商品情報
バス・フィリップの「リザーヴ」は、オーストラリアのヴィクトリア州サウス・ギップスランドで造られる、ワイナリーの最上位ピノ・ノワールです。
ワイン・オークション・ハウスとして知られる「ラングトン」のオーストラリア・ワイン格付け第8版で、最上級「1st Classified」に選ばれた21銘柄のひとつ。ペンフォールズの「グランジ」やヘンシュケの「ヒル・オブ・グレース」と同じ最上級に名を連ねる、オーストラリアを代表するピノ・ノワールです。
2024年の生産は1452本。濃密な味わいの中に、軽やかさと優美さが感じられ、熟成による変化をじっくり待つ楽しみがあります。今楽しむなら、しっかりとデキャンタージュを。森の下草やトリュフ、ダークチェリーの複雑な香りが開いていきます。
■このワインはこんな方におすすめ
・オーストラリアを代表するピノ・ノワールを、特別な一本として選びたい方。
・セラーで熟成させ、香りや味わいが開いていく過程を楽しみたい方。
■ネッド・グッドウィンMWのテイスティング・コメント
ピノ・ノワールとしてはこの上なく内に力を秘めながらも、重苦しさや鈍さは感じさせません。今は、心地よい樽の風味と繊細できめ細かなタンニンが、殻のように果実の芯を包み込んでいます。セラーで熟成させてから楽しむためのワインであり、この若々しく閉じた表情も意図されたものです。
一方、しっかりとデキャンタージュし、グラスの中でもよく空気に触れさせると、森の下草、トリュフ、地衣類、ダークチェリーの香りが開き、ヨードや根を思わせるスパイスの気配ものぞきます。口中を満たすような広がりがあり、濃密で力強い味わいです。それでもタンニンは口の中を優しくなで、酸が長い余韻へと導きます。最後に残る印象は、軽やかさと優美さです。
■評価
2024年のリザーヴ ピノ・ノワールは、『ハリデー・ワイン・コンパニオン』でジェーン・フォークナーから100点満点中98点の評価を受けています。
■ヴィンテージについて
2024年は冷涼で穏やかな生育期でした。開花期の低温により実のつきが少なくなり、収量は自然に抑えられました。成熟期には穏やかな気温が続き、ブドウはゆっくりと風味を蓄え、酸のバランスにも恵まれました。生産者は、この年のピノ・ノワールに凝縮感とみずみずしさがあり、畑の個性がよく表れたと振り返っています。
■栽培について
ブドウは、創業時からの自社畑「エステート・ヴィンヤード」で育てられます。ジョーンズが気候と地形を見極めて選んだ、レオンガサから南へ15kmの土地です。北の山々と南の海が気候を和らげ、夏の午後にはバス海峡から涼しい空気が届きます。深いシルト質ロームの土壌と豊かな降雨に支えられ、灌漑をせずに栽培しています。樹を密に植え、一株あたりの収量を抑えて栽培。雨による病害や旺盛な樹の生育に気を配りながら、枝葉を丁寧に管理しています。
■醸造について
手摘みした房を振動式の選果台で選別し、除梗後、果粒をつぶさずに開放式の発酵槽へ移します。通常4日以内に自然発酵が始まりますが、果皮を手作業で押し沈める作業は、発酵槽に移した初日から1日2~3回行います。
収穫から通常約14日後にやさしく圧搾し、約1週間静置してから重力を利用して樽へ移します。木目がきわめて細かく、焼きを軽く施したオーク樽を用い、樽内でマロラクティック発酵が自然に進みます。熟成中は毎週ワインを補い、樽を満たした状態を保ちます。熟成後は重力を利用してワインを澱から分け、タンクへ移し、清澄も濾過もせずに瓶詰めしています。
■バス・フィリップについて
「畑の小さな違いを見極めて生まれた、リザーヴの歩み」
創業者フィリップ・ジョーンズは、もともと通信・IT分野の研究者でした。1979年にサウス・ギップスランドでブドウ栽培を始めたとき、目指していたのはボルドーのシャトー・デュクリュ・ボーカイユのようなワイン。しかし栽培を重ねるうちに、この土地ではピノ・ノワールの方がよく育つと気づきました。アンリ・ジャイエやシャルル・ルソーのワインの深みと繊細な質感にも惹かれ、1980年代半ばまでに最初の畑をピノ・ノワールとシャルドネへ植え替えました。
ジョーンズが重んじたのは、土地に合ったワインのあり方を受け入れること。樹齢や畑仕事の積み重ねを尊重し、味わいの深さと長さ、そして口に含んだときのきめ細かな質感を追い求めてきました。
リザーヴが生まれた背景には、畝や小区画ごとの違いを確かめる試験があります。1984年に初めてピノ・ノワールを仕込んだ後、ジョーンズたちはブドウを少量ずつ分け、5年間にわたって発酵試験を重ねました。1989年にはエステート、プレミアム、リザーヴを別々に醸造し、1991年に初の商業発売を迎えました。少量ずつ仕込むことで、畑の中の違いを確かめる。その探究から生まれた銘柄です。
2020年には、ブルゴーニュの醸造家ジャン・マリー・フーリエらが運営を引き継ぎました。フーリエは2002年にも当地を訪れて助言し、ジョーンズと考えを交わした造り手です。ジョーンズの仕事を受け継ぎながら、品質の一貫性と仕事の精度を高めていきたいと語っています。
2021年は、新チームが栽培期から醸造、熟成、瓶詰めまでを一貫して担った初のヴィンテージ。引き継ぎ後には、ブドウの樹を支える設備を整え直す仕事も行われています。ジョーンズから栽培を学び、2002年から畑に携わるミック・ケリーの経験も、その継承を支えています。
基本情報
| 英語名 |
Bass Phillip Wines Reserve Pinot Noir[2024] |
| 生産地 |
オーストラリア/ヴィクトリア/ギップスランド |
| 生産年 |
2024 |
| 生産者 |
バス フィリップ ワインズ ワイナリー情報を見る |
| タイプ |
スティル ワイン色: 赤ワイン軽-重: 重口 |
| 品種 |
ピノノワール100% |
| 容量 |
750ml |
| 評価・得点 |
ハリデー・ワイン・コンパニオン:98点 |