カスターニャCastagna
ジュリアン カスターニャはイタリア移民。永らくテレビ番組や映画製作のディレクターをしながら常に頭の中にあったのはルーツであるイタリアで、祖父達が営むブドウ農園の美しい田園風景。
いつしか本業を放り出し、ビーチワースの世捨て人的存在であったジャコンダで働く様になりました。リック キュンツブリュナーの薫陶を受けながら、ジュリアンは次第に彼自身の哲学を見出す様になります。それはブドウ栽培とワイン作りを一つの体系として考え、ただ真摯にシンプリシティを貫き通す事。辿り着いたのはビオディナミによる自社畑の徹底運営。
ジャコンダと同じビーチワース地区で最も標高が高い海抜500mに位置する花崗岩土壌の尾根に居を構え、ジュリアンの挑戦がスタートしました。瞬く間にスターダムに伸上ったジュリアンのワインですが、その中でもフラッグシップであるジェネシス シラーの人気は凄まじいものがありました。
数多くの世界的評論家達がコート ロティの優良生産者達と比較対象とする程に、エレガントでありつつも旨味がありオーストラリア ワインの格付ラングトンの常連ワインとなりましたが、ジュリアンの底が見えない情熱は世間一般的な評価よりもまた別の次元にありました。
息子アダムを含めた次世代へのバトンをしかと渡すべく、更なるシンプリシティを求めたのです。インポーターのワインダイヤモンズが紹介するのは、ジュリアンの新旧含めた意欲作ばかり。ネオクラシックとも言える美しきドロップ達がいよいよやって来ます。