ノリア ( ナカムラ セラーズ )Noria(Nakamura Cellars)
ノリアは、日本人醸造家 中村倫久氏が設立したワイナリー。従来のワイン生産国で食す料理に留まらず 世界の様々な食文化、特に日本食に合うワインを目標に掲げ、2010年に初ヴィンテージをリリースしました。
ノリアはスペイン語で水車の意味。水車から連想される水、自然、生活の基本的なエネルギーといったシンプル且つポジティブなイメージは、ワインが持つ要素と多分に重なり合います。ワインは私たちにとって常に生活の一部であり、その時々の瞬間を輝かせてくれる、いわば花火のような存在。ノリアのロゴである無数の白い点は水しぶきと花火を同時に表現しているそうです。
日本食に合うワインを求めて
「繊細という日本語は、ニュアンスがあり洗練されていて、捉えがたいディテールに満ちていることを表しています。そんな感覚を反映させたワインを目指しています。」と中村さんは語ります。
ノリアがワインを造るカリフォルニアは、多様なテロワールから様々なスタイルのワインを生み出すことの出来る、他に類を見ないワイン産地。その為、“日本食に合うワイン” というコンセプトを実現するためには、それに適したブドウと地区を選択することが初期段階での最も重要な課題だったと言います。
中村さんは、ノリアのワインに最適なブドウを慎重に選択した結果、ソノマ・コーストの高名な栽培農家サンジャコモのピノノワールとシャルドネにたどり着きます。サンジャコモヴィンヤードは、カリフォルニアで最も繊細なワインを作り出すことができると確信していたのです。
2014年ヴィンテージからは、ノリアのラインナップにソーヴィニヨンブランが仲間入りし、新しい畑のピノノワールも加わりました。そして、2023年には満を持してバークレーにワイナリーをオープン。中村さんは、カリフォルニアで着々とアメリカンドリームを実現していっています。
中村倫久氏の経歴
- 1970年
- 東京生まれ
- 1993年
- 慶應義塾大学経済学部卒業
- 1993年
- JALホテルズ入社、大阪、京都、東京にて勤務
- 1999年
- ホテル日航サンフランシスコにケータリング
マネージャーとして勤務 - 2001年
- ワインメーカーを目指しJALホテルズを退社
- 2002年
- UC Davis校(←いわずと知れたワイン栽培学のtop大学)に通いながら、ナパのワイナリーで研修
- 2003年
- PineRidgeにてセラーワーカーとして勤務
- 2004年
- UC Davis校 Viticulture&Enologyの学位を修得
- 2004年
- Napa Wine Companyにてラボラトリースーパーバイザーとして勤務。ハイジバレットなど著名ワインメーカーたちが造るワインを日々目の当たりにする
- 2005年
- ArtesaWineryにてラボラトリーマネージャーとして勤務。2006年 Artesa Wineryにてアシスタントワインメーカーに昇格。収穫からブレンド、瓶詰めまでの全てのワイン生産にかかわる日々のオペレーションを統括。2009年以降は元DuckhornのワインメーカーMarkBeringerと共に、Artesaの約30に及ぶ全てのワインを生産。
- 2010年
- Artesaで仕事を続ける一方でNakamura CellarsLLCを立ち上げ、独自のブランド "NORIA" の生産を開始。
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