商品情報
ブラックチェリーとブラックベリーの凝縮した果実味に、カラマタオリーブ、ダークチョコレート、海苔を思わせる風味が重なる、力強く複雑なシラーズです。豊かな酸が長い余韻を支え、タンニンにはしっかりとした骨格とクリーミーな質感が感じられます。
「デッド・アーム」という印象的な名前は、ブドウ樹の片側の枝が徐々に枯れていく病害に由来します。枯れた反対側に実るブドウは収量が少なくなる一方、驚くほど凝縮した味わいを備えることから、この名が付けられました。
■このワインはこんな方におすすめ
・凝縮した果実味を持つ、力強いシラーズがお好きな方
・果実味だけでなく、複雑で奥行きのある風味を楽しみたい方
・個性的な背景を持ち、熟成による変化も楽しめる一本を選びたい方
■生産者のコメント
2019年デッド・アーム・シラーズは、鮮やかで深みのある紫色を呈しています。ブラックチェリー、モカ、カラマタ・オリーブ、ダークチョコレートの力強いアロマ。口に含むと、ブラックチェリーやブラックベリー、黒オリーブの凝縮した風味が広がり、海苔を思わせるニュアンスがアクセントを添えます。
豊かでありながらバランスの取れた酸が、味わいに長さと持続性を与えています。タンニンの複雑さは、まさにこのワインならではのもの。輪郭がはっきりとして芯がありながら、同時にクリーミーで贅沢な質感を備えています。さらに、素晴らしい力強さと骨格も保たれており、長期熟成にも優れたポテンシャルを持っています。見事な凝縮感と複雑さ、そして力強い個性を備えたワインです。
若いうちから十分に楽しめますが、瓶内で熟成させることでさらに魅力を増し、少なくとも20年の熟成ポテンシャルを備えています。
■名前の由来
「デッド・アーム」とは、Eutypa lata(ユーティパ・ラタ)という菌によって引き起こされるブドウ樹の病害で、世界各地のブドウ畑で散発的に発生します。
感染したブドウ樹は、しばしば大きく剪定されたり、植え替えられたりします。病気が進むと、ブドウ樹の片側、つまり一本の「腕(arm)」にあたる部分が徐々に枯れていきます。この姿が「Dead Arm(死んだ腕)」という名前の由来です。
枯れた側は生命力を失い、もろくなりますが、反対側に実るブドウは収量こそ少ないものの、驚くほど凝縮した味わいを備えます。
■ヴィンテージについて
冬は乾燥し、散発的な小雨は土壌深くまで浸透しませんでした。萌芽への影響は一部灌漑で対応。春の開花期には強風があり、とくにシラーズへ影響しました。夏は暑く、46.6℃の記録的高温を含む熱波がありました。多くの品種で収量は減りましたが、生産者は品種特性がよく表れた品質と説明しています。強いタンニンに対応するため、通常より糖分が高い段階で果皮から果汁を離しました。
■栽培について
マクラーレン・ヴェイルで栽培されたシラーズ100%。収穫は2月19日から4月11日に行われました。
■醸造について
少量ずつ穏やかに破砕し、5トンの開放発酵槽でロット別に発酵。発酵が3分の2ほど進んだ段階で足踏みし、バスケットプレス後、新樽と使用済みフレンチオーク小樽で発酵を完了します。澱とともに18カ月熟成し、最終ブレンドまで澱引きせず、清澄・濾過を行いません。アルコール度数15.0%。
■ダーレンベルグについて
「競走馬を手放して得た土地から始まった、赤いストライプと4世代の物語。」
ダーレンベルグの歴史は1912年、ジョセフ・オズボーンが所有する競走馬を売り、南オーストラリア州マクラーレン・ヴェイルの土地「バンダラ」を購入したことから始まります。医学の道を健康上の理由で離れ、土地で働くことになった息子フランクのための決断でした。当初はブドウ栽培が中心でしたが、義兄でワイン業界の先輩でもあったサム・トリーの勧めを受け、フランクは醸造を学び、5トンの開放発酵槽と手動のバスケットプレスを備えたワイナリーを建設。1928年に自らのワインを初めて造りました。現在まで続く開放発酵とバスケットプレスの原点は、この創業期にすでに形づくられていたのです。
1943年には、フランクの健康を支えるため、3代目フランシス・ダーレンベルグ・オズボーン、通称d’Arryが16歳で学校を離れて家業に入りました。1959年、d’Arryは亡き母に敬意を表して「d’Arenberg」の名を冠した自社ラベルを立ち上げます。いまや目印となった斜めの赤いストライプは、母校で身につけた深紅と白の縞のネクタイから着想したもの。家族の紋章には「Vinum vita est(ワインは人生)」という言葉も掲げられました。一本のラベルに、家族の記憶と遊び心が刻まれています。
1984年、ローズワーシー農業大学で醸造学を修め、欧州のワイン産地を巡った4代目チェスター・オズボーンがチーフ・ワインメーカーに就任しました。チェスターは施肥をやめ、灌漑を抑えて収量を減らす一方、足踏みとバスケットプレスという伝統的な手法を復活。現在もエントリークラスから上位キュヴェまで、赤・白を問わずすべてのワインをバスケットプレスし、赤ワインは発酵中に足踏みしています。白ブドウは果皮から色やタンニンを取り込みすぎないよう発酵前にプレス。畑を歩いてブドウを味わい、区画ごとの収穫時期を決め、少量のロットを最終ブレンドまで分けて扱うのも、ダーレンベルグの基本姿勢です。手間のかかる方法を、ワインの個性を穏やかに引き出すために守り続けています。
畑と事業を次世代へ渡すため、ダーレンベルグはSustainable Winegrowing Australiaの認証を取得。選定された自社・賃借畑では有機・バイオダイナミック認証を受け、太陽光発電、リサイクル、自然な病害虫管理にも取り組んでいます。一方で、ムールヴェードル畑の中に建つ5階建ての「ダーレンベルグ・キューブ」を2017年に開業するなど、ワインを味わう体験にも大胆な発想を持ち込みました。100年以上の家族史、手仕事を惜しまない醸造、そして型にはまらない名前や表現。その三つが同居していることが、ダーレンベルグを忘れがたい造り手にしています。
基本情報
| 英語名 |
d'Arenberg Dead Arm Shiraz[2019] |
| 生産地 |
オーストラリア/南オーストラリア/マクラーレンヴェイル |
| 生産年 |
2019 |
| 生産者 |
ダーレンベルグ ワイナリー情報を見る |
| タイプ |
スティル ワイン色: 赤ワイン軽-重: 重口 |
| 品種 |
シラーズ100% |
| 容量 |
750ml |
| 評価・得点 |
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