プロフェッツ ロックProphet's Rock

セントラル・オタゴから世界へ。
ジャンシス・ロビンソンが認めたワイン界の逸材

ニュージーランド南島セントラル・オタゴに拠点を置くプロフェッツ・ロックは、ニュージーランドでも高く評価されるワイナリーの一つ。

醸造過程でワインに余計な手を加えるのではなく、この地のテロワール本来の美しさを最大限に表現したエレガントなワインを醸造しています。

醸造を率いるのは、フランス系の血を引くニュージーランド人、ポール・プジョル。英国の著名評論家ジャンシス・ロビンソンから「いずれ世界のワイン界をリードするであろう逸材ワインメーカー5人の内の1人」と評される実力派です。

これまでにアルザスやブルゴーニュで培ったワイン造りの経験を活かし、過度にワインに手を加えない低介入主義によるワイン造りを実践。そのワインは星付きレストランをはじめとする世界中の著名レストランでもオンリストされ、高い評価を得ています。

プロフェッツ・ロックが目指すのは、ニュージーランドの自然を詰め込んだワイン造り。生み出されるワインは、豊満になりがちなセントラル・オタゴにおいて異彩を放つ、テンションを保ったエレガントなスタイル。

プロフェッツ・ロックの歴史

プロフェッツ・ロックは1999年、ニュージーランド南島セントラル・オタゴのベンディゴ地区に設立され、2003年に初ヴィンテージをリリースしました。

ワイナリー名“Prophet’s Rock”は、19世紀にこの地で金鉱を探した開拓者ボブ・プロフェットが残した岩のランドマークに由来します。辺境の地に挑んだ彼の精神は、世界最南端のワイン産地セントラル・オタゴで、厳しい自然に向き合うワイナリーの姿勢とも重なっています。

大きな飛躍をもたらしたのが、醸造家ポール・プジョルの参画です。フランス系の血を引くニュージーランド人である彼は、マールボロのセレシン・エステートでキャリアをスタートした後、約6年間にわたり世界を巡りながら修行を積みました。

彼はラングドックやサンセールのアンリ・ブルジョワで経験を重ね、さらにアルザスの名門、メゾン・クンツ・バには3年間在籍し、1795年の創業以来、同族以外として初めて醸造長を務めました。

その後、アメリカ・オレゴン州のオーガニック生産者レメルソン・ヴィンヤーズに在籍し、手掛けた複数のピノノワールが『ワイン・スペクテーター』誌で90点以上を獲得。2005年にプロフェッツ・ロックの醸造長に就任してからも、翌年には再びオレゴンに戻り、先駆的生産者レックス・ヒルでピノノワールとピノグリの特別キュヴェを手掛けました。

さらに2009年にはブルゴーニュのシャンボール＝ミュジニーの名門ドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエにおいて、優良ヴィンテージ2009年のワイン造りを経験。この縁が、同ドメーヌの元醸造長フランソワ・ミエとのコラボレーションへとつながり、ニュージーランドとブルゴーニュを結ぶ象徴的なワイン「キュヴェ・オー・アンティポード」が誕生するきっかけとなりました。

こうした多彩な経歴を背景に、ポールはピノノワールはもちろん、リースリングやピノグリといったアルザス系品種においても卓越したワインを造り出すことを可能にし、プロフェッツ・ロックを世界に誇るワイナリーへと押し上げました。

ぶどう畑について

プロフェッツ・ロックは、セントラル・オタゴの多様な地形と土壌を活かした3つの畑からワインを造っています。

ホーム・ヴィンヤード

ワイナリーの目の前に広がり、ベンディゴ全体を見渡せる標高320～400mの北向き急斜面。日照に恵まれながらも夜間は冷涼で、凝縮感とフレッシュさを併せ持つブドウが育ちます。土壌は片岩と石英に、セントラル・オタゴでは珍しい粘土が混ざり、さらに深さ1mに及ぶチョーク層が貫く複雑な構成。この冷涼乾燥な環境でピノ系品種を栽培するのに理想的な条件となっています。

栽培品種

ピノノワール、ピノグリ、シャルドネ、ミュスカ、ゲヴュルツトラミネール

特筆すべきワイン

・西側わずか1haの専用区画フランソワズ・ブロックからヴォギュエ元醸造長フランソワ・ミエ氏とともに造る特別なピノノワール“キュヴェ・オー・アンティポード”
・フランソワズ・ブロックの真隣の小さな区画のブドウを使い熟成に5年もの歳月をかける希少なピノノワール“レトロスペクト”

ロッキー・ポイント・ヴィンヤード

ベンディゴの南端、標高226〜351mに位置するセントラル・オタゴでも最も険しい畑のひとつ。眼下には青く広がるダンスタン湖があり、切り立った急斜面と岩だらけの痩せた土壌が特徴です。

石の多い地質は水はけが良く、昼間に蓄えた熱を夜に放出することで果実の成熟を促進。厳しい環境が生み出すブドウは、深みのある凝縮感と豊かな味わいを備えています。

栽培品種

ピノノワール、リースリング、ピノグリ

特筆すべきワイン

・湖畔区画のピノノワールから造られる“インフュージョン・ピノノワール”
・高標高の急斜面区画から造られる単一区画キュヴェ“オレアリア”（2019年～）

コプワイ・デルタ・ヴィンヤード

ダンスタン湖に流れ込むクルサ川のデルタを見下ろす、標高225mの美しい畑。両側を山に囲まれた温暖な谷間にあり、片岩ベースの土壌に黄土、沖積土、石英、川石が混じる多様な地質を持ちます。名前はこの地の水の精霊「コプワイ」と、デルタの景観に由来します。

栽培品種

ピノノワール、ピノグリ、シャルドネ

特筆すべきワイン

・わずか1ヘクタールのシャルドネ畑から収穫した“キュヴェ・オー・アンティポード・ブラン”
・単一区画ピノノワール“ソフォラ”（2023年～）

プロフェッツ・ロックに対する世界的な評価

醸造家ポール・プジョルは、英国の著名ワイン評論家ジャンシス・ロビンソンから「いずれ世界のワイン界をリードするであろう逸材ワインメーカー5人の内の1人」と評価されたニュージーランド注目の造り手。プロフェッツ・ロックのワインは、ミシュラン星付きレストランをはじめ世界の名だたるレストランでオンリストされた実績と、以下に代表するような数々の受賞歴によって、その実力が裏付けられています。

主な受賞歴

• “ファイン・ワインズ・オブ・ニュージーランド アロマティック部門(2017年)”選出/ピノグリ2016
• “ザ・グレート・ニュージーランド・ピノノワール・クラシフィケーション(2019年)”2つ星ワイナリー
• “ファイン・ワインズ・オブ・ニュージーランド アロマティック部門”選出(2020年)/ピノグリ2018
• “ファイン・ワインズ・オブ・ニュージーランド ピノノワール部門”選出(2020年)/ホーム・ヴィンヤード・ピノノワール2017
• “New Zealand aromatic whites: 20 top wines to discover(2023年)”選出/ピノグリ2020【デキャンタ誌】
• “トップ100 ワイン・オブ・ザ・イヤー2024 第41位選出”/ドライ・リースリング2022【ヴィノス誌】
• “ザ・ベスト・ニュージーランドワイン(2024年) 第10位”/キュヴェ・オー・アンティポ－ド ピノノワール【Wine-Searcher】
• “ホワイト・ワイン・オブ・ザ・イヤー2025ニュージーランド”受賞/キュヴェ・オー・アンティポード・ブラン2022【ザ・リアル・レビュー】

プロフェッツ・ロックが手掛けるワインのラインナップ

• インフュージョン・ピノノワール
  「ピノノワールで造るハーブティー」をイメージした、赤とロゼの中間に位置するワイン。純粋に抽出されたエキス分が魅力。
• ピノグリ
  3つ星レストラン採用実績を誇る、ニュージーランドを代表するピノグリ。エキゾチックで豊満な味わいのアルザススタイル。
• ドライ・リースリング
  ミネラル豊富なロッキーポイント・ヴィンヤードから造られる1本。引き締まったミネラル感とスパイシーさが際立つ、長期熟成ポテンシャルを備えた仕上がり。
• ホーム・ヴィンヤード・ピノノワール
  高標高の畑から造られるフラッグシップ・キュヴェ。凝縮した香りとシルキーなタンニンを備えた「エキサイティングなワイン」
• ヴァン・ド・パイユ
  フランス・ジュラ地方の造り方で仕立てる1本。「香りを取って口に含むだけで天国が近づくような」デザートワイン。
• キュヴェ・オー・アンティポード・ピノノワール
  世界的に注目される、元ヴォギュエの醸造長フランソワ・ミエとのコラボキュヴェ。抑制されたエレガンスを纏った出来栄え。
• キュヴェ・オー・アンティポード・ブラン
  赤の“キュヴェ・オー・アンティポード”に続き、2018年からシャルドネでも造られるようになった特別な1本。シャルドネファン必飲のニュージーランド版『ミュジニー・ブラン』
• レトロスペクト・ピノノワール
  5年以上の熟成を経てリリースされる、生産量僅かな希少キュヴェ。包み込まれるようなタンニンと長い余韻を備える、魅惑的な1本。
• 単一畑シリーズ：オレアリア・ピノノワール
  ロッキー・ポイント・ヴィンヤードの急峻な畑から生み出される1本。明るい果実味と豊富なミネラル感を纏ったエネルギッシュなスタイル。
• 単一畑シリーズ：ソフォラ・ピノノワール
  山と川に囲まれた温暖なコプワイ・デルタ・ヴィンヤードの畑から生み出される、フローラルなアロマを備えた、透明感溢れるピノノワール。