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色調は輝きのある淡い黄色。桃や白い花が主体のアロマで、エキゾティックなニュアンスも。口に含むと、繊細かつ滑らかな口当たりで、洋ナシや白い花、ハチミツのノートが合わさり、アロマの複雑さを表現。長い余韻では、石灰岩のテロワールの特徴である、いきいきとした印象を与えてくれる。

グロフィエのボンヌ・マールは赤土のテール・ルージュ。色調も濃い目で果実味もたっぷり。ブラックベリーやダークチェリーなど、赤い果実よりも黒い果実の傾向が強い。ただし、タンニンは穏やかで、滑らかな舌触りをもち、喉越しもしなやか。余韻はいくぶんスパイシーに感じられるだろう。

なかなかお目にかかることないグロフィエのパストゥグラン。ガメイが15から20％含まれているが、コルドンの仕立てによって収量が抑えられるためか、100％ピノ・ノワールと見紛うばかりに洗練されている。馥郁とした瑞々しい果実味をもち、気軽に飲んでしまうには惜しい品質のパストゥグランに仕上がっている。

2022年までブルゴーニュピノ・ノワール⇒23年よりコート・ドール・ルージュに変更。より選定された区画のブドウを使用

ヴェルジッソンで最も暖かなクリュとされるクレの真下に位置する１級マレショード。一級に昇格時に６つあったリューディがどれもマレショードの名になったため、２０２２年より２つに分けた。ドメーヌの目の前にあるヴェルシェールに対し、マレショード・ル・バは道を挟んで向かい側の下部部分の畑。

2016ヴィンテージまで平均樹齢40から65年の古木から造られていたが、一部植え替えにより2017ヴィンテージから平均樹齢が50年をきったため、ヴィエーユ・ヴィーニュ表記が外れた。マレショードはヴェルジッソンで最も暖かなクリュとされるクレの真下に位置。“ヴェルシェール”はドメーヌの真ん前の畑。リッチさとともにミネラルを感じさせる風味。グレープフルーツ、パイナップル、蜂蜜、ヘーゼルナッツ。オイリーなテクスチャーがあり、ミネラルの力強さ。

リューディー「Aqueria」のパーセルセレクション。セニエ法で造られるロゼ。香りは複雑で野生の赤果実、胡椒のようなスパイス、ベルガモットのような香りが口の中に広がる。このアロマティックな複雑味は繊細でシルキーなタンニンによって引き立ち、フレッシュな長い余韻に溶け込み、ミネラルのノート。時間と共に優雅さと繊細さが増し、スパイシーな味わいの変化が楽しめる。

各ブドウ品種は、発酵槽に入れる前に丁寧に除梗され、冷却。 その後12から24時間のマセラシオン工程中に2品種ずつブレンドされ、香りの複雑性を高める。色が付いた後、タンク全体を抜き取り、搾りかすを時間かけて搾り、フリーランワインに混ぜる。その後、温度管理されたタンクで15日間発酵。口に含むとラズベリーやカシスなどの赤い果実とスパイスの香りが広がりる。ヴィンテージのバランスの良さ、エレガントさ、力強さによって成る美しいアロマがフレッシュで繊細なまま余韻に残る。

村名のジュヴレ・シャンベルタンは国道の東側に3分の1、西側に3分の2と分散。グロフィエ唯一の村名ワインがジュヴレ・シャンベルタンというのも興味深い。グロフィエならではの上品な果実味をもち、バランスよく、タンニンも若いうちからこなれている。ジュヴレ・シャンベルタンは飲み頃が遅くて困ると思ってる人におすすめしたい。

レ・ザムルーズの北に隣接する1級畑だが、斜面の向きや小石の影響から「レ・ザムルーズより繊細」とニコラ・グロフィエは語る。たしかに色調もレ・ザムルーズより一段明るく、デリケートなタッチ。そういう意味ではよりシャンボール・ミュジニーらしい性格といえるかもしれない。ストレートな赤い果実の香りがその印象をさらに後押しする。

サンティエはボンヌ・マールの真下に位置する1級畑であり、テール・ルージュのボンヌ・マール以上にモレ・サン・ドニの性格を帯びる。フレーバーはカシス、ブラックベリー、ダクチェリーなど黒い果実。味わいも果実味の集中度が高い。タンニンはキメが細かいものしっかり感じられ、力強く、筋肉質でマスキュリンである。

2022年ヴィンテージより2つの区画を分けて醸造。理由は、区画によってブドウの成熟度が異なることによるもので、最適な日に完璧な成熟で収穫するために決断。アムルーズ最大の所有者であるグロフィエだからこその試み。La Grace des Argilesは、粘土質土壌。醸造方法は2つとも同じで、100％全房、30％新樽。

2022年ヴィンテージより2つの区画を分けて醸造。理由は、区画によってブドウの成熟度が異なることによるもので、最適な日に完璧な成熟で収穫するために決断。アムルーズ最大の所有者であるグロフィエだからこその試み。La Delicatesse des Sablesは、砂質土壌。醸造方法は2つとも同じで、100％全房、30％新樽。

けっして小さくはない面積のクロ・ド・ベーズを所有するグロフィエ。シャンベルタン系の筋肉質でストラクチャーのしっかりしたワインではあるが、グロフィエらしく充実した果実味がタンニンを和らげる。セルジュ・グロフィエによれば、「ボンヌ・マールよりミネラルがある」とのこと。よく熟したカシス、ブラックベリー、ダークチェリーのアロマが心地よい。

Pieds de ChaumeとEn Veau (ヴィラージュに格付けされたEn Veauの一部)の区画のアッサンブラージュ。

東向きの斜面にある畑。樹齢は35年以上。芽掻きや厳選したグリーンハーヴェストをおこなう。収穫は手摘みで、畑で選果し、100％除梗。

東向きの斜面にある畑。樹齢は20年以上。芽掻きや厳選したグリーンハーヴェストをおこなう。収穫は手摘みで、畑で選果し、100％除梗。12ヶ月の樽熟成で、新樽比率は50％。

1級畑からそれぞれ1つのロットをアッサンブラージュしたキュヴェ。ジョブロが誇る畑を集結させたワイン。

2016年から造ったアッサンブラージュのキュヴェ。自社畑のセルヴォワジーヌと、アン・ヴォーのそれぞれ古木の区画の葡萄を使用。収穫時からアッサンブラージュして発酵する。白の発酵はすべて樽発酵だが、発酵が始まるまではタンクに置く。発酵が始まった時点でタンクから樽に移し、発酵が止まってしまうリスクをヘッジする。新樽比率はやや高く60％、残り40％は1年樽。強い濃縮味のある果実味に強いアカシアを思わせるような白い花を思わせるアロマが立ち上がる。口中では蜂蜜のような濃厚さも兼ね備え、一段上の複雑味がある。