ダックホーンDuckhorn
ダックホーン早わかりポイント
- “ミスター・メルロー”と称されるアメリカ・メルローのパイオニア
- 2017年ワイン・スペクテイター誌年間TOP100で第1位にスリー・パームス・ヴィンヤード メルロー2014が選出
- メルローだけじゃない!
2023年ワイン・エンスージアスト誌年間TOP100ワインの1位にモニター・レッジ・ヴィンヤード カベルネソーヴィニヨン2019が選出 - ワイン&スピリッツ誌TOP100ワイナリーに選出されること11回
- ワンランク上のデイリーワインブランド“デコイ”は全米売上No.1の実力
- 2009年にオバマ大統領の就任昼食会で提供されるなどホワイトハウスでも重用
創業50年超、ミスター・メルローが築いたナパの名門ブランド
ダックホーンは、1976年にナパ・ヴァレーで誕生した創業50年を超える名門ワイナリー。
当時のアメリカではブレンド用として扱われることの多かったメルローという品種を、高級ワインの主役へと押し上げたことで知られています。その功績から、創業者ダン・ダックホーンはニューヨーク・タイムズ誌より「ミスター・メルロー」と称えられています。
また、ダックホーンの造るワインの実力は専門家から高く評価されています。2017年にはスリー・パームス メルローがワイン・スペクテイター誌の年間TOP100で第1位を獲得。
2009年のオバマ大統領就任昼食会で供されるなど、ホワイトハウスの公式行事でも重用され、その品質と信頼は揺るぎないものとなっています。
現在、ダックホーンを象徴するナパ・ヴァレーのメルローをはじめ、全米で高い人気を誇る“デコイ”や、洗練されたスタイルのピノノワール“ゴールデンアイ”など、各産地の個性を活かしたワインを展開。日常の食卓を彩る一本から特別な日のための一本まで、幅広いラインナップをお楽しみいただけます。
『メルローを主役に』常識を覆したダックホーンの挑戦
ナパにはまだワイナリーは40軒ほどしかなかった1976年、ダン・ダックホーンとその妻マーガレットは“ダックホーン”を創業しました。
夫妻は、もともと農業やワイン醸造に関わっていたわけではありません。ワイン業界に足を踏み入れたのは、ダンがブドウ栽培のコンサルティング業務を行う会社の社長に就任したことがきっかけでした。
二人がナパ・ヴァレーでメルローを手掛けようと決意したのは、1977年に醸造家リック・フォーマンの助言でボルドー右岸を訪れたことから。サン・テミリオンやポムロールのシャトーを巡り、そこで出会ったメルローのベルベットのような質感、優雅さ、そして料理を引き立てる柔らかな魅力の虜になってしまったのです。
しかし、メルローへの挑戦は当時の常識からすれば「あまりにも無謀な賭け」でした。
当時、ナパの主役はカベルネソーヴィニヨンであり、メルローは単なる「ブレンド用の脇役」に過ぎませんでした。しかしダンは、「ナパのメルローこそが、世界最高峰のワインになれる」と確信していました。
そうして生まれたダックホーンで造る初めてのワインは、1978年ヴィンテージのメルローとカベルネ・ソーヴィニヨンの2種類。それぞれわずか800ケース。
今や伝説となった畑、スリー・パームズ・ヴィンヤードのメルローを使用したワインは瞬く間に愛好家を虜に。ダンはいつしか「ミスター・メルロー」と称えられる、ナパの歴史を変えた先駆者となりました。
ダックホーンが生んだ、全米No.1デイリーワイン“デコイ”
日本においてデコイの名を一躍有名にしたのが、メジャーリーガー大谷翔平選手と、その愛犬とのエピソード。
愛犬「デコピン(英語名:Decoy)」とともにデコイのボトルをかたどった犬用おもちゃが大谷選手のInstagramに掲載されたことで、日本国内で大きな話題となりました。
実はこのプレゼント、名前に縁を感じたデコイの醸造家チームから贈られたもの。オンライン・ワッシーズ姉妹店のワインサロン・スープルで開催したワイン会で、デコイの醸造家デイナさんがそのエピソードを教えてくださいました。
このデコイは、もともとダックホーン・ヴィンヤーズの「セカンドラベル」。当初はナパのレッド・ブレンド1種類のみを提供する知る人ぞ知るワインでした。
長期熟成タイプのダックホーンに対し、リリース直後から愉しめて手に取りやすい価格のデコイは、多くのファンを獲得し、セカンド・ラベルから独自ブランドに発展。現在では、レッドブレンドだけでなく、単一品種の赤・白ワイン、そしてスパークリングワインまで幅広いラインナップを展開しています。
アメリカでのデコイ人気は高く、カベルネ・ソーヴィニヨン、ソーヴィニヨンブラン、メルローは、15ドル以上の価格帯において売上が全米第1位を記録。(出典:Circana調べ、2024年9月1日までの52週間)
さらに現在では上位キュヴェの“デコイ・リミテッド”や低アルコールの“フェザーウェイト”など、多様なライフスタイルに寄り添うラインナップへと進化を続けています。
ミスター・メルローが挑んだ、究極のピノノワール“ゴールデンアイ”
ナパの“メルローの指標”として不動の地位を築き、ボルドー品種の探求に情熱を注いできたダックホーンが、次に挑んだのは意外にも、その対極にある繊細な品種ピノノワールでした。
彼らが掲げたビジョンは、「自らのメルローに匹敵する、テロワールを反映した最高峰のピノを造る」という極めて高いハードルでした。理想の地を求めて、ソノマやカーネロスなど各地を6年もの歳月をかけて探し歩き、ついに辿り着いたのが、ソノマの北に位置する霧深く冷涼なアンダーソン・ヴァレー。
こうして1996年、ピノノワールに特化したゴールデンアイを設立。この地の冷涼な気候とダックホーンの妥協なき醸造技術が見事に融合し、洗練された気品を併せ持つスタイルを確立しました。
その品質は、2009年のオバマ大統領就任昼食会で供されるなど、アメリカを代表するピノノワールのひとつとして高く評価されています。
カリフォルニアを超え、ワシントンとオレゴンへの挑戦
カリフォルニアで不動の地位を築いたダックホーンは、創業から35年を経た2012年、初めてカリフォルニア州を飛び出しました。
新たに見出した理想郷は、ワシントン州のレッド・マウンテン。ナパのカベルネに匹敵する凝縮した果実味と、ボルドーを彷彿とさせる美しい酸を併せ持つこの地を「カベルネの聖地」と確信し、“キャンバスバック(Canvasback)”を設立しました。
さらに、2020年には高品質かつリーズナブルな“グリーンウィング(Greenwing)”が誕生。その情熱はさらに北上し、2024年にはグリーンウィング・ブランドでオレゴン州を代表する銘醸地ウィラメット・ヴァレーのピノノワールも手掛けるように。
「品種には、その個性が最も美しく輝く産地がある」という哲学に基づき、ナパで培われた最高峰の醸造技術が、ワシントンの力強いカベルネやオレゴンの繊細なピノノワールに新たな命を吹き込んでいます。
最高のメルローを生むとされる自社畑“スリー・パームス・ヴィンヤード”
ナパ・ヴァレーの最北AVAカリストガ南部に位置する「スリー・パームス・ヴィンヤード」は、ダックホーンの至宝と称えられる伝説的な畑。
1978年のファーストヴィンテージ以来、約40年にわたりこの畑のブドウでワインを造り続けてきたダックホーンは、2015年にこの畑を取得。「最高のメルローを生む聖地」は、念願の自社畑となりました。
ここで生まれるメルローは、まさに新世界メルローの指標。
2017年には、ワイン専門誌『ワイン・スペクテイター』の年間TOP100において、2014年ヴィンテージが世界第1位(ワイン・オブ・ザ・イヤー)に輝くという快挙を成し遂げました。さらに、英デカンタ誌のオンライン版では「世界が認める有名メルロー6本」の一つとして、ボルドー最高峰の「ペトリュス」と並んで選出されるなど、その実力は世界が認めています。
この畑は、土壌の下方まで岩が混ざる痩せた土壌。そのため、ブドウの樹はわずかな養分を求めて地中深くへと根を伸ばします。こうしてストレスを受けたブドウの果実は、複雑な果実味とミネラル感を備え、凝縮して長期熟成に適したワインを生み出します。また、地表を覆う火山岩が日中の太陽熱を蓄え、夜間に放射することで、ブドウを霜害から守るとともに、果実の成熟を促しています。
ちなみに、“スリー・パームス”の名は、かつての所有者で慈善事業家のリリー・ヒッチコック・コイトが、自身の豪邸の目印として植えた3本のヤシの木に由来。今も、畑を耕すと当時使われていた中国製食器の破片が見つかるといいます。
ダックホーンに対する世界的な評価
ダックホーンが手掛けるワインの品質は、世界中の専門家や愛好家から高い評価を受けており、ホワイトハウスの公式行事でも長年重用されています。
2009年に開催されたオバマ大統領の就任昼食会では、ダックホーン・ヴィンヤーズ ソーヴィニヨンブランとゴールデンアイ ピノノワールが提供され話題となりました。
主な受賞歴
- ワイン&スピリッツ誌TOP100ワイナリーに過去11回選出
- 2017年ワイン・スペクテイター誌年間TOP100で第1位にスリー・パームス・ヴィンヤード メルロー2014が選出
- 2017年デカンタ・マガジン・オンラインにおいて「世界が認める有名メルロー6本」にスリー・パームス・ヴィンヤード メルロー2014が選出
- 2020年ワイン・スペクテイター誌年間TOP100で第15位にスリー・パームス・ヴィンヤード メルロー2017が選出
- 2023年ワイン・エンスージアスト誌年間TOP100ワインの1位にモニター・レッジ・ヴィンヤード カベルネソーヴィニヨン2019が選出
ダックホーンの主なラインナップ
- ダックホーン
- ナパ・ヴァレーの中心部であるセントヘレナの北にダンとマーガレットのダックホーン夫妻 により1976年に設立。当時ブレンド用品種としかみなされていなかったメルローを主体にしたワインで大成功を収めました。メルローは今日に至ってもダックホーンを代表するワインとして評価を受けています。
- デコイ
- 1985年にダックホーンのセカンドラベルとして誕生。現在は独立したブランドです。「高品質なワインをリーズナブルな価格で」をポリシーとし、ソノマやカリフォルニア各地の厳選された畑から、毎日楽しめるバランスの良いワインを造っています。
- ゴールデンアイ
- 1996年に既に高い評価を得ていたダックホーンのメルローに匹敵するような世界クラスのピノノワールを造るため、メンドシーノ郡アンダーソン・ヴァレーに設立されたブランド。冷涼な気候を活かした、洗練されたエレガントなスタイルを追求しています。
- グリーンウィング
- 2020年、コロンビア・ヴァレー産ワインの可能性に感銘を受け、リーズナブルで高品質なカベルネ・ソーヴィニヨンを造るために設立。現在では、オレゴン州を代表するウィラメット・ヴァレーへとフィールドを広げた。新たにピノノワールやピノ・グリージョも手掛けています。
- キャンバスバック
- 2012年、ダックホーンが初めてカリフォルニア州を飛び出し、ワシントン州に設立したブランド。カベルネ・ソーヴィニヨンの聖地として知られるアペラシオン、レッド・マウンテンで、凝縮感のある高品質なワインを生み出しています。
- マイグレーション
- 2001年、ゴールデン・アイ・ブランドを立ち上げた際、セカンドワイン的存在としてスタート。現在は完全に独立したブランドとして、ソノマ・コーストなどの冷涼産地で造るバランスの取れたシャルドネとピノノワールに特化したワインを手掛けています。
- ポストマーク
- 2018年に設立したブランド。パソ・ロブレス産のラグジュアリーなカベルネ・ソーヴィニヨンに焦点を当て、パソ・ロブレスの凝縮した果実味と力強さを備えた、リーズナブルながら風格のあるワインを届けています。
- パラダックス
- 1994年に誕生したブレンドワイン専門ブランド。当初は、ナパの王道カベルネ・ソーヴィニヨンに、カリフォルニア独自のジンファンデルなどをブレンドした、革新的なスタイルでレッド・ブレンドから生産をスタートし、ナパ・ヴァレーの多様性を体現しています。

