引き立てるエレガントでバランスのよいワインの重要性を教わったと言います。

1970年代初頭からブルゴーニュ・スタイルのカリフォルニアピノを造っていた先駆者
父ティム・モンダヴィの影響を受けたカルロとダンテ。

一族がナパで高級カベルネを造る中、二人は10年の歳月をかけて
世界に通用するピノノワールのグランクリュを探し求め、
2013年にワイナリーを設立しました。

ルフレーヴからも学んだ、レインのピノノワール

レインのピノノワール は、天然酵母を用いた全房発酵を特徴としています。

これは、カルロが20代前半の頃、家族でブルゴーニュを訪れた際に
現地で得たものがキッカケとなっています。

カリフォルニアワインの名門モンダヴィ家の歴史

心を惹かれるワインには共通して、バラと紅茶の香りがある! と気付いたカルロは、

◇ ドメーヌ・ルフレーヴのアンヌ・クロード・ルフレーヴ氏
◇ DRCのオベール ド ヴィレーヌ氏

二人の巨匠に理由を訊ねてみたそう。
すると両者とも、全房発酵によるものだと答えてくれました。

特に、ブルゴーニュにおけるビオディナミの先駆者
ルフレーヴのアンヌ氏には、以降も相談する機会に恵まれ
レインのスタイルを築くうえで、多くのアドバイスをもらったと言います。

レインの当主カルロ・モンダヴィ氏による来日セミナー

全房発酵では、槽上部のブドウの重さによって、下部のほうから粒が割れ
順次果汁へと浸かっていきます。発酵スピードは遅くなり、
それぞれの発酵の進捗が何千通りにもなることがポイント★

温度が低いまま発酵が進むことで、揮発性の香りも封じ込めることができるため
複雑さと奥行きのあるピノノワールが生まれます。

また、ブドウの茎に含まれるカリウムが果肉の酒石酸と結びつき、
pHを上げる(=わずかに酸が下がる)ことによって、
低いアルコール度数でありながら、ふくよかなワインに仕上がるのだそうです。

レインのおすすめワイン

ヴィンテージによりますが、レインのピノノワール
全房発酵の比率は、80~100%とかなり高い。

それでいて、梗に由来する青さは全くありません!!!

第一に、香りの高さ。そして、酸がしっかりありつつも
ふくよかで柔らかく、舌に溶けていくような優しい口当たりが
レインのスタイルであることを実感しました。

全房発酵を特徴とする、香り高いレインのピノノワール
偉大な師、祖父ロバートに捧げる特別なキュヴェ

レイン セント ロバート キュヴェ ピノノワール ソノマ コースト [2022]
★ジェームス・サックリング:98点
★デカンター:97点
★ワイン アドヴォケイト:93点
★ワイン スペクテーター:92点

レインの顔と言える1本。ちなみに、前年の2021ヴィンテージは
ワイン スペクテーター2023の年間TOP100で4位にランクインしています!

極少量生産の単一畑!ボデガ ピノノワール

レイン ピノノワール ボデガ ヴィンヤード
フリーストーン オクシデンタル ソノマ コースト [2022]

★ジェームス・サックリング:99点
★デカンター:96点
★ヴィノス:96点
★ワイン アドヴォケイト:93点
★ワインスペクテーター:93点

ホームエステートのボデガは、標高約180mにあり
鉄分を多く含むゴールドリッジ土壌の畑です。
スパイス感や、オレンジピールのニュアンスが印象的なピノノワールです。

モンダヴィ・ファミリーの歴史

カリフォルニアワインの名門モンダヴィ家は、禁酒法時代も途切れることなく
100年以上に渡ってブドウを栽培し続けています。

【モンダヴィ家の歴史】
  • 1919年
    ブドウ栽培をスタート

    イタリアから米国ミネソタ州へ移住した、初代チェザーレ・モンダヴィは、小さなサロンを開き
    コミュニティ内で食事とともにワインを楽しむ文化を広めた。しかし、禁酒法を機に廃業することに

    ミネソタ州ヴァージニアからカリフォルニア州ロダイへ拠点を移し、テーブルワイン用ブドウを
    中心とした農作物をアメリカ全土へ運搬する流通ビジネスを始動。また、自らもブドウ栽培を始める。

  • 1943年
    ついに、ナパへ・・・!

    禁酒法の時代から、優れたファインワインの産地としてナパの可能性を見出していたモンダヴィ家は
    ナパ最古のワイナリーであるセントヘレナの『チャールズ クルーグ ワイナリー』を購入。
    二代目のロバート・モンダヴィが主体となり、アメリカの地に高品質なワインを根付かせるべく

    ナパでのワイン造りを開始。

  • 1966年
    ナパの雄として飛躍

    ロバートの熱意は留まることを知らず、世界最高のワインと肩を並べるナパワインを造る
    というビジョンを掲げて独立。オークヴィルに『ロバート モンダヴィ ワイナリー』を創設。

    ロバートの次男・三代目のティムも30年以上に渡って活躍し、最終的には栽培醸造責任者を務める。

  • 1978年
    仏米の巨匠が夢見たコラボレーションが実現

    ロバートが、ボルドー五大シャトーのひとつ『Ch.ムートン・ロスチャイルド』の
    フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵とともに新旧世界のジョイントワイン

    『オーパス ワン』 をリリース。ティムも立ち上げ当初から参画し、初代醸造責任者に就任。

  • 2004年
    創業家に訪れた転機

    『ロバート モンダヴィ ワイナリー』がコンステレーション・ブランズ社に買収される。

  • 2005年
    新たなワイナリーの誕生

    ロバートとティム、マーシャの3人が、プリチャードヒルにて
    『コンティニュアム エステート』 を設立。

『コンティニュアム エステート』 は、自社畑100%のブドウから
たった1つの赤ワインを造るプロジェクト。

ティムの子供たち5人のうち、カルロとダンテ以外の3人はコンティニュアムに携わっています。

▼お父様のティムさんは、ワッシーズへご来店くださったこともあります^^

カリフォルニアワインの品質向上と、マーケティングの両輪をもって
モンダヴィ家は多くの功績を残してきました。

レインの二人が据える次の100年の目標は、世界最高峰のワインと農業再生の両立。
また、その輪を業界全体に広げていくことにあります。

レインによる環境保全の取り組み

ワイナリー名の レイン は、
“Research is Agriculture and Enology Naturally” の頭文字を取ったもので、
【自然に沿った農業とワイン醸造学の探求】を意味します。

そんなレインは、サステナビリティにおいても世界トップクラスと認められ、
ロバート・パーカー グリーンエンブレムを3年連続で受賞しています。

現在選ばれているのは、世界でわずか50ワイナリーだけ!!!
「ワインはアート的な側面も持つものだから、点数を付けて測れるものではない…」
と考えるカルロさんも、この賞は本当に誇らしく思っておられる様子でした。

ワイナリー設立当初から、生物多様性を重視し、
自然と共存した持続可能な農業を大切にする二人ですが、
「互いに山火事で家を失いかけた経験から、その想いがさらに増した」とお聞かせいただきました。

ロバート・パーカー グリーンエンブレム受賞ワイナリーのレイン

・畑を耕さないことで微生物を守る、不耕起栽培
・ブルーバードやフクロウの巣箱の設置
・野生動物保護団体と連携し、山猫を引き取る活動

などを実践し、微生物のチカラや益虫の活躍によって
安易に農薬を撒くことなく、さまざまな病気に対処しています。

農業の未来を切り拓く!革新的なトラクター

レイン の取り組みの中でも、特筆すべきは【モナーク・トラクター】への参画です。

「モナーク」はオオカバマダラという蝶で、
農薬の影響によって絶滅に追い込まれている種のひとつです。

ナーク・トラクターとは、世界初の電動/自動運転のスマート・トラクター!!!

Forbesで “トラクター界のテスラ” と取り上げられた、今最も注目を集める農機器です。
カルロ・モンダヴィは、この事業の共同創業者 兼 最高農業責任者を務めています。

モナーク・トラクターは、自動運転で刈り入れと除草ができるため
除草剤などの農薬削減に役立ちます。 そして、長期的視点で人件費のカットも叶う代物。

また、AIとテクノロジーの搭載によって
天気情報に応じた対応や、根から果実の分析までも可能だそうです。

活用の場はブドウ畑のみならず、果樹園や酪農場においても導入の動きが広まっています。

米国内の居住可能な土地のうち、40~50%が農地として使用されていることから、
農業の変革が環境破壊を食い止める大きなインパクトになると信じ、
レインは、その先頭を切っているのです。

「環境に配慮した農業がどれだけ大切か分かっていても、
 実際のところ、経済的に優れていなければ
 農家の行動変容は難しい。その問題を解決していきたい…!」

カルロさんの熱い想いに、感銘を受けた一日でした。



モンダヴィ家という凄い血筋でありながら、
それを前面的に出さない小規模なワイナリーで
農業全体を変えていく意気込みと実行力。

そして何より、ワインがおいしい!!!

ファンにならずにはいられない、素晴らしい造り手です。

『レイン』すべてのワインはこちらから

ソノマワインの特集ページはこちらから

カリフォルニアワインのオンラインワッシーズ ソノマワイン特集

カリフォルニア、ニュージーランド、オーストラリアの
ワインは【オンラインワッシーズ】にお任せください♪

お気に入りがきっと見つかる!
カジュアルなデイリーワインから、大切なあの人へ贈りたいワインまで…
約6,000アイテムの豊富な品揃えが自慢のオンラインショップです。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

online Wassy’s
 X (twitter):@winestoreWassys
 Facebook:@winestore.jp
 Instagram:@online.wassys_

コメント

タイトルとURLをコピーしました