ボーグル ヴィンヤーズBogle Vineyards
ボーグルの早わかりポイント
- Wine Enthusiast誌“アメリカン・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー”を受賞
- 使用するのは96%がサスティナブル認証を得たブドウ
- 確かな品質で手頃な価格。毎日楽しめる美味しいワイン♪
アメリカン・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー受賞する安旨ワイナリー
ボーグルはカリフォルニアの州都、サクラメントから少し離れた、クラークスバーグという小さな村にあるワイナリーです。 代々農業を生業とする一家で、現在のボーグルワイナリーは、ウォーレン、ジョディ、ライアン・ボーグルの3兄弟によって運営されています。
ボーグルのワインは気軽に手に取れるカジュアルワインでありながら、必ず期待を上回る超コスパ抜群ワインばかり。どの品種を選んでも間違いない、人気のラインナップが魅力です。
2019年には、ワイン専門誌『ワイン・エンスージアスト』の“アメリカン・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー”を受賞しました。ワイン・エンスージアストはアドヴォケイト、スペクテイターに次いで、アメリカで著名なワイン専門誌です。
その授賞式で「ボーグルヴィンヤードは地道に努力を重ねてきた結果、現在ではアメリカで12番目に大きなワイナリーに成長。手頃な価格帯の中でも高品質なワイン造りをリードしている」と称賛されたのです。
ワイン造りへの転機はじゃがいも全滅の大打撃から
ボーグルの歴史は1848年のゴールドラッシュにさかのぼります。
当時、金の採掘に沸いたサクラメントには大勢の人が集まりました。人が集まれば食べるものや飲むものが必要になる、ということでその近郊に農業が栄えます。
ボーグルも時代の流れに沿い、サクラメントから少し離れた小さな村クラークスバーグで農業をはじめました。当初は、ブドウ以外の作物を植えて少しずつ事業を拡大していったそうです。
ボーグル・ファミリーが、農家からワイナリーへ転向するきっかけとなった出来事は、4世代目となるウォレン・ボーグルのときに起こります。
50年前のある年、植えたじゃがいもが全滅してしまったのです。
その時、原因を探るために呼んだ知り合いの農夫がダメになったじゃがいもと土を見てこう言いました。「じゃがいもが何故ダメになったのか、僕もわからないよ。でも、この畑ではじゃがいもではなく、ブドウを植えるべきだ」と。
1968年、知人の農夫のアドバイスもあり、ウォーレン・ボーグルとその息子クリスは自分たちの20エーカーの畑にワイン用のブドウを植え始めることになりました。ボーグル・ファミリーのワイン造りへの第一歩です。
1968~78年にかけての10年間は、ブドウはセバスチャーニやウェンテなどの他のワイナリーに売っていました。初めて自分たちのワインをリリースしたのは1978年です。
1979年に建設されたオリジナルのワイナリーは現在も健在。ボーグルの20エーカーから始まった畑は、現在では1800エーカーにまで拡大しました。あのじゃがいも栽培の失敗がなければ、この成功は無かったのかもしれません。
96%のブドウがサスティナブル認証
ボーグルのワインに使われるブドウは、公的な認定グリーンバッジ-カリフォルニア・ルールズ・サスティナブル・ワイングローイングを受けています。
カリフォルニア・ルールズ・サスティナブルは、厳格なガイドラインに従って農作業を行う生産者を区別するものです。
ボーグルはサスティナブルの重要性を強く信じ、取り入れてきました。それはボーグルが環境を保全しながら、 次の世代へとつなげていくことを大切に考えているからです。
サスティナブル栽培へのこだわりは自社畑だけではありません。
ボーグルでは、契約農家に対してもサスティナブル認証を推奨しており、認定を取るためのサポートとして「ボーナス」を支給しています。ここまで手厚いサポートは、なかなか他のワイナリーではできることではありません。
その成果もあり、ボーグルでは契約農家から購入しているブドウと自社畑のブドウの約96%がサスティナブル認証を受けるに至っています。
ブドウ栽培は簡単ではありません。『特にボーグルのためのブドウを育てるのは難しい』と、あるブドウ栽培家は言います。ボーグルにはブドウの品質にとてもこだわりがあり、成否がはっきりしているからです。ボーグルの基準に到達しなければ、ブドウは受け取りません。
そのため、契約農家も努力を重ねて基準に達するブドウを育てます。農家の努力に対して、ボーグルはボーナスという形で応えるのです。
ボーグルは環境的に健全で、社会的に公平で、経済的に実行可能な持続可能性の実践を最もよく示しているブドウ園を表彰する“2018年グリーンメダル・リーダー賞”を受賞しました。
ボーグルこだわりのワイン造り
ワインの品質管理へのこだわり
ボーグルは、カリフォルニア州内の最も優れた栽培地域の契約農家からブドウを調達しています。 1800エーカーを超える自社畑のブドウと組み合わせることで、個性的で特徴のある複雑なワインを生み出すことができます。
ボーグルには、最高品質のワインをつくり続けるためのこだわりがあります。
ボーグルで使用するブドウは栽培家ごと、区画ごと別々に収穫・醸造・熟成させるのです。そうすることによって細かい区画毎にワインの個性をチェック・評価することができます。
ボーグルにはたくさんの地域、生産者から、様々な品種のブドウが大量に持ち込まれます。全てのワインの品質を保つためには、個々のロットで品質をチェックして、評価して管理することが必要なのです。
この方法は小さなワイナリーが使うテクニックですが、それを大きな規模で実行しているのがボーグルの凄いところです。
樽醗酵と熟成に対するこだわり
全ての赤ワインは1年以上、シャルドネは6か月、伝統的なオークの小樽で熟成させています。
さらにボーグルでは月に一度、手作業で樽の澱をかき混ぜる作業を行っています。なんとその数、20,000個!これは、ワイン業界全体の中でも類を見ない巨大なプロジェクトです。
大企業では「利益が出ない」と嫌がることも多い樽の使い方ですが、ボーグルにとってこれは絶対に妥協できないこだわりなのです。
ボーグルのワインを支える人々
ボーグルヴィンヤーズ中には、40年、20年、10年と働くスタッフがいます。 直向きな彼らなしでは今のボーグルの成功はありえませんでした。まさに働くスタッフがボーグルヴィンヤードの成功の鍵だったのです。
ワイナリーには、塵ひとつありません。あるのはワイン造りに対する情熱、熱意、献身さ。そこにはどんな近道もないとボーグルで働く人々は理解しています。
自分たちが造ることのできる最高のワインのことを、ブドウ畑で、収穫後のワイナリーで、樽貯蔵庫で、そして テイスティングルームで、全員が思い描いているのです。