ペンフォールズのアイコン・ワインであるグランジは、多くのコレクターを魅了して止まない世界を代表する最高峰のワインの一つです。複数の地区や畑のキュヴェをブレンドしてワインを造る、マルチ・ヴィンヤード、マルチ・リージョンというペンフォールズの哲学を最も表現しています。
パワーのあるブドウとのバランスをとるために、アメリカンオークのホグスヘッド樽(新樽100%)を使用し、18か月熟成がなされています。
■チーフワインメーカーであるピーター・ゲイゴ氏のコメント
深みのある濃いガーネット色。バロッサの黒い果実と無数の樽発酵の複雑さがグラスから現れます。その後、ハチミツ漬けのハモンやパンチェッタのはじけるような香りが立ち上がり、しっかりと焼いたローストミート、ピート&ナツメグの豊かな香りが層となり広がります。空気に触れると、これらのキャラクターは控えめとなり、新鮮な火山性土壌の魅力的な要素と、原生林の床のニュアンスが感じられます。
口の中では、ルバーブ、アニシード、フェンネルに加え、リキュールチョコレートが中盤から感じられます。オーク香は吸収され、隠されているが、筋肉質なタンニン、パワー、エキスはそうではありません。とはいえ、バランスはよく、しっかりしていて、洗練されています。
■グランジについて
グランジは、初代チーフ・ワインメーカー、マックス・シューバート氏により、1951年にマギル・エステートで初めて造られました。当初は、長期熟成タイプのオーストラリア・ワインが市場に受け入れられず、ワイナリーからも製造を中止するように命令されますが、マックスは隠れて醸造を続けます。
それから月日は流れ、グランジが脚光を浴びるようになったのは、1960年のこと。長期熟成の魅力を発揮したファースト・ヴィンテージが、ようやく評論家から高い評価を受け、晴れて正式に醸造が再開されたのです。その後、グランジは、現在の輝かしい地位を着々と築き、1955年ヴィンテージが、アメリカのワイン専門誌ワイン・スペクテイターの「20世紀における最も偉大なワイン12本」の一つに選出されるなど、その地位は不動のものとなっています。
■ペンフォールズについて
世界最高峰ワイナリーの一つ、ペンフォールズ!!1844年、イギリスから移住してきた医師クリストファー・ローソン・ペンフォールド博士が南オーストラリア州マギルで、妻メアリー夫人と共に医療用として酒精強化ワイン造りを開始したのが、ペンフォールズの始まりです。
1950年代、消費者の嗜好の変化を反映してスティルワインにフォーカスしたワイン造りへ転向したペンフォールズは、「グランジ」を生み出したマックス・シューバートなど、熱意あふれる偉大なワインメーカーたちに支えられ、格別かつ大胆なワイナリーへと発展しました。
創設から長い月日を経て、ペンフォールズは、比類なき傑出したニューワールドワインとして世界中で認められ、ワイン&スピリッツ誌の「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」を歴代最多の28回受賞するなど多数の受賞歴とともに、世界最高峰のワイナリーの一つとして知られるようになりました。
- Penfolds Grange[2005]
- オーストラリア/南オーストラリア/バロッサヴァレー
- スティル ワイン色: 赤ワイン軽-重: 重口
- シラーズ96%、カベルネソーヴィニヨン4%
- 750ml