シャペレChappellet
ナパヴァレー/ラザフォードの東、ヘネシー湖を見下ろすプリチャード・ヒルを切り開いたパイオニア
プリチャード・ヒルを切り拓いた先駆者
シャペレは1933年の禁酒法廃止後、ナパ・ヴァレーで2番目に公式 承認された由緒ある家族経営のワイナリーです。1967年の設立以来、シャペレ・ファミリーによって40年以上に亘り、受け継がれてきました。
創設者ドン&モリー・シャペレは、ブドウを植える土地を探しにロサンゼルスからナパ・ヴァレーを訪れた際、伝説の醸造家アンドレ・チェリチェフから「質のよいワインを造りたいなら、ブドウは丘陵地に植えること」と助言を受け、そのアドバイスに適する場所を探します。
1967年、ドンとモリーは、プリチャード・ヒルの地主で産 地名の由来ともなるチャールズ・プリチャード氏に出会い、土地を購入し、プリチャード・ヒルで初めてワイン造りを始めました。
今日では、2世代目がワイナリーの指揮を執り、シャペレの名声を守り続けています。
プリチャード・ヒルとシャペレの畑
プリチャード・ヒルはラザフォードの東、128号線セージ・キャニオ ンロードを東へ上りつめた、ヘネシー湖を見下ろす小高い丘にある。ヴァレー低地より30mほど高い、標高240-540mに位置し、一帯には岩が多く混じる水はけのよい火山性土壌が広がります。
自社畑はプリチャード・ヒルの北西と南西向き斜面にあり、40haの 畑にカベルネ・ソーヴィニヨンを中心にメルロ、カベルネ・フラン、 マルベック、プティ・ヴェルド、白品種はシュナン・ブランが栽培されています。ブドウ栽培歴25年のキャリアをもつヴィンヤード・マ ネージャー、デイヴィッド・ピリオの指導のもと、シャペレでは有機 農法を取り入れ、カバークロップや堆肥を畑に撒くなどして、土中 の栄養分のバランスをとっています。
2012年、シャペレの自社畑はカリフォルニア州有機栽培農家 (CCOF: California Certified Organic Farmers)の認定を受けま した。またワイナリーには大型太陽光パネルを設置し、自然エネルギーによって電力をまかなっています。
醸造家フィリップ・タイタス
醸造家フィリップ・タイタスは、UCデイヴィス校で栽培醸造学を修めた後、ボルドーとブルゴーニュへ渡って経験を積み、1981年か らアシスタント・ワインメーカーとしてシャペレに加わりました。
その後一時期、シャペレを離れて他のワイナリーへ移りましたが、1990年、チーフ・ワインメーカーとして再びシャペレに戻り、現在アシスタント・ワインメーカーであるダニエル・ドッチャーとと もに、さらなるクオリティの向上を追求しています。
タイタスはそれぞれの畑の特徴を見極め、ワイナリーのテイスタースタッフたちとそれぞれロットごとに仕込んだワインを何度も試飲を重ね、最終的なブレンドを行います。「シャペレはワイン愛好家のためにあるワイン。感性に富み、雄弁。」とヒュー・ジョンソンがコメントしているように、シャペレは幅広いワイン愛飲家を魅了する、精妙な質と個性をもちあわせています。
フラッグシップであるプリチャードヒル・カベルネ・ソーヴィニヨンは、力強く、優雅で、熟成のポテンシャルが高く、多くのクラシックなワインファンのコレクターアイテムになっています。