受注J カリフォルニアワインツアーレポート(^○^)フリーマークアビー編

j の日々
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カリフォルニアワインとニュージーランドワインのオンラインWassy’s  受注担当 です。

さて今日はレポート第3弾!フリーマークアビーです。

ナパヴァレのヴァレというのは、文字通り谷なのですが、
我々日本人が考えるいわゆるV字の谷ではなく、
ヴァカ山脈とマヤカマス山脈にはさまれた平らな土地のことでした。
川があってその間にキラ星のごとくワイナリが点在しています。
行って初めて実感したことがこの地形でした

フリーマークアビーはこのナパで16番目に古く1868年設立、歴史あるワイナリです。
1939年南カリフォルニアの3人のビジネスマン、チャールズ・フリーマン、マーカンド・フォスター、
アルバート(アビー)・エイハーンの3人の名前に由来するフリーマークアビーという名前が
オーナーが変わっても残されているのです。

さて、今回はボッシュヴィンヤードを見せていただきました。
フリーマークアビーが有するシングルヴィンヤードのひとつです。
オンラインワッシーズでも取り扱いはあるのですが、ただ今入荷待ち・・・ ごめんなさい。

22エーカー(8.9ha)扇状地なので砂利や石が多い。15%はメルロを作っています。
近くに小川がありますが、季節的に春の短い間だけ水があり、今の時期、水は流れていません。
これはブドウにとってとても良いことで、一番ブドウが水を欲しているときに水があり、
それ以降6月には水がどんどん枯れてきて、そこから木にストレスがかかるわけです。
このストレスがかかるということは
ブドウの色づきの時期に水がないのは果実がしっかりするのでとても良いことなのだそうです。
ストレスってよくないことばかりではないのですね(^O^)

ボッシュではずっとカベルネソーヴィニヨンを作ってきました。
1985年から今のワインメーカー テッド・エドワーズ氏に。
テッドさんは実際には80年からアシスタントワインメーカーとして携わっていらしたので
なんと35年!フリーマークアビーにいらっしゃるのです。
テッドさんです。

畑をテッドさんが案内してくださいます。
土壌は砂礫。ブドウの樹は両手を広げたような形に仕立てられています。
余分な葉を手で取り除き欲しいものだけ残して枝を落とす。
風通しを良くし、太陽の日差しをしっかり受ける。日差しは色づきに重要なのです。
これから(5月のはじめ)2~3週間はこの状態。

次に房をとります。1つの枝に2つの房を残す。短い枝であれば1房のみ。
6月と7月にこの作業をし、7月の終わりにグリーンの房は全て取り除きます。

ちなみに病気の葉があると充分にブドウが熟さなくなるので、植え替えをしないといけません。
このボッシュでは91年と96年に植え替えをしました。フィロキセラが原因でした。
96年にフィロキセラに耐性のある030-15という台木に変えましたが
これはファンリーフ(葉を巻く病気)にも有効でした。

収穫の秋にカバークロップを植えます。
カバークロップというのは、窒素などの有機物の供給などを目的として、主作物の畦畔などに栽培される植物です。
そのまま置いておくと有益な虫が土を良くしてくれる。
殺虫剤を使わないために虫のマネジメントを行っています。

畑の随所に木でつくられた鳥の巣が設置され、ネズミや有害な害虫を駆除してくれる鳥たちの
住まいになっています。

ようく見ると、窓から鳥が覗いています。

大事なことは常に勉強をすることだとテッドさん。
テッドさんはワインメーカーであるのですが、ワイングロワーと呼ばれることを好みます。
ワイングロワーとはブドウを栽培して、ワインを造る人のこと。
常に畑にいるテッドさんはそういうとニコニコされていました。

この日はランチをいただきながらフリーマークアビーのワインを楽しめるという幸せ。
ワイングロワーのテッドさんの横に座ることができました\(^o^)/

さてさて(フリーマーク・アビーへの質問)アンディ様、出口様ありがとうございます!

Q:1976年のパリ・テイスティングで唯一赤白両方選ばれたワイナリーでいらっしゃる
  のですが、今年は40周年ということで、何か記念のようなことを考えておいででしょうか。

A:5月半ばにワイントンDCで上院議員500人に試飲イベントがあったり、
ロンドンでも小さなイベントがあるが、40周年という括りではないです。
むしろ当時上位に入賞したシャトーモンテリーナやスタッグスリープで大きなイベントがあるのでは?

Q:ワインへの樽の香りを控え目にする最近の傾向をどう思いますか?

A:最近の傾向というより、私の考えでは、ワインはバランス。
ニューオークはスパイスとして、バランスが合う量を使用します。

テッドさんにこっそり「フリーマークアビー以外ではどんなワインを飲んでいらっしゃいますか?」と
お訊きしたのですが
「ワインはその料理に合わせて選ぶことが多いです。だからいろいろ。自分で料理もします」
へえーーーご自分で料理もされるのねーーーと、とても印象的でした。
あ!でも具体的にどんなワイン?とお聞きすればよかった(-_-)

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