アストロラーベAstorolabe
ニュージーランド・ソーヴィニヨンブランの頂点として認められた実力派
アストロラーベは、1996年にオーナー兼ワインメーカーのサイモン・ワグホーンを中心に、妻のジェーン・フォレスト、古くからの友人らと共にマールボロに設立されました。
ニュージーランドを代表するワイン評論家のボブ・キャンベルは「アストロラーベは紛うことなくニュージーランド産ソーヴィニヨン・ブランの造り手の頂点に立つワイナリーである」と高く評価しています。
サイモン・ワグホーンはオーストラリアのローズウォーシー・カレッジでぶどう栽培とワイン醸造の学位を取得。1988年からニュージーランド ギズボーンのコーバンズでチーフワインメーカーを務め、1995年にはマールボロのホワイトヘヴンの設立に携わりました。
サイモンがマールボロに住み、働くことを選んだのは、この地のブドウが世界で最も優れていると信じたからです。「マールボロ地区サブ・リージョンの多彩なテロワールが、ワインメーカーとしての自身の可能性を広げてくれる」とサイモンは語っています。
そして1996年。自分のワイナリーを持ちたいと常々考えていたサイモンは、マールボロで「アストロラーベ」を立ち上げました。アストロラーベではサイモン自身のスキルと経験を総動員し、果実の力強さと明るさを表現した、エレガントでバランスの取れたワインを造っています。
アストロラーベは、スタートしてしばらくは、ラベル無しのワインを少量生産し国内のレストランに販売していました。しかし、次第にそのワインの質の高さが口コミで広がり、2001年からは独立系の小売店で「アストロラーベ」のラベルを貼ったワインの販売が始まりました。
アストロラーベはワイン愛好家たちから熱狂的な人気を集めており、年々その人気は高まっています。
アストロラーベの名前の由来、込められた思い
アストロラーベとは、「天体観測儀」を意味します。18世紀以前の航海士は、天体の高度を測定して緯度を計算するために、船上用に改良されたマリナーズアストロラーベを使用していました。
また、アストロラーベは1827年にマールボロ沿岸を航海していたフランスの探検家デュモン・デュルヴィルが率いた探検船の名前でもあります。
サイモン・ワグホーンは、1996年に自分のレーベルを立ち上げようとしたとき、マールボロとの歴史的なつながりと、探検や発見の意味合いを気に入って、「アストロラーベ」という名前を選びました。 アストロラーベには「優れたワインを生み出すために、常に冒険と新たな発見をし続けたい」という彼の思いが込められているのです。
アストロラーベで使用するブドウ畑
現在アストロラーベはマールボロ各地にある10ヶ所の畑のぶどうからワインを造ります。
自社畑アストロラーベ・ファームはワイラウ・ヴァレーに広がる8ヘクタールのみです。 アストロラーベ・ファームは、グローヴタウンのワイラウ・ヴァレー下流に位置します。
この畑は、1997年に「アストロラーベ」のワインを初めてリリースしたシャルドネを収穫した畑です。サイモン・ワグホーン夫妻はこの地に惚れ込み、現在はファームヴィンヤードにある築100年のファームハウスに住んでいます。
アストロラーベ・ファームは、アストロラーベ・ワインズの本拠地であり、心の拠り所であり、友人や訪問者をもてなす場所でもあるのです。
自社畑以外は東部のアワテレや南部のケケレングを中心に、マールボロ各地にある彼らの友人であり信頼を寄せるパートナー農家のぶどうを使っています。
アストロラーベのモットーである「ワインに果物の風味をそのまま反映させる」ため、各々の畑のぶどうは最高の状態にあるのを見極めた上で収穫されます。そしてその味わいを引き出すために丁寧に醸造されます。
彼らの生産量の80%を占めるソーヴィニヨン・ブランは、典型的なグーズベリーやシトラスのフレーヴァーを持ち、さらにアワテレやケケレングのものは強烈なハーブやミネラルのニュアンスを持ちます。
権威あるワイン専門誌にも連続して選ばれる実力
ソーヴィニヨン・ブランについては、ニュージーランドを代表するワイン評論家のボブ・キャンベルに「ニュージーランド産ソーヴィニヨン・ブランの造り手の頂点に立つワイナリーである」と高く評価されているアストロラーベ。
これだけではなく、『すべて手摘収穫』『オーク樽での発酵・熟成』という贅沢なシャルドネは、その味わいを「まさにニュージーランド産シャルドネの最高峰」と評価されています。
最近では、米国の権威あるワイン専門誌「ワイン・スペクテーター」が2年連続でアストロラーベのワインをTOP100に選出。(2012年度:マールボロ ソーヴィニヨン・ブラン2011 59位/91点、 2013年度:マールボロ ピノ・ノワール 2010 60位/92点)
「2年連続、しかも異なる品種で入選したということは、アストロラーベのワインが高品質であり、マールボロが冷涼気候ぶどうの栽培に適した産地だということを証明しているのだ」とサイモンは述べています。
また、英国のワイン専門誌「デキャンタ」では、マールボロ ソーヴィニヨン・ブラン2013が91点を獲得するなど、マールボロを代表する生産者として、最高のチーム、パートナーと共に、サイモンは新たなステージに向けて舵を取り続けています。