1923年創業のラ・シャブリジェンヌ、100周年を記念した限定キュヴェ。創業100周年を迎えたラ・シャブリジェンヌが、当時のデザインと味わいを尊重しながら、現代的なスタイルで再構築した特別な1本です!
■生産者のコメント
外観は淡いゴールド。透明感と輝きがあり、ほんのり金色のニュアンスを帯びています。
香りの第一印象は華やかで、熟した黄桃やアプリコットといった黄色系果実のアロマが広がります。時間の経過とともに、ミネラル感のある火打石のようなスモーキーなニュアンスも感じられます。
口に含むと、生き生きとした鮮やかなアタック。ワインはバランスに優れ、しっかりとした密度を備えています。フィニッシュにはトーストやロースト香が重なり、力強く持続性のある余韻が印象的です。
シャブリのテロワールを見事に映し出した、完成度の高い1本。食前酒としてはもちろん、レモンソースを添えたメルルー(白身魚)や、エビのリゾットとも相性抜群です。
■栽培について
このワインは、フランス・ブルゴーニュ地方・シャブリ地区の中でも、「シャブリ・プラトー(Chablis Plateau)」と呼ばれる標高の高いエリアの畑で育てられたシャルドネ100%のブドウから造られています。
畑は、キンメリジャン期に形成された粘土石灰質土壌に位置し、冷涼な気候と豊かなミネラルを含む環境が、シャブリらしいピュアで引き締まったスタイルを育んでいます。
このキュヴェでは、100年前の寒冷な気候をイメージし、冷涼な条件下でゆっくりと熟す高地のブドウを厳選。植樹密度は1ヘクタールあたり5500~6500本、ブドウの平均樹齢は約20年。畑の向きはさまざまで、多様なテロワールがワインに複雑さと奥行きを与えています。
■醸造について
収穫したブドウはまず低温で静置(デブルバージュ)し、不純物を取り除いた後に発酵へと進みます。アルコール発酵とマロラクティック発酵は、いずれもステンレスタンクで行われ、フレッシュでクリーンな果実味を大切にした造りが特徴です。
熟成は澱とともに約12か月間行われ、使用するのはステンレスタンクとオーク樽。この熟成プロセスにより、シャブリらしいミネラル感やフレッシュさを保ちつつ、より複雑で奥行きのある味わいが引き出されます。アルコール度12.5%。
■ラ・シャブリジェンヌについて
シャブリのテロワールを体現し続ける生産者協同組合「ラ・シャブリジェンヌ」は、約300名の組合員を擁し、1923年の設立以来、果汁の段階で収穫物を受け取るという独自の体制を築いてきました。現在では、シャブリ全体の生産量のおよそ4分の1を担う存在です。
この歴史ある組合で醸造責任者を務めるのが、2023年に就任したエステル・ロワ女史。アルザス、ボジョレー、ブルゴーニュで経験を積み、「伝統を尊重しながら、常に品質の向上と革新を追求する」その姿勢が高く評価され、2024年にはIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)にて「ホワイト・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。いま最も注目される醸造家のひとりです。
- La Chablisienne Chablis Cuvee 1923 Centenaire[2020]
- フランス/ブルゴーニュ/シャブリ
- スティル ワイン色: 白ワイン甘-辛: 辛口
- シャルドネ100%
- 750ml