商品情報
クレアとキース・マグフォード夫妻が営むモスウッドが、西オーストラリアのマーガレット・リヴァーで造るカベルネ・ソーヴィニヨン主体の赤ワインです。創業期から続くカベルネ造りの歩みを受け継ぎ、2016年ヴィンテージはフレンチオークで31か月熟成させました。
ブルーベリーやブラックベリーの豊かな果実味と、なめらかでしなやかなビロードのような質感。スミレや杉、革、かすかに焦がしたオークの香りも重なります。果実の凝縮感と、幾重にも広がる香りをじっくり楽しみたい方におすすめの一本です。
■このワインはこんな方におすすめ
・ベリーの凝縮感に、杉や革、樽の複雑な香りが重なるカベルネを選びたい方
・しっかりとした果実味と、なめらかなビロードのような質感を楽しみたい方
■生産者のコメント
※以下は、このワインをリリースした当時の生産者コメントです。
色は、明るく澄んだ深いレンガ色の赤。
香りには、モスウッドらしい特徴がすべて表れています。カベルネ・ソーヴィニヨンのブルーベリーと桑の実、カベルネ・フランのブラックベリーとスミレ、プティ・ヴェルドの甘いムスク風味のキャンディーや色の濃いゼリー菓子のニュアンス。長い樽熟成を経て、果実の香りを支えるように、タール、革、杉、かすかに焦がしたオークの香りが重なります。これらが一体となり、この2016年に際立った力強さをもたらしています。私たちが近年造った中でもとくに複雑なカベルネ・ソーヴィニヨンの一つと考えており、力強い2005年ヴィンテージとも多くの共通点があります。
口に含むと、それぞれの品種が持ち味を発揮し、ブルーベリー、ブラックベリー、赤スグリの豊かな風味が重なります。ほぼ理想的な条件で熟した果実の特徴は、モスウッドらしいタンニンにも表れています。整ったバランスと、なめらかでしなやかなビロードのような質感を備え、非常に少ない収量によって凝縮感も高まっています。最良の年に見られるような密度があり、ほのかなオークのニュアンスが全体を包み込みます。
■長期樽熟成を重ねてきたカベルネ
モスウッドの最初のワインは、1973年に造ったカベルネ・ソーヴィニヨンでした。1980年ヴィンテージでは、一部のワインを樽へ戻し、さらに1年間熟成させる「スペシャル・リザーヴ」の試みを行っています。
複数のヴィンテージで試すうちに、長めの樽熟成がどの年にも有益だと考えるようになり、1996年ヴィンテージ以降は、このカベルネを長めに樽熟成させるようになりました。これに伴い、スペシャル・リザーヴのラベルは使われなくなりました。2016年の31か月に及ぶ樽熟成も、こうした歩みにつながっています。
■熟成について
リリース当時、生産者は、力強い香りと味わいの凝縮感があるため、若いうちから楽しめる一方、待つことにも十分な価値があると説明していました。
比較対象とした2005年ヴィンテージが、収穫年から14年を経てようやく熟成の兆しを見せ始めたことを踏まえ、2016年も同様に発展し、収穫年から約25年で十分な成熟に達すると予測していました。長い時間をかけた変化への期待を込めた、リリース当時の生産者の見解です。
■評価・受賞歴
2016年ヴィンテージは、ジェームス・ハリデーの「ザ・ワイン・コンパニオン」で99点を獲得。「ハリデー・ワイン・コンパニオン・アワード2021」では、カベルネ・ソーヴィニヨン部門賞を受賞しています。
■ヴィンテージについて
2015/16年の生育期は春の天候に恵まれ、カベルネ系品種の開花も順調に進みました。2015年の降水量は959mmと平年より5%少なかったものの、穏やかな気候のもとでブドウ樹に必要な水分は十分に確保されました。
生育期に気温が18~28度の範囲にあった時間は、合計1095時間でした。生産者がブドウの成熟に適した範囲とする温度帯に恵まれ、暖かさを好むカベルネ・ソーヴィニヨンも、順調に熟度を高められる条件となりました。
1月18日から4日間に107mmの雨が降りましたが、まだ果実が青く、裂果しにくい時期だったため、ブドウ樹は問題なく水分を吸収。房の腐敗に対するカベルネ系品種の比較的強い抵抗性と防除によって、果実の健全さが保たれました。2月中旬の20mmの雨も水分を補い、成熟終盤の水分ストレスを避ける助けとなりました。
3品種とも平年より約1週間早く熟しました。収量は約40%減少したものの、生産者は糖度と風味の成熟度に大きな満足を示していました。
■栽培について
モスウッドの畑では灌漑を行わず、ブドウはすべて手摘みしています。果梗(房の軸)や果皮を堆肥にして土壌へ戻すとともに、鉱物由来の肥料も用いて、収穫によって持ち出される養分を補っています。2016年の品種別の収穫日(中央値)は、カベルネ・ソーヴィニヨンが3月17日、プティ・ヴェルドが3月19日、カベルネ・フランが3月12日です。
■醸造について
手摘みしたブドウを除梗し、小型の開放式発酵槽に入れ、各ロットに複数の酵母株を加えました。発酵温度は最高30度に保ち、1日3回、手作業でパンチダウンを行って色とタンニンを抽出しました。果皮との接触期間は、カベルネ・ソーヴィニヨンが2週間、カベルネ・フランが9日、プティ・ヴェルドが12日でした。
圧搾後はステンレスタンクでマロラクティック発酵を行い、2016年4月に樽へ移しました。使用したのは228Lのフレンチオーク・バリックで、新樽比率は18%。樽熟成期間は31か月です。2018年1月22日、カベルネ・ソーヴィニヨン91%、プティ・ヴェルド5%、カベルネ・フラン4%の最終ブレンドを行い、再び樽へ戻して同年10月下旬まで熟成させました。
タンニンのバランスを確かめる清澄試験では、清澄剤を使用する利点が認められなかったため、無清澄で仕上げました。その後、無菌ろ過を経て2018年11月6日に瓶詰めしています。アルコール度数は14%です。
■モスウッドについて
「土地の個性を見つめ、カベルネと歩んできたマーガレット・リヴァーの先駆者」
西オーストラリア州マーガレット・リヴァー北部のウィリヤブラップにあるモスウッド。その歩みは、ビルとサンドラ・パネル夫妻が1969年に土地を購入し、カベルネ・ソーヴィニヨンを植えたことから始まります。フランスのワイン用ブドウを育てたいと考えたビルは、土壌と斜面の向きを見極めてこの場所を選びました。背景には、マーガレット・リヴァーの安定した気候に注目した農学者ジョン・グラッドストーンズらの研究がありました。1973年には、初めてのワインとなるカベルネ・ソーヴィニヨン250ケースを造っています。
1979年に醸造家として加わったのが、ローズワーシーで栽培と醸造を学んだキース・マグフォードです。ワイン産業が身近なマクラーレン・ヴェイルで育ち、ブドウやワインに関わる人々の仕事や生き方に興味を抱いたことが、この道へ進むきっかけとなりました。キースは、創業者夫妻や地域の造り手と、どのようなワインを目指すか議論を重ねました。クレアとともに1984年に畑とワイナリーを借り受けて経営を担い、1985年7月に所有者となりました。
ワインの品質は畑で決まるという考えのもと、栽培や醸造では、一つひとつの判断がワインの品質にどう影響するかを重視しています。ボルドーの偉大なワインに学びながらも、マーガレット・リヴァーにはこの土地独自の気候と個性があることを大切にしてきました。最初のワインであるカベルネ・ソーヴィニヨンは、その探求の中心にあります。
赤ワインを小型の開放式発酵槽で仕込み、手作業でパンチダウンする方法は、創業期から受け継がれてきたもの。手間をかけて色と風味を穏やかに引き出すこの方法と、228Lのバリックの使用が、モスウッドのカベルネの歩みを支えています。粘土の上に砂利を含むロームが重なるウィリヤブラップの土壌と、海の影響を受けるマーガレット・リヴァーの気候に向き合い、土地の個性と熟成する力を備えたワインを目指しています。
基本情報
| 英語名 |
Moss Wood Cabernet Sauvignon Margaret River[2016] |
| 生産地 |
オーストラリア/西オーストラリア/マーガレットリヴァー |
| 生産年 |
2016 |
| 生産者 |
モスウッド ワイナリー情報を見る |
| タイプ |
スティル ワイン色: 赤ワイン軽-重: 重口 |
| 品種 |
カベルネソーヴィニヨン91%、プティヴェルド5%、カベルネフラン4% |
| 容量 |
750ml |
| 評価・得点 |
ワイン・アドヴォケイト:95点ザ・ワイン・コンパニオン(ジェームス・ハリデー):99点、ジェームス・サックリング:95点 |