ジム・クレンデネン氏の息子ノックスにちなんで名付けられたワイン!
長男「ノックス・アレキサンダー」の誕生を記念して、1998年ヴィンテージから造り始めたワインです。長女の名前を付けたイザベルはオー・ボン・クリマが造るカリフォルニア州各地の畑をブレンドしますが、ノックス・アレキサンダーは、サンタ・バーバラ郡サンタ・マリア・ヴァレーにある「ビエン・ナシード・ヴィンヤード」の中の特定ブロックと、自社畑「ル・ボン・クリマ」のピノノワールのみで造られます。
ワインは生き生きとして薫り高く、ピノノワールが持つ個性の中でも、スパイシーで、やや黒系のチェリー、瑞々しいラズベリー、ドライ・ハーブのアロマ、土のニュアンスが凝縮されます。しっかりとしたタンニンに縁どられ、果実の凝縮感から力強さを感じられると共に、エレガントな酸とミネラル感、様々なスパイスが幾重にも現れてきます。しっかりとした酒質としなやかさに、ノックスらしさが良く現れています。
ビエン・ナシード・ヴィンヤードの標高の高い特別な区画(Block11)は、北西を向いた急斜面で、1997年に植樹した50%ディジョン・クローン667と777と、50%伝統的なカリフォルニア・セレクションズ・クローン(115、2A、Swan、Jackson)を使用しています。エレガントで旨味、深みのあるワインとなります。
ル・ボン・クリマは、1998年に購入した約40haの自社畑で、ビエン・ナシード・ヴィンヤードからシスコック・リヴァーを挟んで南側に位置し、海からの距離はほぼ同じです。ジム・クレンデネン自身が収量の少ない台木、接穂するクローン、植樹間隔、灌漑方法などを選んでいます。水はけの良い、栄養分の少ない、ほとんどが斜面の畑で、当初からオーガニック栽培で、2003年にオーガニックの認可がおりています。ノックスに使うBlock2は南西を向いた斜面で早朝、海から上がる霧の影響を受け涼しい区画です。筋肉質で力強く、かっちりとしたワインとなります。
醸造は、一部全房を入れて醗酵、フレンチオーク樽(フランソワ・フレール社製)で約2年間熟成しています。
■オー・ボン・クリマについて
オー・ボン・クリマは、1982年にジム・クレンデネン氏が設立しました。一度見たら忘れない三角形のラベルが特徴的なオー・ボン・クリマは、ブルゴーニュ・スタイルを表現するカリフォルニアを代表するワイナリーです。
オー・ボン・クリマのコンセプトは、コンテストや評論家に受けるのではなく、食事を通して楽しめる飲み飽きないワインを造ること。濃厚なカリフォルニアワインがもてはやされ、評論家が高得点を連発した時代もブレずにジム自身の理想のワインを造り続けてきました。そして、現在、オー・ボン・クリマは、年間数万ケースを製造する規模にまで成長、カリフォルニアワインを代表する生産者となっています。
ジム・クレンデネン氏は亡くなってしまいましたが、その意思を引き継いだ子供たちが、今後も素晴らしいワインを造っていくことでしょう。
- Au Bon Climat Pinot Noir Knox Alexander[2019]
- アメリカ/カリフォルニア/サンタバーバラ/サンタマリアヴァレー
- スティル ワイン色: 赤ワイン軽-重: 重口
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- 750ml