ウィレスピーWillespie
マーガレット・リヴァー初期に設立された歴史のある家族経営ワイナリー
ウイレスピー(Willespie)というワイナリー名は、ワイナリーがあるウイルヤブラップ(Willyabrup)という土地の名前と、『希望する(to hope)』を意味するフランス語の『esperer』から造られた造語。
ウィレスピーは、西オーストラリア州の中でもプレミアムワイナリーの多いマーガレットリヴァー地域にある、数少ない家族経営のワイナリーです。4キロほど先には、インド洋を望むウイルヤブラップ地区にあります。
ウィレスピーのワインには、マーガレット・リヴァーの特徴がはっきりと表れており、長年に渡ってオーストラリア国内外で多くの賞を受賞しています。
ウイレスピーの歴史
ウイレスピーの始まりは1976年にケビン&マリアン・スクアンス夫妻がマーガレットリバーのサブ・リージョン「ウイルヤブラップ」にあるヒューマンズ・ミルロードに4ヘクタールの土地を購入したことから。
ほぼ同時期に、今では大手ワイナリーとして成功した「ルーウィンエステート」や「ピエロ」等マーガレットリバーを世に知らしめた生産者も商業用のワイン造りをスタートしています。
実はスクアンス夫妻、当時はふたりとも小学校の教師でした。ケビンは1987年までマーガレットリバーの小学校で校長を務めて、マリアンも同じように1990年まで小学校で教壇にたっていました。
そしてリタイヤ後、彼らは更に本格的にワイン造りを行う道に入ります。
ウイレスピーの初めての白ワインは1982年。ケープメンテルのコントラクト・ワインメーカーであったエルー・ハップ氏によって醸造されました。また、1983年、1984年には赤ワインも作られています。
そして、自社のワイナリーは1985年に完成し、白ワインがケープ・メンテルで作られている間、ケビンはその年に最初のカベルネを作りました。
現在、ウィレスピーのワインメーカーはネイサン・シュルツが務めており、トリッシュ、ジェニー、ミッシェル、ダレンの4人の子供たちが畑を管理しながら、家族経営のワイナリーを守り続けています。
ウイレスピーのブドウ畑について
ウィレスピーの畑は、地中海性気候の影響を非常に受け、冷涼な風がインド洋から流れ込み、温暖な産地の中でもワイン造りに適しています。
また、新しく所有するぶどう畑がさらに内陸に位置するJindong(ジンドン)地区にもあり、この地域は大陸性気候の影響で昼夜の気温差が激しい場所にあります。
この2つの地域のブドウ畑は、それぞれ異なった特性のあるブドウを生産します。2つの産地のワインをブレンドすることで、更に良いワインをつくる可能性をワインメーカーに与えています。