時、寒すぎる気候でブドウ栽培
に適さないとして、誰も手を付けていなかったソノマコーストを
切り開いた生産者。
『フラワーズ』
https://winestore.jp/c/gr411/california/cal6/4058
誰も寄り付かなかった地が、まさか世界に誇るブドウ産地になろうとは。
今ではナパとカリフォルニア2大ワイン産地と言ってもいソノマ。ソノマ・コーストの険しい海岸沿いの尾根で、ピノ・ノワールとシャルドネが育てられ。海からの冷涼な風と、高い標高の影響を受けた、非常に複雑でエレガントなワインを生み出します。
フラワーズの創業者は、ペンシルバニア州で苗木屋を営んできたウォルト&ジョアン・フラワーズ夫妻。(苗木屋でフラワーズさんって、他に仕事の選択肢が無いような名前ですね。)
いつかブドウ畑を持ちワイン造りをしたいと言う夢を持っていた1989年、ワイン・スペクテイター誌の巻末に掲載された、たった3行の小さな広告から見つけました。
当時ワイン造りでは無名のソノマ・コースト。しかも広告の土地は僻地と言っても過言ではない、ソノマ・コーストの曲がりくねった山道の先にある尾根に位置していました。
しかし、職業柄ブドウという植物の特性をよく知っていたフラワーズ夫妻は、この土地で農業ができることを確信、ここを購入し自らの畑『キャンプミーティング・リッジ』を拓き初めてシャルドネとピノノワールを植えました。
キャンプ・ミーティング・リッジは、かつてポモ・インディアンの避暑地で、農業としては全くの手付かずの土地でした。太平洋からは約3.5km距離にあり、標高が約350~440mと霧より上に位置するため、ブドウの生育期には十分な日光を浴びることができる場所。非常に美しい景観と起伏がしっかりとしています。
(わたくしトリイも一度伺いましたが、そりゃまぁ素晴らしい場所でした。)
このブドウを絶賛したのあのカリフォルニア・シャルドネの王として有名な『キスラー』。
このブドウをとても気に入ったキスラーはブドウを購入しキスラーの名前で『キャンプミーティング・リッジ』名でワインをリリースしました。このワインが評判を呼び、瞬く間にフラワーズの畑の名はアメリカのみならず世界に広まり、更にはソノマ全体がブドウ産地としても注目を浴びます。
その後は今でもソノマを代表するワインとして高い人気を誇っています。
フラワーズ夫妻はご高齢の為2008年に引退。現在はチリの『コンチャイトロ』やナパの『クインテッサ』などを手掛けた醸造家アグスティン・フネアスとそのファミリーがフラワーズのワイン哲学を引き継ぎ運営しています。
今回の案内分のフラワーズも試飲いたしましたが、いつでも変わらない、美味しさと品質。フラワーズのいい土地といい哲学は、まだ続いてますよ。
スタッフの間で大人気。
──────────────────────────
■フラワーズ ロゼ ワイン ソノマ コースト [2020]
販売価格 6,237円
フラワーズがソノマ・コーストの良質なピノノワールを使い直接圧搾法で作る本格的なロゼ・ワインです。冷涼感と複雑な風味が楽しめる高品質な1本です。
エレガントで個性的、新鮮なベリー、スイカ、スターフルーツが感じられます。フレッシュな柑橘類が、口の中に広がり、ネクタリンやストーン・フルーツの香りとのバランスがとれています。絹のようになめらかな口当たりとフレッシュで爽やかな酸味と相まって、フラワーズの特徴であるソノマ・コースト沿岸部を表現しています。
~スタッフ ひのみ が飲んでみました~
【野花を摘んで束ねたような、美しいロゼ】
野花のブーケやピンクグレープフルーツ、いちごのフレッシュな香りと味わいが広がる、“たおやかな”辛口のロゼ。
酸やミネラルは強く主張してこないのに、確かな存在感があります。さすがフラワーズ…格が高いピノノワールでできているとひしひしと感じさせられます^^♪
──────────────────────────
■フラワーズ ピノノワール ソノマ コースト [2018]
販売価格 7,656円
スタンダード品とは思えないクオリティ。厳しいソノマ・コーストの気候、特殊なテロワールを体現するスタイルです。強い日差しによる凝縮した果実味と冷たい気候がもたらす酸味との絶妙のバランス。他の産地にはない個性的な味わいです。
クランベリーやチェリーの熟した赤いフルーツ香、豊かで伸びのある酸きめ細かなタンニン。クローヴなどのかすかなスパイスがアクセントとなり、ワインに複雑味を与えています。中盤はしっかりとした果実味を感じ、華やかな香りの余韻が楽しめます。旨味もしっかりとあり、スケールの大きさを感じるワインです。
~スタッフ J が飲んでみました~
クランベリーやイチゴのアロマ。
口に含むと凝縮した果実味ときめ細かいタンニンが心地よい。
エレガントでなめらかな質感は極上で
冷たい気候がもたらす酸味とのバランスは
スタンダード品とは思えないクオリティ。
皮をパリッと焼いたローストチキンや
カツレツなんかと合わせたい。
──────────────────────────
■フラワーズ ピノノワール シー ヴュー リッジ ヴィンヤード [2016]
販売価格 12,600円
《ワインアドヴォケイト:93点》
太平洋から、わずか3キロにも満たない沿岸に近いエリアで、自社畑キャンプ・ミーティング・リッジより、さらに海に近く、100m近く標高が高い標高600mの、この畑(シービュー・リッジ)は、冷たい海風を受け、非常にエレガントで骨格のあるスタイルとなります。
強い日差しによる凝縮した果実味と、しっかりとしたタンニン、冷たい気候がもたらす酸味との絶妙のバランス。他の畑より標高が高いため、やや明るいフルーツ感と強い酸味を感じます。
ラズベリーやクランベリーの凝縮した果実味と、ローズマリーやタイムなどのハーブ香が感じられ、豊かなタンニンと酸を併せ持つ、エレガントかつ芯のある味わいです。非常に寒いエリアながら、熟度もしっかりあり、類まれなバランスを持つワインに仕上がっています。果実味豊かで美しいこのワインは、シービュー・リッジ・エステート・ヴィンヤードのエレガンスを見事に表現しています。
──────────────────────────
■フラワーズ シャルドネ ソノマ コースト [2017]
販売価格 7,304円
《ワインアドヴォケイト:90点》
スタンダード品とは思えないクオリティ。厳しいソノマ・コーストの気候、特殊なテロワールを体現するスタイルです。強い日差しによる凝縮した果実味と冷たい気候がもたらす酸味との絶妙のバランス。他の産地にはない個性的な味わいです。
オレンジやマイヤーレモン、新鮮なパイナップルなどの果実味にほのかに白胡椒などのスパイスが加わった洗練された辛口です。冷涼なエリアらしい爽やかな酸味がありながらも、豊かな果実と骨格が基盤にあり、非常に豊かな味わいです。スタンダードのキュヴェでありながら、完成度の高さに驚かされます。
~スタッフ J が飲んでみました~
白い花、レモン、洋梨、パイナップルと魅惑的でリッチな果実の香り。
後からふわっとやってくるトースト香。その口当たりはクリーミーでいきいきとした酸味のバランスが素晴らしい。今の醸造家はよりエレガントさを追求しているとのことでこちらもスタンダード品とは思えないクオリティ。クリームチーズのおかか和え、クリーミーなカマンベールや酸味の効いた山羊のチーズを合わせるのも面白そうです。
──────────────────────────
■フラワーズ シャルドネ キャンプ ミーティング リッジ ヴィンヤード [2014]
販売価格 12,610円
フラワーズの自社畑で最も人気のワインが『キャンプ ミーティング リッジ』
暑いカリフォルニアの夏、その昔、先住民達が避暑のために、この地に集ま
っていた事からその名がつきました。キャンプ・ミーティング・リッジは、
無名だったソノマコーストの名を世界に広めた愛好家垂涎の最高級ヴィンヤ
ードです。生産量が非常に少ない希少品です。
強い日差しによる凝縮した果実味と冷たい気候がもたらす酸味との絶妙のバ
ランスです。
コメント