1958~1986年に植樹された古樹も使用。繊細で奥行きのある味わいのピノ・ノワール!!
■生産者のコメント
輝きに満ちた美しい外観。クランベリーやレッドチェリーの繊細な果実味に、土っぽさやレザー、ほんのりとしたオークの香りが絶妙に調和しています。口当たりはシルクのようになめらかで軽やか。それでいてミネラル感もあり、複雑さと長い余韻がじわりと広がる、上質な仕上がりの1本です。
■ヴィンテージについて
2021年は、寒さがやわらいだ穏やかな冬から始まり、ブドウの芽が寒さで傷む被害も少なく抑えられました。生育期もこの地域らしい気候で、涼しい気温と適度な降雨に恵まれた年となりました。
この年に造られたワインは、繊細な果実味とキリッとした酸が美しく調和し、しっかりとした骨格を持っています。赤ワイン・白ワインともに優れた熟成のポテンシャルがあり、1962年までさかのぼるドクター・コンスタンティン・フランクのライブラリー・ヴィンテージの経験からも、その長期熟成の可能性がうかがえます。
■栽培について
オールド・ヴァイン・ピノノワールは、ニューヨーク州フィンガー・レイクス地域のキューカ・レイクとセネカ・レイクにある2つの自社畑をブレンドしています。
キューカ・レイクのピノノワールは、11958年、1974年、1981年、1986年にピノ・ノワールが植樹されており、主にクローン7と13を使用。フィンガー・レイクスでも最も古いピノ・ノワールの樹のひとつとされています。土壌は浅く、頁岩(けつがん)質で、ミネラル感や酸、エレガンスをワインにもたらします。
一方、セネカ・レイクはニューヨーク州ヘクターに位置し、「バナナベルト」と呼ばれる地域にあります。キューカ・レイクよりも数度温暖なこの地域では、より熟した果実が得られ、芳醇な香りが特徴です。土壌は、肥沃で深みのあるホニオイ・シルトローム(Honeoye Silt Loam)が主体で、複雑な味わいに寄与しています。
■醸造について
収穫されたブドウは、除梗した後、数日間低温浸漬させます。開放式ステンレス・タンクで温度管理をしながら発酵し、1日2回ポンプオーバーを行います。熟成はフレンチオーク(新樽20%)で16か月行います。アルコール度13%。
■ドクター・コンスタンティン・フランクについて
ドクター・コンスタンティン・フランクは、ヨーロッパ移民でありブドウ栽培博士のコンスタンティン・フランクによって、1962年に、ニューヨーク州のフィンガーレイクスの西側に位置するケウカ湖畔に設立されたワイナリーです。
コンスタンティン・フランクの起こした「ヴィニフェラ革命」によって、ニューヨーク州でのヨーロッパ系品種の高品質なワイン造りが本格的に始まった。現在は3代目のフレッド・フランクが指揮を執り、カジュアルから高級なワインまで幅広いワインを取りそろえ、国内外のコンクールでも数多くの賞を受賞し、ニューヨーク州のワインを世界中に広めるのに大きく貢献しています。
- Dr. Konstantin Frank Old Vines Pinot Noir[2021]
- アメリカ/ニューヨーク/フィンガーレイクス
- スティル ワイン色: 赤ワイン軽-重: やや重口
- ピノノワール100%
- 750ml