ルーウィン エステートLeeuwin Estate
ルーウィン エステートの早わかりポイント
- ナパの伝説ロバート・モンダヴィも欲しがった理想郷
- 米ワイン雑誌ワイン&スピリッツ殿堂入りワイナリー
- ワイン評論家ジェームズ・ハリデイが選ぶオーストラリアのトップ100ワイナリー
- Decanter誌に“世界最高峰”と言わしめたアートシリーズ・シャルドネ
- “オーストラリアのムートン・ロートシルト”と評論家絶賛のアートシリーズ・カベルネソーヴィニヨン
ロバート・モンダヴィに見出された豪州を代表するプレミアムワイナリー
ルーウィンエステートは、オーストラリアを代表するプレミアムワイナリーです。アート・シリーズ・シャルドネが世界的名声を確立していますが、近年はカベルネ・ソーヴィニヨンも世界各地で高評価を得ています。
設立は1973年。西オーストラリア州マーガレットリヴァーの地でナパの伝説的なワインメーカーであるロバート・モンダヴィに見出され、デニス・ホーガン一家が2世代に渡って経営を続ける家族経営のワイナリーです。
ルーウィン・エステートの歴史
ルーウィンエステートを設立するより前、この地は創業者のデニス&トリシア・ホーガン夫妻にとって週末を過ごすための牧草地でした。近くにお気に入りのサーフスポットがありましたが、当時の夫妻がこの場所でブドウの栽培やワイン造りを行うなんて、考えもありませんでした。
しかし1972年に転機が訪れます。ナパ・ヴァレーの伝説的なワインメーカーであるロバート・モンダヴィが、デニスの土地を譲り受けたいと来訪してきました。
プレミアムワインを造るための新天地を求めて世界を旅していたロバート・モンダヴィ。そのモンダヴィから、デニス・ホーガンの持つ土地には世界的なプレミアムワインを生み出す可能性がある、と知らされたのです。
デニスたちは自分たちの土地を売却するつもりはありませんでした。しかし、ロバート・モンダヴィが熱望するほど素晴らしい土地なのであれば、と自らワインを造る決断に至りました。
ワイン造りを始める決意をした夫妻は、ロバート・モンダヴィの指導の下、5年もの歳月をかけてシャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨン、シラーズ、ピノ・ノワールといったぶどうの植え付けを行いました。
最先端の設備を備えたワイナリーの建物は1978年にオープン。同年にルーウィン・エステートの初代ワインメーカーであるボブ・カートライトが就任、その年にルーウィン・エステート最初のワインが造られました。
初リリースから数年経過した1982年、 『1980 アートシリーズ・シャルドネ』がイギリスの Decanter誌で「世界最高峰のシャルドネ」として取り上げられたことをきっかけに、ルーウィン・エステートはまたたく間に世界で知られるワイナリーとなりました。
デニス&トリシア夫妻の引退した現在、長女シモーヌと弟のジャスティンが共同最高経営者としてワイナリーを受け継ぎ、経験豊かな醸造チームと共にルーウィン・エステートワインを世界30カ国へ輸出しています。
ルーウィン・エステートに対する世界的評価
ルーウィン・エステートのワインは、世界的にも高い評価を受けています。
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ジェームスハリデーTOP100ワイナリー
オーストラリアを代表するワイン評論家であるジェームスハリデーは、“トップ100オーストラリアワイナリー”にルーウィン・エステートを上げ、「マーガレットリヴァーで最高のシャルドネ生産者であるだけでなく、カベルネソーヴィニヨンやシラーズにおいても非常に高品質」と評価しています。
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豪州ワイン格付け“最高評価”
オーストラリアのオークションハウス“ラングトン” が発表したオーストラリアワインの格付けは、アートシリーズ・シャルドネを、最高評価の“エクセプショナル”と評価。さらに上位5つのワインだけに許される『ヘリテージ・ファイブ』の称号も獲得しています。これは、あのペンフォールズ・グランジやヘンチキ・ヒル・オブ・グレースなどと並ぶ偉業。もちろん素晴らしいのはシャルドネだけではなく、アートシリーズのカベルネは“エクセレント”に分類されています。
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米国ワイン誌の殿堂入り
ワイン&スピリッツ誌は2015年、“年間トップ100ワイナリー”を6回受賞したルーウィン・エステートを殿堂入りさせました。
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オーストラリアのムートン・ロートシルト
2016年、ジェームスサックリングはアートシリーズ・カベルネ・ソーヴィニヨン2012を『これは、オーストラリアのムートン・ロートシルトだ』と絶賛。97点の高得点をつけています。
ワインをトータルで楽しむワイナリー
ルーウィン・エステートではワインそのものがおいしいのはもちろんのこと、ワインを「アート」と捉え、アートのあるライフスタイルを提案しています。
ワイナリーに併設されたハイグレードのレストラン、アート・ラベル用に購入した国内の新鋭画家の作品を展示したアート・ギャラリー、ワイナリーの野外ステージで開催されるルーウィン・コンサートと、精力的にワインと共にあるアートシーンの企画を組み立て、国内外からのビジターを積極的に誘致するワインツーリズムに力を入れてきました。
デニス・ホーガンは、マーガレット・リヴァーの地にワイン・ツーリズムを確立したパイオニアとして功績が認められ、オーストラリアの社会や政府への貢献をした人々を讃える『センテナリー・メダル』をオーストラリア政府から授与されています。
また妻のトリシアとともに 2001年に西オーストラリア州の観光サービスに尽力した功績を称える「ジ・オーダー・オーストラリア」のメンバーとなりました。
ルーウィン・エステートを始めとした多くのワイン関係者の努力が実り、マーガレット・リヴァーは2012年フォーブス誌が選ぶ世界のワイン観光地トップ 10に選ばれました。
ルーウィン・エステートの主なラインナップ
アートシリーズ
ルーウィン・エステートのワインで最も有名であり、高品質で熟成に向いたトップレンジ・シリーズがアートシリーズです。リースリング以外のワインは、オーストラリア気鋭の若手アーティストの絵が、ヴィンテージごとに異なるラベルとして使用されています。
また、リースリングのラベルには、可愛いカエルが描かれています。このカエルのラベルは4種類あり、それぞれいろんなポーズをとったカエルが人気となっています。
プレリュード・ヴィンヤーズ
リリース後すぐに美味しく楽しめることを目的として作られたリーズナブルなシリーズ。熟成の可能性を残しながらも、典型的なマーガレット・リヴァーのインパクトと個性を感じることができます。
シブリングス
シブリングスは、現在では3世代に渡る創業者一族の家系を記念して造られたシリーズで、はリーズナブルな価格で、早くからバランスよく楽しめるワインです。