創業者であるスティーヴ・キスラー氏が最初に購入した自社畑「キスラー・ヴィンヤード」のシャルドネから生まれる、超希少な逸品です!
■テイスティング・コメント
緑がかった淡いイエローの外観。グラスからは、レモンやキウイ、パイナップルなどの果実香に加え、エルダーフラワーやスイカズラ、ミント、蜂蜜、火打ち石、キャラメル、ナッツなど、多彩で複雑なアロマが立ち上がります。
口に含むと、リッチで奥行きのある質感がやさしく広がり、上質なテクスチャーが魅力。そこに鮮やかな酸が全体を引き締め、次の一口を誘う見事なバランスを生み出しています。飲み頃は2025~2040年。
ヴィノスでは「鮮やかで彫刻のように整っており、エネルギーと輪郭の明瞭さが印象的」と評されるように、秀逸な出来栄えです。
■ヴィンテージについて
2022年のキスラー・ヴィンヤーズは、フレッシュさ・完熟度・抑制の効いたエレガンスを兼ね備えた優良ヴィンテージです。
生育期は2021年の干ばつに続き、3年連続で比較的穏やかに推移。2022年の気候は、全体を通して穏やかな条件に恵まれたグレートヴィンテージ2018年を彷彿とさせるものでした。
冬には十分な降雨があり、春も涼しい日が続きました。収穫量こそ少なかったものの、夏には適度な降雨があり、例年見られる収穫期の極端な高温も回避されています。
その結果、生まれたワインは高い成熟度と凝縮感を保ちながら、穏やかな生育期ならではの繊細さと複雑さも併せ持つ仕上がりに。優雅さと熟成ポテンシャルを感じさせる堂々たるスタイルです。
■栽培について
カリフォルニア州ソノマ郡のソノマ・ヴァレーに位置する、ワイナリー名を冠する「キスラー・ヴィンヤード」は、創業者スティーヴ・キスラー氏が最初に購入した畑です。畑は標高約549m、マヤカマス山脈西端の小さな盆地に広がり、深い赤色を帯びた火山性土壌を特徴としています。
キスラーが所有する畑の中で唯一、マウント・エデン・クローンのシャルドネを栽培しており、その一部は現在もセント・ジョージ台木に接ぎ木されています。また、この畑では、40年以上にわたり灌漑を行わずに栽培が続けられており、1986年ヴィンテージから単一畑として瓶詰めされています。
■醸造について
ブドウは風味と酸を保つため夜間に収穫され、早朝にワイナリーへ搬入後、やさしく全房圧搾されます。得られた果汁はタンクへ移されますが、低温沈殿は行わず、澱とともに樽へ移送。発酵は野生酵母で行われ、マロラクティック発酵も完全に実施されます。
その後、フレンチオーク樽で熟成され、最後に、無清澄・無濾過で瓶詰めされます。アルコール度数14.4%。
■キスラーについて
キスラー・ヴィンヤーズは、「カリフォルニア・シャルドネの王」と称されるスティーヴ・キスラー氏を中心とするファミリーによって、1978年にカリフォルニア州ソノマのロシアン・リヴァー・ヴァレーに設立されたワイナリーです。
当時のカリフォルニアでは、近代的なステンレスタンクによる醸造が主流でしたが、キスラー氏はフレンチオーク樽を使用してアルコール発酵とマロラクティック発酵を行い、野生酵母を用い、清澄やフィルタリングを施さずにそのまま樽熟成させるという、ブルゴーニュと同様の伝統的なワイン造りをカリフォルニアでいち早く確立しました。
現在では、10か所以上にわたる自社畑から、ブルゴーニュにならい畑名を冠してリリースされるワインの数々が、「ブルゴーニュのグラン・クリュをも凌駕する」と称されるほどの品質を誇っています。
従来、キスラーのワインは凝縮感あふれるパワフルなスタイルが特徴とされてきましたが、近年ではよりテロワールを表現することを目指し、樽の影響を抑え、ブドウ本来の味わいにフォーカスしたスタイルへとシフトしています。
洗練されたミネラル感と酸味を基盤に、全体を抜群のバランスでまとめ上げた、ブルゴーニュに通じるフィネスやエレガンスが際立つ味わいへと進化を遂げました。
また近年、「ギャリー・ファレル」「スリー・スティックス」などのカリフォルニアのトップ・ワイナリーや、著名なブドウ畑を所有するビル・プライス氏を新たなオーナーに迎え、新体制でワイナリーを運営しています。
なお、スティーヴ・キスラー氏は2017年末にキスラー・ヴィンヤーズを引退し、現在は長年にわたる右腕だったジェイソン・ケスナー氏が栽培および醸造の指揮を執っています。
- Kistler Chardonnay Kistler Vineyard Sonoma Valley[2022]
- アメリカ/カリフォルニア/ソノマ/ソノマヴァレー
- スティル ワイン色: 白ワイン甘-辛: 辛口
- シャルドネ100%
- 750ml