オレゴンOregon
取り扱いオレゴンワイン150点以上

アメリカの西海岸、カリフォルニア州の少し北側にあるのがオレゴン州。オレゴン州の気候はワイン産地としては冷涼で、リージョン・システムによる分類では大半がブルゴーニュやアルザスと同じリージョンに相当します。
オレゴンで作られるワインは、ピノノワールやピノグリなどといった涼しい気候に適した品種をはじめ、暖かい気候に適したメルロ、カベルネソーヴィニヨン、シラーなど、味わいは多様でかつオレゴン独特のものです。
土壌や気候、日あたりのよいなだらかな斜面といった、ブドウの栽培に適した条件に恵まれたオレゴンでは、ワインとなるブドウは夏から秋にかけてゆっくりと成熟します。その結果、オレゴンワインには多彩な風味が与えられるのです。
オレゴンワインは、育まれた土地、そして丹精込めて作った人々のエッセンスです。

オレゴンでブドウ栽培とワイン造りに従事する人々は自分たちの土地を熟知しています。
人々は土地の活力をこれから先もずっと維持できるように長期的な視野に立ったやりかたで仕事をしています。人々はこうしたことの重要性を理解し、自分たちの土地の特徴やその場所特有の気象条件が素晴らしいワインを育んでいる事を信じて疑わないのです。
オレゴンでワインつくりに従事している人々は、家族であり、農事経営者であり、そして自然環境の番人なのです。
オレゴン開拓者した生産者のピノノワール
1961年、ワイン生産者のリチャード・ソマー氏は、 カリフォルニア大学デイヴィス校の同期生たちが否定的だったにもかかわらず、 オレゴン州のウンプクワ・ヴァレーをめざして北へ進み、リースリングや少量の他品種を栽培しました。
1965年から1968年にかけて、 デイヴィッド・レット氏、チャールズ・クーリー氏、ディック・エラス氏と彼らの家族がオレゴン北部へと分けはいり、 ウィラメットヴァレー北部にヴィンヤードを開園しました。彼らはウィラメットヴァレーで初めてピノ・ノワールを 栽培したほか、ピノグリやシャルドネ、リースリングといった品種も少量栽培しました。
こうした近代のワイン開拓者たちは、 いつかオレゴン州が重要なワイン生産地になることを確信していました。
同じ志を持つ他の開拓者たちも負けてはいません。
その後、10年の間に、デーヴィッド&ジニー・アデルスハイム夫妻やロナルド&マージョリー・ヴァイルスティーク夫妻、 リチャード&ナンシー・ ポンズィー夫妻、ジョー&パット・キャンベル夫妻、 スーザン&ビル・ソーコル・ブロッサー夫妻らも、ウィラメット・ヴァレー北部にぶどうを植え付け、オレゴンの礎を築きました。
ワッシーズでお取り扱い中の開拓者たち
ブルゴーニュの生産者で
最初にオレゴンに目を付けたドルーアン
ドメーヌ・ドルーアン

1980年フランス/ブルゴーニュ/ボーヌで行われた試飲会は、ドルーアンの主催で行われました。 自社主催のブラインド試飲会で、ジ・アイリー・ヴィンヤーズのワインをテイスティングし、 オレゴンワインの素晴らしさを知ります。
そして、ブラインド試飲会で2位だったジ・アイリー・ヴィンヤーズのディヴィッド夫妻を、 ブルゴーニュに呼び寄せ、親睦を深めます。余談ですが、ドルーアンの長女のヴェロニクさんもジ・アイリ―ヴィンヤードで1年間丁稚奉公して、経験を積んだりしています。
様々なワイン生産者たちとの交流を経て、オレゴンの造詣を深めたドルーアンは、 1987年に、オレゴン州ウィラメットヴァレーのダンディー・ヒルズに自社畑を購入し、ワイン造りをはじめました。
人気のオレゴン ピノノワール生産者
ジ・アイリー・ヴィンヤーズ

創業者である「パパ・ピノ」の愛称をもつデイヴィッド・レットは、オレゴン州ウィラメット・ヴァレーに初めてピノ・ノワールを 植えたパイオニアで、オレゴンワイン産業における象徴的人物として広く知られます。1979年仏ゴー・ミヨ誌がパリで世界各国のワインを集め、 ブラインド・テイスティングを行ったワインオリンピックで10位に入賞し、オレゴン・ピノノワールを世界に知らしめました。
2008年にデイヴィッドが逝去した後、2005年からデイヴィッドの次男、ジェイソン・レットにより経営及び栽培・醸造のすべての指揮が引き継がれ、 現在も素晴らしいワインを造っています。
なかなかバックヴィンテージが出回ることはないのですが、ただいま希少な2000年代のピノノワールの在庫が少量ずつございますので、是非お試しください!
ソーター・ヴィンヤーズ

トニー・ソーターは、スタッグスリープワインセラーズ、シャペレ、スポッツウッド、ニバウム-コッポラワイナリー、ダラ・ヴァレ、 シェーファー、アロウホなど、数々のワイナリーでコンサルタントとして活躍したカリフォルニアで最も成功した醸造家の一人です。
ソーター・ヴィンヤーズは、妻の生まれであるオレゴンへ移住し、設立した自身のワイナリーです。
ドメーヌ・セリーヌ

ドメーヌ・セリーヌはオレゴン/ウィラメットヴァレー/ダンディ・ヒルズの丘の上にある自社畑で、 栽培された葡萄から見事で素晴らしいピノ・ノワールとシャルドネをつくっています。
ブラインド・テイスティングでDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)に打ち勝ったことで名を馳せ、 フラッグシップワインのエヴェンスタッド リザーヴ ピノノワール2010年が、 2013年ワインスペクテイターTOP100の第3位に入賞するなど、世界中のワイン雑誌や 評論家などから高い評価をうけているオレゴンを代表するワイナリーのひとつです。
ケン ライト セラーズ

ワインアドヴォケイトで、5ツ星生産者に選ばれているピノノワールの生産者です。
5ツ星生産者には、オレゴンで、ドメーヌ・セリーヌとケンライトセラーズの、たった2つの生産者しか選ばれていません。
ケン ライト セラーズは、ウィラメットヴァレーにある4つの最上級単一畑からピノノワールを造り、 ブドウ畑のテロワールをそのまま表現できるようワイン造りに専念しています。 4つの単一畑(カナリー・ヒル、サヴォイヤ、カーター、グアダルーペ)から生み出される、 それぞれ異なる個性をもつピノノワールの味わいを是非お楽しみください。
クリストム

クリストムで、特に注目すべきはワインメーカーのスティーヴ・ドナーです。
スティーヴ・ドナーは、カリフォルニア・ピノを代表するカレラでアシスタント・ワインメーカーとして創設期から10年以上の経験を積みました。その後、オレゴンでクリストムを立ち上げようとしていたオーナーのポール・ゲリーと共にワイン造りに取り組んでいます。
カレラの哲学を受け継ぐオレゴンの実力派のワイン、是非お試しください。