商品情報
バス・フィリップが、オーストラリアのヴィクトリア州サウス・ギップスランドで手掛けるピノ・ノワールです。レオンガサの畑のブドウから造ったワインを、樽ごとに選び抜いて仕立てています。2019年産は、創業者フィリップ・ジョーンズからブルゴーニュの醸造家ジャン・マリー・フーリエへの継承期にあたり、生産者も「移行のヴィンテージ」と位置づけています。
リリース時に生産者がまず挙げたのは、みずみずしい赤いベリーの香り。グラスの中で次第に深みを増す香りと、絹のようになめらかな口当たりが、このエステートの魅力です。
■このワインはこんな方におすすめ
・赤いベリーの香りを、グラスの中での変化とともに楽しみたい方。
・きめ細かなタンニンと、絹のような口当たりのピノ・ノワールがお好きな方。
■生産者のコメント
リリース時のテイスティング・コメントです。
グラスからは、器に盛ったみずみずしい赤いベリーを思わせる、澄んだ香りが広がります。グラスの中で時間がたつにつれ、香りにさらに深みが生まれます。味わいは均整が取れ、なめらかに途切れなく広がります。中盤では、絹のような質感にきめ細かなタンニンが寄り添い、みずみずしく澄んだ風味が余韻に残ります。
■ヴィンテージについて
2019年の生育期は平年より暖かく乾燥し、期間中の降水量は303mm。収穫は例年より早まり、ワインも例年よりふくよかなスタイルになりました。レオンガサの畑では3月15日から22日にかけてピノ・ノワールを収穫しています。
■栽培について
サウス・ギップスランドでは、北に連なる山々と南に広がる海が気候を和らげ、ブドウがゆっくりと熟します。バス・フィリップは灌漑を行わず、密植した樹の枝葉を丁寧に管理しながら収量を抑えています。
■醸造について
畑で房を選別し、除梗して開放式の発酵槽へ。自然に発酵が始まると、液面に浮く果皮を押し沈めます。収穫から10~14日後、ワインを抜き、残った果皮をやさしく圧搾。先に抜いたワインと、圧搾して得たワインを合わせて約1週間静置し、重力を利用して樽へ移します。
マロラクティック発酵は樽内で行い、樽熟成は15か月。新樽の割合は約15%で、木目がきわめて細かく、焼きを軽く施したオーク樽を使います。重力を利用してワインを澱から分け、清澄も濾過もせず、2020年8月に瓶詰めしました。アルコール度数は14.1%です。
■バス・フィリップについて
「ボルドーへの憧れから始まった、土地の個性と質感を追求するピノ造り」
バス・フィリップの創業者フィリップ・ジョーンズは、もともと通信・IT分野の研究者でした。1979年、サウス・ギップスランドでブドウ栽培を始めたときに目指していたのは、ボルドーのシャトー・デュクリュ・ボーカイユのようなワイン。しかし栽培を重ねるうち、この土地ではピノ・ノワールの方がよく育つと気づきます。アンリ・ジャイエやシャルル・ルソーのワインの深みと繊細な口当たりにも惹かれ、1980年代半ばまでに最初の畑をピノ・ノワールとシャルドネへ植え替えました。
ジョーンズがたどり着いたのは、土地にふさわしいワインのあり方を受け入れること。牧草地の広がるサウス・ギップスランドには雨が多く、夏の午後にはバス海峡から涼しい空気が流れ込みます。深いシルト質ロームの土壌と降雨に支えられ、畑では灌漑をせずにブドウを栽培しています。ただし、雨に恵まれる土地では病害への注意が欠かせず、勢いよく伸びる枝葉の管理も大切です。自然条件をよく知り、その年の樹の様子に目を配る仕事がワインを支えています。
樹を密に植え、一株の収穫量を抑えるのも、ジョーンズが重んじてきた方法です。樹齢や畑仕事の積み重ねを尊重しながら、味わいの深さや長い余韻を追求してきました。なかでも大切にしたのが、ピノ・ノワールのきめ細かな口当たり。醸造所でもワインの移動を穏やかに行うなど、その繊細な質感を守ることを心がけています。
畑への探究は、畝や小区画ごとの違いにも及びました。1984年に初めてピノ・ノワールを仕込んだ後、5年間にわたって小規模な発酵試験を重ね、1989年にはエステート、プレミアム、リザーヴを別々に醸造。1991年に初の商業発売を迎えます。三つの銘柄には、同じ畑の中にある違いを、繰り返し仕込みながら見極めてきた歩みがあります。
2020年に運営を引き継いだのが、ブルゴーニュのジュヴレ・シャンベルタンを本拠とするジャン・マリー・フーリエらです。フーリエは2002年にもバス・フィリップへ助言した経験があり、ジョーンズと同じくアンリ・ジャイエから影響を受けた造り手。2019年産では、ジョーンズの時代に仕込まれたワインの瓶詰めに向けた選定を担当しました。生産者が「移行のヴィンテージ」と位置づけるエステート2019には、ジョーンズが畑と醸造で積み重ねてきた仕事に、フーリエの選定が加わっています。
基本情報
| 英語名 |
Bass Phillip Wines Estate Pinot Noir[2019] |
| 生産地 |
オーストラリア/ヴィクトリア/ギップスランド |
| 生産年 |
2019 |
| 生産者 |
バス フィリップ ワインズ ワイナリー情報を見る |
| タイプ |
スティル ワイン色: 赤ワイン軽-重: 重口 |
| 品種 |
ピノノワール100% |
| 容量 |
750ml |
| 評価・得点 |
ワイン・エンスージアスト:95点 |