カリフォルニアワインとニュージーランドワインのオンラインWassy’sのフジイです。
今日のテイスティング勉強会でのこと。
ル・フー・ドゥ・ボージョ 2011
赤ワイン2本で、初めは明るい色調のものから。
若々しい色調だけれど香りや味わいにドライハーブや革などの
印象を受けたので、フジイは熟成し始めのピノノワールかと思いました。
けれど、ビオのガメイ。ボージョレでした。
さて、問題は2本目。
外観からは、やや濃いめのよく熟したワインの印象を受けました。
さぁ香り、と嗅いでみると、
「あ、グラタンだ。……グラタン??」と自分でも不思議に思ったのですが、
一度頭に浮かぶともうダメなんですね。
ベーコンと玉ねぎを炒めてマッシュルームを入れたクリーム仕立てで
グツグツ焼いた、あのグラタン。マカロニが入ってもいい感じの。
よりイメージが具体的になってしまいました。
そのイメージが拭えず「あぁ、どうしよう」と焦って、
グラタンの中をかき分けかき分け、他の香りを探しました。
何とかブルーベリーやブラックベリーの黒系果実、
クミンなどのスパイスを見つけ出しました。
(ひねり出したのかも知れません…。)
グラタンは、一旦よそに追いやって、
感じる濃さや甘みからオーストラリアのシラーズかアメリカのジンファンデルが浮かび、
ジンファンデルを選択しました。
答えは、残念。オーストラリアのシラーズでした。
店長ハダノリは「ベーコンの入ったグラタンって何やろう?
ベーコンの肉っぽさ? 燻製の香り? あとキノコってことは土っぽさもあるやんね」と、
フジイの「?」な嗅覚をより具体的にしてくれます。
なるほど!
「グラタン」に戸惑って思考停止するんじゃなくて、
その中の香りの要素を探ればいいんですね。
そして、再びハダノリ「まぁ、試験でグラタンって答えは無いけどなぁ、
このワインを紹介する時は『ベーコンとキノコの入ったグラタンと一緒に
飲んでみてください』って言えるよ」と。
厳しいだけじゃなく、優しさもある勉強会です。
もし、フジイがグラタンの香りだと感じたワインが気になる方がいらっしゃれば、オンラインワッシーズで購入できます。
ティレルズ オールドワイナリー シラーズ (SC)[2012]
(注:ただ、グラタンだと言ったのはフジイのみで、
他のスタッフの賛同は得られませんでした。念のため)
コメント