ソーヴィニヨン・ブランを主体に、丸みやボディを与えるためにセミヨンをブレンドしています。ジャスミン、白桃、マンゴーのようなトロピカル・フルーツに、フレッシュなレモンの魅力的なアロマ。レモンやグレープフルーツを思わせる爽やかなフィニッシュにはクリスピーな酸が感じられます。オーク古樽93%(シュールリー)、ステンレスタンク7%にて3ヶ月熟成しています。アルコール度13.9%。
このソーヴィニヨン・ブランの爽やかできれいな酸味と豊かな果実味は、淡白な魚の調理法を上手く補完し、生牡蠣や寿司、貝類、白身の肉、アジア料理や大胆なスパイスの効いたカレー料理などと相性がよいです。
このワインは、オークヴィル・エステートで栽培された葡萄と、ナパ・ヴァレー内の多様な気候を代表する厳選された生産者の葡萄から造られています。温暖な地域では、メロンと柑橘類の特徴を持つアロマとフレーバーのソーヴィニヨン・ブランができます。冷涼な地域では、しっかりとした骨格を持つ果実が得られ、ワインに刺激的な活力を与え、シュール・リー熟成による豊かなクリーミーさとのバランスをとっています。セミヨンはオークヴィル・エステートで栽培され、口当たりに丸みと重みを与えています。
■グロスについて
デニス&ジュディ・グロス夫妻が、1981年にナパ・ヴァレー/オークヴィル・クロスロードに畑を購入し、1982年にワイナリーを設立しました。これは、まだカルト・ワイン・ブームが巻き起こる前の事です。この地で素晴らしいワインができると信じた彼らの予感が正しい事は瞬く間に証明されることになります。
ワイン・アドヴォケイト誌のロバート・パーカーは、グロスの1985年カベルネ・リザーヴに、【 カリフォルニアワイン初めての100点 】を与えました。ワイナリー設立から、わずか3年での大快挙です。その後も、ワイン・スペクテイター誌で毎年発表されるThe Top100 Winesでは、1990年以降、7度にわたり選出(1990、1994~1996、1998、2000)、1996年では、ロバート・モンダヴィやシルバー・オーク、シャーファーといった錚々たる顔ぶれを抑え、見事2位に輝いています。
そこから、評価誌上で姿を消したのには訳があります。カベルネの所有畑が、病害に侵され全面改植を余儀なくされ、その期間、フラグシップであるリザーヴの生産中止を決定したためです。それによる損失は5億円を越えたといわれています。植替直後の若木も安定しはじめ、テロワール表現ができるようになってきた近年、再度評価紙上の高スコア常連の顔ぶれとなっています。 見事、ワイン・スペクテイター誌の2019年The Top100 Winesにて第4位に返り咲き、 完全復活を遂げました。今後も、ますます目が離せないワイナリーです。
- Groth Sauvignon Blanc Napa Valley[2020]
- アメリカ/カリフォルニア/ナパ/ナパヴァレー
- スティル ワイン色: 白ワイン甘-辛: 辛口
- ソーヴィニヨンブラン83%、セミヨン17% おすすめソーヴィニヨンブランを見る
- 750ml