ラッドRudd
1960年代にフランスを訪れたレスリー・ラッド(Leslie Rudd)は、伝統を守りながら何世代にも渡って続く、ボルドーのシャトー・オー・ブリオンを訪問し、このような形で「自分の娘やその後何代も続く次世代への遺産を残したい・・・」その思いからワイナリーを立ち上げます。
1996年、レスリーはナパ・ヴァレーに55エーカーの土地を購入し、自身の名を冠したワイナリー、ラッドを設立。その土地は最高級のカベルネ・ソーヴィニョンとボルドー・ブレンドのワイン地域として認識されているナパ・ヴァレー屈指のアペレーション、オークヴィル(Oakville)です。
赤く岩の多い土地には、新しいブドウの樹が植え替えられ、約2000㎡の地下のカーヴを備えた石造りのワイナリーを建てました。絵のように美しいこの場所は、ダラ・ヴァレ、プランプジャック、ハーラン・エステートのボンド、セント・エデン・ヴィンヤード、スクリーミング・イーグル、フェルペス・バッカス等の著名な畑に囲まれています。
レスリーはカンザスのウィチタの出身です。彼の故郷で最大のワイン&スピリッツのホールセラーであるスタンダード・ビバレージ・コーポレーションの経営に加え、高級食品の世界でもキャリアを構築し、スペシャリティ・フードやキッチン用品、カリフォルニア・ワインを揃える高級ショップであるディーン&デルーカの会長としても有名です。最近では、カリフォルニアワインの古酒を数多く取り揃えたステーキハウス、プレス(PRESS)の経営や、全米で最初のスーパーマーケットとして知られる、オークヴィル・グローサリー(Oakville Grocery)の買収など、ワインだけでなく、人々の食文化を豊かに楽しくする、常に新しいライフスタイルの発信元となるビジネスを幅広く繰り広げています。
ラッドでは、彼の名前の付く唯一のそして始めての冒険を手助けするために、手工芸的な細部にこだわる物造りに専念しています。卓越性の探求と資金のサポートがこのオークヴィルのラッドを前途有望なワイナリーに造り上げました。
このワイナリーの素晴しい資源であるオークヴィルのブドウを最良の方法で生かすために、ディヴィッド・エイブリュー(Davie Abreu)がヴィンヤード・マネージャーとして指導。 最近では、オーパス・ワンやプランプジャックで従事していたフレデリック・アモンズ(Frederick Ammons)がワインメーカーとして、マスター・ソムリエのドゥルー・ヘンドリクス(Drew Hendricks)が副社長としてラッドのチームに入りました。
2000年にファースト・ヴィンテージをリリースしたラッドは、植え替えをしたオークヴィルの自社畑からカベルネ・ファミリーのワインと、マウント・ヴィーダーAVAから少量のナパ・ヴァレー・ソーヴィニョン・ブランを造っています。