こんにちは♪
オンラインワッシーズ ひのみです。
この春に、カリフォルニアワイン協会の大規模な試飲会とセミナーが開かれました。
今年のテーマ産地は、ウエスト ソノマ コースト!
このAVAの魅力を深堀りすべく、大阪セミナーに登壇くださった
3つのワイナリーをご紹介しながら 産地の特徴をまとめました♪
ウエスト ソノマ コースト の生産者さんに聞きました!
ウエスト ソノマ コースト AVA設立までの道のり
ウエスト ソノマ コースト は、太平洋から10Km以内の範囲で
南北に細長く広がるワイン産地です。
ここは人里離れた丘陵地。1970年代に栽培を始めた先駆者たちは
「こんな寒すぎる、険しい山ばかりのところで
ブドウなんて育つはずがない…クレイジーすぎるぜ!」
と周囲から心配されたと言います。
そんな “ギャンブル” とも言える状況下でしたが
蓋を開けてみれば、ブドウの品質は素晴らしいものに!! その結果
ピノノワール・シャルドネの銘醸地として、注目され始めました。
1990年代に入り、
「テロワールを表現した、調和のとれたワインを造りたい」
と望む醸造家が、少しずつワイナリーを構えていきました。
その中で、ソノマコースト内陸部とは明らかにスタイルが異なる
太平洋沿岸エリアのワインを明確化したいという動きが起こります。
発起人となったワイナリーは
『リトライ』 、『フラワーズ』 、『キスラー』 の3つ。
彼らは、西側の太平洋に面したエリアを「トゥルー ソノマ コースト」と名付け、
冷涼地ならではの エレガントなスタイルを発信していきました。
クールな産地に集まった、情熱を持つ生産者
2011年になると 『フェイラ』 、『フリーマン』 、『ペイ』 なども取り組みに賛同し、
ブドウ栽培地域(AVA)の承認を目指した活動がスタートします。
当初と申請ルールが変わったことなどを受け、実に10年以上の月日を要した
ウエスト ソノマ コースト AVAは、2022年に念願の誕生となりました。
そして 2023年5月現在、28のワイナリーが
ウエスト ソノマ コースト ヴィントナーズ に加盟しています。
ウエスト ソノマ コースト は平地の畑が存在せず、栽培に困難は付き物。
今も昔も変わらないチャレンジングな場所です。しかし 生産者さんたちは
冷涼な斜面の畑に “プルミエクリュ以上の価値” を見出しています。
クールな産地に集まった、情熱溢れる人々のワイン を
この機会にぜひともお楽しみください^^
▼West Sonoma Coast Vintners 加盟ワイナリーは、ソノマ特集ページをチェック
Peay Vineyards について
さてここからは、ウエスト ソノマ コースト AVAの承認にも尽力された
『ペイ ヴィンヤーズ』 をご紹介いたします♪
秘境の地で始まった、ペイ兄弟のワイン造り
ペイ ヴィンヤーズ は、ニック&アンディ・ペイ兄弟が
ソノマ最北の地アナポリスに立ち上げた、家族経営ワイナリーです。
兄のニックさんは、UCデイヴィス校で醸造を学び、
スパークリングワインの名門『シュラムスバーグ』 や
ナパの『ニュートン』 などで修業していました。
対して、弟のアンディさんは、金融アナリストとしてキャリアを積んだ後
料理人を志していたという異色の経歴の持ち主。
ある日の食卓でお兄さんとともに、
冷涼産地のシラーとラム肉の完璧なマリアージュを
体験したことがキッカケで、ワインに目覚めたと言います。
ワインの道へ転向すると決めてからは 畑仕事だけでなく、
ワインビジネスも徹底的に学びました。
そうして準備期間を経たペイ兄弟は、いざ拠点探しへ・・・!
日照量が少なく冷涼な土地を求めて
南はサンタバーバラから、北はメンドシーノまで西海岸沿いを探索。
さら北上し、ワシントン州まで足を伸ばしたそうです。
そんな長い道のりを経て、
1996年にソノマコースト最北端にある、秘境の土地を購入。
ゼロからブドウ栽培をスタートさせます。
才媛 ヴァネッサ・ウォン との運命的な出会い
「未知の場所で、ブドウ栽培を始めた兄弟がいるらしい…」
という噂を聞きつけて畑を訪れたのが、醸造家のヴァネッサ・ウォンさんです。
彼女は、フランスの『シャトー ラフィット ロートシルト』
『ドメーヌ ジャン グロ』などで経験を積み、
ソノマにおけるトップワイナリーのひとつ 『ピーター マイケル』 では
アシスタント・ワインメーカーを務めた才媛!
畑周辺の息を呑むような美しい風景と、
まだ若木ながらも明らかに輝きを放つ、ペイの果実の品質に
一瞬で心を奪われたと当時を振り返るヴァネッサさん。
2001年から、ワイン造りのチームへ参加することとなり、
さらに翌年にはニックさんとご結婚され、家族の一員となっています。
ペイ ヴィンヤーズ が目指すワインとは?
彼らが設立当初から目指すことは非常にシンプル。
「土地を表現した、ピュアで美味しいワインを造りたい」この一言に尽きます。
ブドウのために最善の選択をとることは、ペイ・ファミリーにとって当然のこと。
従来の除草剤や殺虫剤を使用せず、手間とコストを惜しまない
栽培が行われていますが、それらをマーケティング的に
アピールすることは一切ありません。
ワインのできる過程や背景も、もちろん大事。だけど結局のところ
飲み手に美味しいと思ってもらえなければ意味がない。
それが、ペイ のワインの神髄なのです。
また現在、醸造を担当するヴァネッサさんは
ワイン造りは “育児” に通ずるところがあると言います。
子どもたちの気質がそれぞれ違って
画一的な育児ができないのと同じように、
ワインに対しても、些細なニュアンスを見逃さず
都度対処しながら育てていくことが大切。
二児の母であるヴァネッサさんの、
優しさや温かさを垣間見るお言葉ですよね。
春先に、ペイの新ヴィンテージを飲ませていただいた際
丁寧に優しく造られたワインという印象だなぁ…
なんだかほっこりした気持ちになる。と思ったのを覚えています。
後に、ヴァネッサさんの想いを知って、すごく腑に落ちました。
ペイ ヴィンヤーズ のおすすめワイン
当店では約2年ぶりの登場となる『ペイ』 から
特におすすめしたいのは、2021ヴィンテージ♪
引き締まった酸が特徴的な2021年は、彼らにとって
信じられないほど、理想的なヴィンテージとなったそうです。
ペイらしいピュアな果実味を楽しむならば、若いうちに。
また、7~10年の熟成を経てさらなる調和を楽しむのも◎
PEAY Chardonnay West Sonoma Coast
ペイ シャルドネ ウェスト ソノマ コースト [2021]
りんごやアプリコットのピュアで丸みある果実味。
レモンのような酸と、ココナッツを思わせる
ほんのり甘い香りが合わさって、優しい余韻へと続きます。
AVA表記のワインでありながら、自社畑のブドウを95%使用したシャルドネ。
PEAY Pinot Noir West Sonoma Coast
ペイ ピノノワール ウェスト ソノマ コースト [2021]
赤いベリーやお花のピュアなアロマが広がります。
いちごをフレッシュさを残したまま、軽く煮詰めたような
味わいの奥には、スパイスの複雑味も。
バランス感に優れていながら、深みもある洗練されたピノです。
こちらはなんと、自社畑のブドウ100%で造られています。
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「美味しくなければワインじゃない」というペイの心意気を
あなたの五感でぜひお確かめください♪
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