クィルシーダ クリークQuilceda Creek
パーカー100点に6回輝くワシントン・ワインの最高峰
クイルシーダ クリークは長い歴史を持つ伝説的なワシントン・カルト・ワイナリーとして輝かしい名声を誇ります。
フランス・ロワール生まれのアレックス・ガリツィンは6歳の時アメリカに移住。製紙会社スコット・ペーパー(スコッティ)に化学技術者として勤務していた1970年代に「シアトルあたりでは品質の良いワインを手に入れるのが難しい」と感じ、「それならば自分で作ろう」と思いたちました。
ワイン業界とは畑違いの職にありながらアレックス・ガリツィンがワイン業に参入できたのは、母方の叔父で「カリフォルニアの伝説のワインメーカー」故アンドレ・チェリチェフ(元ボーリュー、元スタッグスリープ)が創業に力を貸してくれたからです。
叔父のチェリチェフの助言に従い、1979年ブドウ栽培に乗り出し、ボルドー品種にフォーカスした、量より品質重視のワインを作り始めます。叔父からボーリュ・ヴィンヤードの樽を送ってもらい、栽培農家も紹介してもらい、1983年の初ヴィンテージからアンジェロ・ガヤが審査員の一人を務めたエノロジカル・ソサイエティ・フェスティバルでグランプリを受賞し、華々しく世界デビューを飾ったのでした。
その後2006年に『クイルシーダ クリーク カベルネソーヴィニヨン コロンビアバレー』が、ワイン・アドヴォケートから2002と2003ヴィンテージが100点を獲得し、2年連続パーフェクトという素晴らしい評価を受けて、ワシントン・カルトとしての名声を確立しました。更に同ワインは2005と2007、2014ヴィンテージに100点、2004、2006、2008、2009、2013年は99点というハイスコアで高品質のワインを作り続けています。
さらに、『クイルシーダ クリーク カベルネソーヴィニヨン ガリツィンヴィンヤード 2014』も100点を獲得。クイルシーダ クリークは現在までにワイン・アドヴォケートから100点を6回も獲得する偉業を成し遂げていますす。これによりワシントン・ワインの頂点にクイルシーダ クリークは君臨することになりました。
また、2017年に新設されたワイン・アドヴォケートとミシュラン・ガイドのジョイントによる「エクストラオーディナリー・ワイン・アワーズ」のワシントン部門でカユースとKヴィントナーズを押さえて堂々の一位に輝きました。
アレックス・ガリツィンは創業から15年間スコット・ペーパー勤務の傍らワイナリーを経営するという離れ業で兼業を続け、1994年スコット・ペーパー退社後はワイナリー経営に専念しています。年間生産量一万ケース程。
ワシントン州トップ生産者達とのコラボレーションで最高品質のブドウを確保
ワイナリーはシアトルのスノホミッシュにありますが、ブドウの栽培地はワイナリーから遠く離れています。1979年当時はヤキマ・ヴァレーのオーティスVYDからブドウを購入し、1980年からはトップ・グロワーのジム・ホルムス氏のシエル・デュ・シュヴァルVYDを使い、レッド・マウンテンのクリプサンVYDからは長年に亘り供給を受けています。
1997年にやはりトップ・グロワーのポール・シャンプー氏と、アンドリュー・ウィル、ウッドワード・キャニオン、バジャー・マウンテン、パワーズというワシントンのトップ生産者達とパートナーシップを結び、ホース・ヘヴン・ヒルのマーサー・ランチを購入してシャンプーVYDと名付けました。
最近ポール・シャンプー氏の引退に伴い、ガリツィン氏のシャンプーVYDのオーナーシップが40%から66%に引き上げられました。これによりシャンプーの高品質なブドウの配分が以前より増えました。また2001年に自社畑ガリツィンをジム・ホルムス氏と共同でシエル・デュ・シュヴァルの隣に購入し、カベルネ・ソーヴィニヨンを植樹しました。 2006年には息子のポール・ガリツィンが義兄弟のジョン・ウェア氏とシャンプーVYDの隣に畑を購入してパレンガットと名付け、ボルドー5品種を植えました。
世界でも非常に限られた生産者しか使わないフランス・タランソ社のスペシャル・バレル使用
1992年よりアレックス・ガリツィン夫妻の息子ポール・ガリツィンが父から引き継ぎ、醸造責任者を務めます。
クイルシーダ クリークは、最高のワインを造り上げるために、投資を惜しまず、細心の注意を払っています。世界でも非常に限られた生産者しか使わないフランス・タランソ社のスペシャル・バレル最高品質の「TaransaudT5R」を使用しています。
有名樽メーカー、例えば高級なブルゴーニュの樽フランソワ・フレールの2年乾燥樽は1樽約6万円しますが、クイルシーダ クリークが使うT5バレルはその2.5倍はする高価格。
有名フランス樽メーカー、タランソ社が5年間自然環境の中で風雨、太陽にさらし自然乾燥してから製樽したもので、通常樽よりも強いオークアロマを与え、材質が肌理細かく緻密で、外気と交換する適度な透過性があり、苦みを抑え、やわらかいタンニン、調和、凝縮、エレガントさをワインにもたらします。新樽はアロケーションでしか購入できません。
T5の使用者はドメーヌ フェヴレ、シャトー・ボールガール、ピングス、 ハートウェル, ダナ・エステーツなど。