ダーレンベルグd'Arenberg
ローヌ品種の第一人者が造る大人気オーストラリアワイン
ダーレンベルグは 「ローヌ品種の第一人者」 「ローヌの帝王」 とも言われ、シラーズ、グルナッシュ、ムールヴェードル、ヴィオニエ、マルサンヌなどフランス・ローヌ地方の代表品種に情熱を傾ける家族経営のワイナリーです。
現在は、デイリーから世界的プレミアムまで、なんと約70種類ものワインを手掛けています。
ダーレンベルグの歴史
ダーレンベルグは、1912年にジョゼフ・オズボーンがオーストラリアのマクラーレン・ヴェイルにある畑を購入したことにはじまります。
その後、ジョゼフの息子フランクが畑を拡大させ、1928年に醸造所が完成。赤ワインと酒精強化ワインがヨーロッパへ輸出されました。
1943年にフランクの息子で、ダリーの愛称で知られるフランシスがその後を引き継ぎ、1959年にダーレンベルグの名で初めてワインがリリースされました。
そして1983年から現在の当主であるダリーの息子、チェスター・オズボーンの指揮のもと、4世代に亘って、オズボーン・ファミリーがワイナリーと数々の畑を受け継いでいます。
チェスター・オズボーンは、「ワインステート」誌により1998年の“ワインメーカー・ オブ・ザ・イヤー”に選出。また、2009年にはダーレンベルグが世界にオーストラリアワインの知名度向上に貢献したファースト・ファミリーズ・ワインに認定され、今日100年の伝統を引き継ぎ、革新を進めています。
ユーモアあふれるワインの名前
ダーレンベルグのワインには、それぞれユニークな名前が付けられています。
例えば、ラフィング・マグパイ・シラーズ・ヴィオニエは、オーストラリア原産のクッカブッカと呼ばれるカワセミ科の鳥が、人の大声の笑い声(ラフィング)に似たさえずりをし、その鳥が白と黒の2色であることから、黒ブドウであるシラーズと白ブドウのヴィオニエをブレンドして造っていることに掛け合わせています。
いろいろなユーモアをもって、ネーミングが付けられたダーレンベルグのワインは、世界のワインファンに愛着をもって親しまれています。
フラッグシップ、デッド・アーム・シラーズ
ダーレンベルグのフラッグシップ、デッド・アーム・シラーズは、世界的プレミアム・シラーズのひとつ。
ブドウの房をゆっくり腐敗させるユーティパ・ラタというウィルスの病気に冒された樹から、わずかな果実の量で造られます。
この病気で2本の枝のうちの1本が枯れてしまい、残る1本に凝縮した房が実り、これらの実から力強い風味のワインが造られます。
デッド・アーム・シラーズは酸味が豊富で、チェリー、甘草、スパイス、オリーブなど複雑な風味にまとわれ、きめ細かいタンニンが伴い、長期熟成に耐えうる資質が備わっています。
バスケット・プレスによる圧搾
ダーレンベルグでは、摘み取られたブドウは、白・赤ブドウともすべて木製桶型のバスケット・プレスで圧搾しています。
ダーレンベルグの考えでは、バスケット・プレスはソフトにブドウに圧力をかけるため、結果、質感の優しい果汁が搾り出され、ブドウ本来のフレッシュなアロマが得られるといいます。
ダーレンベルグのワインにどれも共通するのは、芳しい香りときめ細やかなテクスチャー。それぞれワインラベルには、バスケット・プレスのマークが記されています。