コンティニュアム エステイトContinuum Estate
2005年に設立されたモンダヴィ家の歴史の新しい1ページを刻むワイナリー
コンティニュアム・エステートはロバート・モンダヴィ・ワイナリーで20年間、醸造責任者を勤めたティム・モンダヴィ、姉のマルシア、その父である故ロバート・モンダヴィによって2005年に設立されました。ナパ・ヴァレーの東、曲がりくねった山道の奥に広がる山、プリッチャード・ヒルの自社畑から造られるたった1つの赤ワインは、100年間に渡るモンダヴィ家の歴史に深い敬意を注ぎ生まれた、情熱のワインです。
ラベルには、ティム・モンダヴィの次女、キアラ・モンダヴィ作のカベルネ・フランの樹が描かれた影絵が採用されています。コンティニュアムはラテン語で「継続、継承」を意味する「continuus」に由来します。
コンティニュアムのワイナリーはナパ・ヴァレー東側にあるヘネシー湖の上のプリッチャード・ヒルにあります。172エーカー(約69ha)からの景観は見事なものです。リッチで凝縮感のあるカベルネ・ソーヴィニョンやカベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、メルロにも完璧な土地です。安山岩の巨礫が混ざった活力の低い赤い火山性と泥質土壌は、見事なヒルサイド・ヴィンヤードです。畑には二つの土壌があります。ロック・ハムブライト・ローム(85%)とソブランテ・ローム(15%)です。
この地域では年間550~700mmの降水量があり、ナパの中ではかなり穏やかな気候で、時に冷たい冬の風が吹きますが、夏に華氏100°(約38℃)を超える日はほとんどありません。7・8月の日中の最高気温は約30℃、夜間の最低気温は約9℃です。標高は約410~490m、南西から西向きの斜面で斜度は5~20%です。
現在41エーカー(約17ha)に植えられたブドウからワインを生産しています。2010年には残りの20.5エーカー(約8ha)にブドウが植えられ、いずれは域内の植樹面積が60エーカー(約24ha)になる予定です。現在収穫しているブドウの中で最も優れているのは 1991~1992年に植えられたもので、カベルネ・クローン 7です。畑の植樹の割合はカベルネ・ソーヴィニョン55%、カベルネ・フラン30%、プティ・ヴェルド11%、メルロ4%です。有機栽培を実施していますが、認証は得ていません。
この素晴らしい土地を反映したユニークなワインを造るために、多様な土壌・スロープ等の観点から台木や畝の方向・樹の仕立て方などを決定します。標高の高い土地の長い生育期、霜の害が無い安定した気温、活力の低いミネラルの多い石の多い土壌、この素晴らしい3つの条件は、世界の最高級ワインに匹敵する「コンティニュアム」という単一畑の赤ワインを造る為の最高の環境だと言えるでしょう。
コンティニュアムでは様々な醸造テクニックを用いてワインを造っています。ブルゴーニュで行う手動パンチダウンや、ボルドーでよく使われる自動ポンプオーヴァーや澱の撹拌、バトナージュを実施しています。最大40日間のマセレーションを行いフレンチオークで熟成します。2013年には建築家Howard Backen設計によるワイナリーが完成し、コンティニュアムはプリッチャード・ヒルの自社畑のブドウ100%から造られ、また同じ敷地内でボトリングされる完全エステートワインになりました。
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