カリフォルニアワインとニュージーランドワインの オンラインWassy’s
受注担当Jです。
休日のゆっくりした時間に、コック・オ・ヴァンを作りました。
鶏肉を赤ワインでことこと煮込む、フランス・ブルゴーニュ地方の家庭料理です。

こういう料理を作ると、やっぱり少しだけ気分が上がります。
台所に赤ワインの香りがふわっと広がって、鍋の中では鶏肉がだんだんやわらかくなっていく。
「今日はちょっといいワインを開けてもいい日では?」という気持ちになります。
なりますよね?
コック・オ・ヴァンに合わせるなら、もちろんブルゴーニュのピノ・ノワール。
……と言いたいところですが、今回はふと思い出したのです。
カリフォルニアに、いいのがあったぞ、と。
あけたのは、
ヴァーナー ピノ・ノワール ヒドゥン・ブロック スプリング・リッジ・ヴィンヤード 2014

ヴァーナーは、カリフォルニアのサンタ・クルーズ・マウンテンズで知られる造り手。
双子の兄弟、ボブ・ヴァーナーとジム・ヴァーナーによって
1980年に始まった家族経営のワイナリーです。
冷たい海風が入るサンタ・クルーズ・マウンテンズは、
カリフォルニアの中でも冷涼さを感じるエリアで、
ピノ・ノワールやシャルドネにとても向いた土地なのだそう。
この2014年のヒドゥン・ブロックは、
スプリング・リッジ・ヴィンヤードのピノ・ノワールから造られた1本。
しかも、ヴァーナー兄弟がこの畑から造った最後のヴィンテージにあたるとのこと。
そう聞くと、開ける前から少し背筋が伸びます。
グラスに注ぐと、色は落ち着いた赤。
香りはカシスやザクロのような黒赤系の果実に、ほんのりスモーキーさ。
飲むと、果実の厚みはありながら、
重たすぎず、タンニンはなめらか。
樽のニュアンスも強く出すぎず、全体がきれいにまとまっています。
冷涼な地域のブドウらしい繊細さがありつつ、カリフォルニアらしいふくよかさもある。
このバランスが、赤ワインで煮込んだ鶏肉にぴったりでした。
コック・オ・ヴァンのソースには、
鶏の旨み、赤ワインの酸、野菜の甘みがぎゅっと入っています。
そこにこのピノ・ノワールを合わせると、
ワインの果実味が料理のコクを受け止めて、酸が後味をすっと整えてくれる感じ。
「うん、これは合う」ではなく、
「ばっちり合うやん」でした。
そして、ここで終わらないのが今回のおもしろいところ。

食後に出したイチゴ味のケーキ。
正直、赤ワインとケーキはどうかなと思ったのですが、
試してみたら……合いました。
イチゴの甘酸っぱさと、ピノ・ノワールの赤い果実感が、思った以上に仲良し。
ケーキの甘さにワインが負けるかなと思いきや、
果実味とやわらかい余韻がふわっと寄り添ってくれました。
すごいやーーん。
鶏の赤ワイン煮込みにも合って、イチゴ味のケーキにも合う。
休日の食卓で、思いがけずワインの懐の深さを感じた夜でした。
ブルゴーニュ料理に、あえてカリフォルニアのピノ・ノワール。
こういう寄り道があるから、ワインやめられないのです。


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