ナパ・ヴァレー南部の冷涼な産地、
カーネロスに位置するハドソン・ヴィンヤーズのシャルドネです。
ハドソンは、ナパ・ヴァレーのカーネロス地区に広がる畑を持ち、
ワイン用ブドウだけでなく、
オリーブや季節の野菜、果物なども育てる農園としての顔も持っています。
公式サイトでも、ハドソン・ランチはカーネロスの丘陵地に位置する農園として紹介されています。
また、ハドソン・ヴィンヤーズは、優れたブドウの供給元としても知られる存在です。
とはいえ、今回のブログでは難しい話は少しだけにしておきます。![]()
飲んでみてまず印象的だったのは、
リッチなのに、重たくない
というところでした。

グラスに注ぐと、透明感のある麦わら色。
香りには、白桃やはちみつを思わせる甘やかなニュアンス。
口に含むと、果実の凝縮感がしっかりあります。
樽の香りも感じられますが、強すぎるわけではなく、ちょうどよい存在感。
ふくらみのある味わいに、ミネラル感ときれいな酸が重なって、全体をすっと引き締めてくれます。
余韻も長く、飲み込んだあとにも、じんわりと心地よさが続くシャルドネでした。
2022年のハドソン シャルドネは、
ハドソン・ヴィンヤーズ内の4つの区画から選ばれたブドウを使用しています。
公式サイトでも、それぞれの区画から樽を選び、
ハドソン・ヴィンヤーズらしい
エレガントでバランスの取れたスタイルを表現していると紹介されています。
実際に飲んでみても、まさにその印象でした。
力強さはある。
でも、押しつけがましくない。
華やかさもある。
でも、料理の邪魔をしない。
このバランスが、とてもよかったです。
この日、まず合わせたのはカルパッチョ。

白身魚の繊細な旨みと、ハドソンのなめらかな果実味が自然に寄り添って、
これは安心感のある組み合わせでした。
そして、もうひとつ印象に残ったのが、あわび。
お料理の説明をきちんと聞けていなかったのですが、
添えられていた緑のソースは、おそらく肝のソース。
あわびの身は、きゅっと引き締まった歯ごたえ。
そこに、うま味がぎゅっと詰まった濃厚なソース。
ひと口食べて、思わず、
「うまっ!」
と声が出てしまいました。
ただ、合わせる前は少しドキドキしました。
あわびの肝ソースのような、うま味が濃くて余韻のある料理に、
ハドソンのシャルドネはどうだろう。
ワインが勝ちすぎるのか。
それとも、ソースの濃厚さに負けるのか。
恐る恐るグラスを手に取って飲んでみると……
「いいやん♪ いいやん♪」
これは、うれしい組み合わせでした。
肝ソースの濃厚なうま味に、ハドソンの果実味と樽由来のふくらみがしっかり寄り添います。
それでいて、酸とミネラル感が後味をすっきり整えてくれるので、重たくなりすぎません。
お行儀が悪いかもしれませんが、
お皿に残ったソースもしっかりパンでいただきました。
そして、またハドソンをひと口。
……幸せです。
このシャルドネは、ただ濃厚なだけのワインではありません。
リッチさ、華やかさ、樽のニュアンス、果実の凝縮感。
そうした要素を持ちながら、全体のバランスがとてもよく、
料理と合わせたときにもきちんと魅力を発揮してくれます。
普段の食卓に気軽に、というよりは、
少し特別な日に、ゆっくり楽しみたい1本。
記念日やお祝いの食事。
大切な方とのディナー。
あるいは、「今日はちょっといい白ワインを開けよう」という日に。
ハドソンのシャルドネがあると、食卓の空気が少し華やぎます。
ハドソン シャルドネ カーネロス ナパ・ヴァレー [2022]
あわびの肝ソースと合わせて、思わず笑顔になった1本。
特別な日の白ワイン候補に、ぜひ入れていただきたいシャルドネです。


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