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パソ・ロブレス特集

リッチ&お値打ち!ボルドースタイルとローヌスタイルどちらも楽しめる稀有な場所『知っておきたい!パソ・ロブレス』

パソ・ロブレス産ワインってどんなワイン?

パソ・ロブレスが位置するのはカリフォルニア州のサンフランシスコとロサンゼルスの中間あたり。セントラルコースト内の、太平洋からほど近いエリアで、パソ・ロブレス=「オークの峠」を意味するとおりオーク・ツリーがたくさん自生しています。

パソ・ロブレスのブドウ畑は、AVAの総面積に対して7%ほど。しかしながら、2013年にワインエンスージアスト誌の年間最優秀ワイン地域に選出されたことをはじめ、パソ・ロブレスのワインは多方面から高い評価を受けています。

パソ・ロブレスを一言で表すと『多様性』。

あるセミナーの中でパソ・ロブレスの生産者はこのように語っていました。

“パソ・ロブレスのように、ボルドー系品種とローヌ系品種の両方から同時に素晴らしいワインが造ることができる場所は、世界中を探しても無いのではないか”

様々な条件が組み合わさった結果、パソ・ロブレスではボルドー系やローヌ系、さらにはイタリアの固有品種など、バラエティに富んだブドウ品種を造ることができます。これらのブドウを組み合わせて、型にはまらない個性的なブレンドワインを造り上げるのもパソ・ロブレスならでは。

リッチなフレーバーながらも手に届きやすい価格であることも魅力のひとつ。

カリフォルニアの次なる探求地として、パソ・ロブレスのワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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数字で見るパソ・ロブレス

  • AVA 認定年
    1983
  • 内包するAVAの数
    11
  • ぶどう畑の面積
    170km2
  • ワイナリー数
    250軒+
  • 夏の昼夜気温差
    30
  • 黒ぶどうの割合
    80%
  • ぶどう品種トップ5
    • カベルネソーヴィニヨン
    • メルロー
    • シラー
    • ジンファンデル
    • シャルドネ

2024年現在 / 参考サイト:Paso Robles Wine Country

パソ・ロブレスのワインが魅力的な理由

サンタ・ルシア山脈から下りる冷たい風

風の影響

パソ・ロブレスは西側にサンタ・ルシア山脈、東側にチョラーム・ヒルズ/ラ・パンザ山脈に挟まれています。

通常、サンタルシア山脈は太平洋からの冷たい空気を遮りますが、夏季は内陸の暖かい空気が上昇することによる真空効果で、太平洋からの冷気を引き込みテンプルトンギャップにある山脈の切れ目を通ってパソ・ロブレスへと到達します。

また、南のモントレー方向からも冷たい風が吹き込み、東のチョラーム・ヒルズ、ラ・パンザ山脈は内陸からの熱を遮った穏やかな風に変えています。この3方向からの風がパソ・ロブレス地域の暑すぎず寒すぎない気候を生んでいるのです。

これらの風と、標高や向きが多岐にわたるブドウ畑の組み合わせで色々なブドウ品種を育てることが可能となります。

パソ・ロブレスのブドウ

昼夜の気温差

ブドウの生育期は、他の地域よりも長い3月下旬から11月初旬まで。また、日中の日照はじゅうぶん確保される一方、夜間は気温が下がるため、昼夜の気温差が大きくなります。

この長い生育期と一日の寒暖差がブドウの糖度・酸・タンニンを最大限に引き出しているのです。

パソ・ロブレスの石灰質土壌

土壌の影響

数百万年前の地殻変動を経て、パソ・ロブレスには多様な土壌が存在しています。中でも海底生物の骨や貝が堆積して生まれた石灰質土壌は重要な要素の一つ。

パソ・ロブレスは、カリフォルニアでも数少ない石灰質土壌を有するエリアです。

石灰質土壌はアルカリ性でカルシウムが多く、マグネシウムやカリウムの吸収を抑制するため、ブドウに自然な酸味が生まれます。また、保水性が高いため、灌漑をせずにブドウを育てることもできるのです。

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