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青リンゴ、イチジクに梨のコンポート、シナモンのニュアンスが複雑さを加える。豊かなテクスチャーのなかに溌剌とした酸と僅かなタンニンが感じられ、旨みのある滑らかな余韻が長く続く。１９７３年に植え付けた自社畑のセミヨン１００％から造られる。

冷涼なヴィンテージとなった２０１２年はしっかりとしたストラクチャーがあり、全体にエレガント。プラム、赤スグリ、新鮮なハーブにトリュフやハムなどの風味が混じる。抜栓当初は若々しい硬さがみられるが、時間とともに上品でクラシックなピノ　ノワールの味わいが現れ、細やかなタンニンと余韻の長さがバランスよくまとまり、熟成のポテンシャルの高さを感じさせる。

標高４６０ｍにある浅い頁岩と粘土層が固い岩盤に乗った土壌。栽培方法は短梢コルドン仕立て。手摘み収穫、破砕して除梗し、フリーランの果汁のみをステンレス槽で自然発酵。糖度がなくなるまで完全発酵。清澄もせず手は極力加えない。ライムの花に片岩や貝殻のミネラル感があふれる口当り、締まった酸の骨格と長くドライな余韻がとても魅力的。

夜中のうちに手摘で収穫をし、優しくプレスした後、樽で発酵。フレンチオークで新樽率は20％。レモン、スイカズラ、ヌガーのアロマがあり、深みのあるフレーヴァーと爽やかながら長い余韻のバランスが非常に良いです。
アルコール度数：13.5％

黒スグリ、ベリーの凝縮した果実味にココア、黒オリーブ、スパイスが複雑に絡み、適度な硬さときめ細やかさを持ち合わせたエレガントな長い余韻がある。マーガレット　リヴァーでカベルネ１００％でワインが造られることは珍しいが、２０１２年はきわめて良好なヴィンテージで、タンニンが熟しきり、単一品種で仕込まれた。２１ヶ月間樽熟成。

柑橘、春の花、熟したトロピカルフルーツとほのかなナッツの香り。溌剌とした持続的な酸がシームレスにミネラルな土っぽい風味と結びつき、大きなスケールで広がる。ブロック２は断片的な醸造法では捕らえきれない持続的な力強さと透明な存在感がある。

白桃とアーモンドの花に、火打石、削り石のミネラル感が漂う。２０１２年は過去のヴィンテージに見られた重量感より、フィネスと繊細さに富んだエレガントな仕上がりで、クリアな酸の余韻が特徴。エルムズ　ヴィンヤード南側、北向きの緩斜面にある樹齢２０年の区画のブドウから造られる。

ブロック２のシャルドネは１９９２年に植えられたメンドーサ　クローン。房ごと圧搾して地下のセラーにある樽へ果汁を流し発酵。フレンチ　オーク樽（１２％新、他古樽）自然発酵。１７ヶ月間樽熟成。ミネラル感が強く若いうちは主に火打石と濡れ石でフルーツは弱め。時間とともにフルーツの豊かさは現れる。ミネラル感が溢れ余韻が美味しい。

柑橘の花、グレープフルーツの皮にほのかなヘーゼルナッツの風味が香り立つ。リッチな口当たりとは対象的に、多くの風味が途切れなく続き、ほのかな新樽のフレイヴァーが漂う。塩っぽく、溌剌とした柑橘系の酸が火打ち石のニュアンスと混じり、チョーク質的なフィニッシュへ導かれ、優雅さを纏っている。

エルダーフラワー、白桃のアロマに湿った石のニュアンスが混じり、ミネラリー。果実味とともに、香ばしい焼きたてパンの風味が広がり、長い余韻へ続く。全房圧搾し、天然酵母で樽発酵、樽熟成１２ヶ月。

焼き牡蠣の殻を連想させるほのかな磯っぽさがあり、全てにおいてバランスがよく繊細。桃、ヴァニラ、グレープフルーツと火打石のミネラルを感じ、余韻が非常に長い。より豊かな香りと余韻が感じられるヴィンテージ。

シャンパーニュ同様、瓶内二次発酵。リンゴ、蜂蜜、バター、ナッツ、ミネラルなど、控えめだが上品で深みのある香り。きめ細かでクリーミーな泡立ちと麦芽のようなイーストのコク。すっきりとしたフィニッシュと長い余韻。１９９６年からのスパークリング専門ワイナリー。２００７「ワインステート」年間最優秀スパークリング賞。

ダークフルーツに黒コショウ、土のニュアンスが複雑に混じり合い、スパイシーなオークの風味に縁どられたスイートな果実味が後に続き、フルボディで力強いグリップがある。デッドアームの名は樹の一方の枝が”ＥｕｔｙｐａＬａｔａ”という菌で枯れ、残った枝に実る凝縮したブドウが用いられることにちなむ。

ラベンダーやタルカムパウダー、ハーブが香り、鮮やかな柑橘の果実に湿ったスレートのニュアンスが混じる。引き締まった酸が途切れず、フィニッシュは極めてドライ。８ｈａの単一畑は岩盤質で根を深く張ることができないため、ブドウの房は小さく、小粒で凝縮した味わいとなる。

アロマティックな柑橘の香りで、ピュアな果実味とともに持続的な酸と石灰質的なミネラルが舌を覆う。口当たりはタイトに引き締まり、緻密でフィニッシュは極めてドライ。近年樹齢が高かまり、根が石灰岩の下層にある片岩に深くまで達して、よりミネラリーな味わいに反映されている。

砂利の混ざった土壌のワインの見本的なワインで、“graves（グラ―ヴ：砂礫の一種）”から派生していると考えられる。並外れた繊細さを持った規格外のワインで、ドメーヌではこれを“特級ワインの親しい友達”として“グラン・プルミエ　クリュ”と位置付けている。

トゥロンは著名なグレ―ヴの南に隣接するボーヌの1級畑。グレ―ヴよりも斜面は緩やかだが、モロの畑は樹齢50年の古木。ボディに厚みのあるワインを生み出す。ラズベリーや赤スグリなど赤い果実の香りがストレートに感じられ、力強さと繊細さを併せ持つ。

濃厚なブルーベリー、ブラックベリーにエスプレッソ、アニス、ダークチョコの風味が続き、きめ細やかなタンニンと焦がしたオーク樽が強調されている。純粋で、パワフルながら、美しいストラクチュアが備わり、山岳地のカベルネ　ソーヴィニヨンらしい特徴が示されている。プリチャード　ヒルの南向き斜面にある高樹齢のブドウから僅かな量で造られる。

グランゼプノの南に隣接するポマール1級。クロ・ブランの由来は、かつてシトー派修道僧がここに白ブドウを植えていたためである。出来上がるワインは、ポマールとしては繊細で優雅なスタイル。色も濃くはなく、舌触りも滑らか。エレガントなポマールに仕上がっている。

梨、ライム、白桃、イチジクのアロマにナツメグ、シナモン、アーモンド、ゴマなどが複雑に層をなす。グレープフルーツ、梨のピュアな果実に穏やかなヌガーとナッツの風味が伴い、しなやかに途切れのない酸とミネラルが長い余韻へと導く。初ヴィンテージ１９８０年から毎年高評価を得る、マーガレット　リヴァーを代表するフラグシップワイン。