このアカイボは、フランス/ボルドーの「デュルフォール・ヴィヴァン(メドック格付2級)」など著名なシャトーを複数所有するクレール&ゴンザッグ・リュルトン夫妻がカリフォルニア州ソノマのトリニテ・エステートで造るワインです。
アカイボ(ACAIBO)という名前は、アメリカ先住民族の言語に由来しており、ACAは「魚と水」、IBOは「数字の3」を表しています。3は彼らにとって思い入れのある数字で、彼らの3人の子供たち、アカイボに使用される3つのブドウ品種(カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー)等を象徴しており、ラベルには3匹の魚が描かれています。
カリフォルニアの雄大な自然とボルドーの高い醸造技術の融合によって誕生したワインは、芳醇なアロマを備えた豊かな果実味、力強いながらもきめ細やかなタンニンを持つクラシックなスタイルを特徴としています。
畑(1998年植樹、標高228m、土壌は火山岩を含むシルト質粘土)は、有機農法を採用し、テロワールの個性を生かした持続可能な農業を実践しています。ブドウの樹は傾斜のある段丘状の畑に広がっており、ブドウの木と自生の花々の間にカバークロップ(被覆作物)を植え、土壌の浸食を防ぎ、ブドウの生育に望ましい昆虫の生息地を造り出しています。
手摘みで収穫。小ロットずつ醸造。温度管理機能の付いたステンレスタンクに入れ、数日間低温浸漬し、アルコール発酵。その後、樽でマロラクティック発酵を行います。ボルドーワイン用のフレンチオーク樽(フランス中央部産の高級オークを使用)で長期熟成しています。熟成には、上質なフレンチオークを使用し、焼き具合の異なる樽を組み合わせることで複雑で繊細な風味に仕上げています。アルコール度数14%。
■ワイン・アドヴォケイト(パーカー)「93点」
紫がかったルビー色の中程度~濃い色調。スミレやチョコレートボックス、温かいブラックチェリーやカシス、スギのアロマに牛脂、鉄製の鍋、エキゾチックなスパイス、新樽由来の上品なスパイスのニュアンスが香る。芳醇なアロマに加えてミネラル感、果実の風味が広がる。ミディアム~フルボディの重層的な味わいで、やや噛み応えのあるしっかりとしたタンニン、絶妙なフレッシュ感があり、長い余韻が続く。飲み頃2020~2032年。(2019/12/20掲載)
■ジェームス・サックリング「94点」
ブラックベリーやブルーベリーのアロマにスミレなどの花のニュアンスが香る。石やダーク・マッシュルームの香りも仄かに漂う。ミディアム~フルボディで、シルクのような滑らかさと力強さを備えたタンニン、クリーミーな質感を持つ心地よい味わい。今がちょうど良い飲み頃。(2022/3/3掲載)
■アカイボについて
アカイボは、フランスのボルドー/メドックに著名なシャトーを複数所有するクレール&ゴンザッグ・リュルトン夫妻がカリフォルニア州ソノマのトリニテ・エステートで造るワインです。
夫妻ともに名門ワイナリーの家系に育ち、現在、デュルフォール・ヴィヴァン(メドック格付2級/マルゴー)、フェリエール(メドック格付3級/マルゴー)、オー・バージュ・リベラル(メドック格付5級/ポイヤック)、ラギュルグ(マルゴー)の4つのシャトー所有し、ボルドーワインの名門一族として知られています。
リュルトン夫妻は、このような素晴らしいシャトーを所有しながらも、新しい土地で自分たちの手によって唯一無二の個性が表現されたワインを造りたいという長年の夢を実現させるため、2012年に新しいプロジェクトをスタートさせました。
子供たちを連れてカリフォルニアへ渡り、ゴンザッグの父、リュシアン・リュルトンのアドバイスを受けながらブドウ栽培に適した最良の土地を探し求め、最終的にソノマ州のチョーク・ヒルの中心に広がる10ヘクタールの土地にたどり着きました。チョーク・ヒルは、偉大なカリフォルニアワインの産地であるロシアン・リヴァー、ナイト・ヴァレー、アレキサンダー・ヴァレーに隣接し、バランスの良い秀逸なワインを生み出しています。
- Trinite Estate Acaibo Sonoma Valley[2016]
- アメリカ/カリフォルニア/ソノマ/ソノマヴァレー
- スティル ワイン色: 赤ワイン軽-重: 重口
- カベルネソーヴィニヨン72%、カベルネフラン18%、メルロー10%
- 750ml